かごめ
かごめ
篭の
中の
鳥は
いつ
いつ
出やる
夜
明
け
の
晩
に
かーごーめーかーごーめー
おまえの夜明けはいずいずこ
出やって ....
我慢して頂戴
未だ早いってものよ
焦らしているつもりは
無いのだけれど
素知らぬ振りをしている
余裕ぶった女が私
一つの傘の下
肩だけが触れている
本当は鼓動に
眩暈を覚えている ....
どうせこんなもんだろ?
なんて姿勢はしてこなかった
我武者羅に
ただひたすらに
目の前の一つ一つと向き合ってきた
どうせこんなもんだろ?
なんて台詞は発してこなかった
無我夢 ....
台所の窓から見える
枝を切り落とされツタだらけになった
古く太い木に 小鳥が住み着いた
ツタのカーテンは巣穴を塞いで
子を守りやすいのか
ツタの中に入ってゆく
朝ご飯の支度をしながら ちら ....
かろやかな韻を踏んで彼女はやって来る
きせつのすべてを引き連れて
草原や潅木の露をあつめたりミツバチたちと
あかしやのはちみつをつくるんだとか
神殿の壁はまだひんやりとして小さな蛇がやすん ....
思い出の 場所と人を
塗り替えるのには
時間が要るね
例えば 誰かに
慰められても
自分の 気持ちが
落ち着かないと
本当の意味での 平穏は
訪れないから
行きたくない場 ....
音も方向感覚も失った私の前に
一面に拡がる風の紋章
狂った重力 私は空に止まってる
冷たい綿のかけらを いくつも踏んで
それでも少しずつ 前に進もうとする私を
遮るのは 誰…?
....
{引用=耳の奥ですうすうと響く
自転の渦よりも果てしない}
それは
薄紅を乱す煌めきたちであり、
乱反射とは相反する速さをはらんでいて、
きみは
まるで恋のようだね、と
指先 ....
詩を書いていたってしょうがない
そうして 今日も 日が暮れる
金や 人の賞賛を 得られるというわけでもない
寂しい思いの連続というわけさ
だけど 今日も 僕は 詩を書いていた気がする
他 ....
歌を聴いて
映画を見て
美しい自然に触れて
素晴らしい芸術に出会って
誰かを心配して
努力が実って
幸せを実感して
絶望に悲観して
人は死ぬまでにどれだけの
涙を流すの ....
くちびるを離れて瞬時に死ぬ声
清浄すぎる空気の中で窒息する
織り成す前に解かれかさなる前に崩れ
かつていた場所の記憶も透明にすぎる
右手にレモン 左手にナイフ ベッドの輪郭は白く
夜は火 ....
深い深い海の底
綱が切れる
もう落ちるのみ
深い深い海の底
音も光も希望もない
さようなら
もう何もいらない。
サボってなんかいない。
ただ疲れただけ
頭痛がする。
イエス ....
冷たい月に
雨がふる
とても静かな
音をかなでて
さびしいうさぎは
ぬれてゆく
赤い雫がこぼれて落ちて
時間がゆっくりと
満ちてゆく
そよぐような
何かに揺れる
宇宙のす ....
もう慰めはいらない
さようなら
また一人の時間
こんにちは
君は言いたい事だけ言って
私の話を無視してしまう
強い時に優しく
弱い時に冷たい
偉い人の話しは聞くけど
私の話し ....
橋の下市長は
公務員の真皮着色は「そぐわない」と主張する
否、彼の公務員という概念に「フィットしない人体の様態」
という意味だろう
が?
公務員の皮膚に公共性はあるのか。
刺青をするよ ....
手に持った花だけが赤くて
微笑みは色づくことなく
そんな夢の残り香だけが
寝ぼけまなこに引っかかってる
言葉にした途端に取りこぼしてしまう
こころの音階
りんごをりんごと
恋を恋 ....
{引用=
雨がね
未来を運んでくるの
まあるい街路樹や
がらんとした
わたし
の家
すべていまは
透明な線が
つつんでくれて
ふるえるわたしの舌が
線をう ....
黒猫が白猫を舐めるので、
私は白猫の指を舐めます
クリープが凍えてしまうと、決まって
私は 貴方を思い出しては
めそめそと泣きます
貴方の言葉をアレルゲンに
私は泣きます
....
縷々・りら
細かいことなんて無しにしようぜ
君のでっかい心
縷々・りら
細くつながる君の足跡
氷の破片で心を突き刺すんだ
俺の心臓破裂しそう
キラキラとした瞳に俺を映してくれるなら
....
それは
世紀末のとある
アジアの国でのこと
とある家族が崩壊した
父であった少年は
母であった少女を
車の後部座席に横たえ
深夜の国道を走っていた
....
砂の喫茶店で
椅子を叩いているうちに
夕暮れとなり
列車は少しずつ走っていた
コーヒーのお代わりは半額
けれど労役が発生し
古くからの友だちはみな
去ってしまった
....
あなたからの援助で
私は生活してた
自分で働いたお金は貯金し
大事に仕舞った
あなたの援助は
途切れることなく続き
あなたは私の人生を作ってくれた
大病を患ったあなたに
預金を解約 ....
何を
描いてきたのか
いつまで
描き続けるのか
分からない
生き様を
刻もうとしているのか
ただの
石ころ遊びなのか
分からない
突き動かされた ....
空が裏返り
わたしたちは輪の中に身をしずめる
心がぜんぶの水を
吸いとってしまって
体は吹き飛んでいった
肥大して
びしょびしょのわたしたちは
輪を抱き
輪に抱かれながら
....
裏庭に捨てられたロボットの
90バイトプログラムから
この宇宙は生まれた
炭素 窒素 水素 雷 宇宙線 マグマ
あなたが森であるために
森である必要はない
海と太陽
....
犬の眼をじっと見つめていると
黒々としたその瞳から
哀しみだけが
滲んでくる
犬は
なぜ自分が犬であるかを
きっと知っている
遠い昔
野生を
人間の為に捨てた存在
自由よりも不 ....
ペソアの詩を
目で追っては 口ずさんでいる
詩がこんなに偉大なものなのだと
気付かされるとともに
自分が今まで一度も
詩を書いたことがないことに気付かされた
今まで詩だ ....
野菜を摘む 初夏の晴天の下
彼らは逃げる術を持たない
私の命という荷車に揺られ
何処へ 何処へ
センティメンタルに指が聞く
葉の嘆きの歌を
根の引き抜かれの絶叫を
....
思うとさ
浮かべるまでもないんだけどさ
君のことばかり考えているんだ
一日中さ
笑っちゃうくらいさ
君のことしか浮かんでこないんだ
どんなときでもどんな場所でも
少しゆとりが ....
四月、僕は
川のある町に
あたらしく暮らし始めた
水をふくんだ日の光を
吸いこむと、眼には涙が滲んで
黄色い床に積まれたままの
段ボールをつ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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