感動を止めさせる事はできない
いかに美学者や歴史学者が口酸っぱく
その作品について力説したところで
感動を止めさせる事はできない
為政者がピストルを突きつけて
「それを止めろ」と言ったところ ....
今、世界は一つの夜
言葉はただの剃刀
今、世界は一つの真昼
驟雨すらも我々を怖れる
今、世界は一つの戦争状態
嬰児の髪の毛すら武器になる
今、世界は俺の庭
俺の足跡すら一つの音楽となる
....
ぼくは昔 転がる石だった
ぼくを握った手の熱さを
ぼくを投げたその手の強さも
まだ忘れていない
でもいまのぼくはただの石だ
転がった所にただいるだけの
単なる石になってしまった
....
時間がないときに詩を綴るのはやめにしたい
そのように思うのはなぜだろう
だけど 今の僕には きっと いつも 思うべき 何もかもが早すぎた
真っ白な紙をひろげて 地図を書き込んでください
夢を失くしたなら 素直になってください
さまようのなら 立ち止まってください
誰かが泣きたいなら 私は真っ白な紙になりますか ....
白砂と
小さな世界が待っている
柔らかな海水が裸足の親指に触れる度に
小さな世界へと渦を巻いて引き込まれる
何度も何度も 行きては還り
還れば 行くの繰り返しを
日毎に重ねて そしてまどろ ....
空っぽの楽しみを
考えて 見る
何色の 液体を
注ごうか
創造するんだ
透明は
立派な色だと知って
愕然としたこと
覚えてる
マキノの飴は
全て オブラートに
包ま ....
町にゆくときにてきとうな履物をつっかけるのは、すてき。
缶蹴りをして、雨蛙が、デルモンテのあき缶から、目をまわし、それからくるると、とびでてきて、ふりかえると、かんちゃん、紫陽花の石 ....
空っぽの缶空をふると
からから
空が揺れる
空っぽの私が頭をふると
からから
空が揺れる
なにかしら
からから
空が揺れて
不意に音が止んだ
ひどくうちとけていく まっさらな土をふんでいる
すいこまるやうに まぶしくたゆたいで
花のむこうに
音は横たわる
夜の一室
屋根の下の迷路
鉄の隙間から見える空
夜は枝
別れは多く
慈悲は少なく
時間がまだ
舌の上にあるうちに
きまぐれな ....
誰が来るというのだろう
誰か来るとでもいうのか
夜の街角で人を待つ
そうじゃない
僕は君が来るのを待っている
君が僕を呼んだのだから
夜の街角で人を待つ
街灯もない街道の端
手 ....
明るく
楽しく
元気に
ハッピーに
なんて
やりたいと
思ったこと
なかった
人の言葉に頷き
決められたことを守り
与えられ ....
唐突な偶然とそれが途切れる奇妙なせつなさに私の神経が致命傷的に反応して
取り返しのつかない程度の絶望を残して去っていく。
類稀なる奇跡を予感して捨てては切って切っては捨てた数々の痛覚を忘れる為に。 ....
『役人が机を叩いて叫んだ
「お前達はパスポートがなければ死んでるも同然だ」
だけど俺達はまだ生きている そう、生きているんだ』
これが僕達、詩人というものだ
土くれ一つ持 ....
頭でっかちの 平等という
民主主義
いったい この世の誰が
一人一人の直接性を踏みにじることができるというの
か?
僕たち一人一人が
読み書きができるようになってから
い ....
{ルビ斬る=アン}/{ルビ叩く=ドゥ}/{ルビ潰す=トロワ}
ベートーベンのリズムで剣は
標的「甲」を なます切り
凪いだ湖面に反射する光
われが、われだけが
爪弾く小夜 ....
草は
樹は
雨に打たれ
人は
言葉に打たれる
響かせたいものです
あなたのこころに
わたしの言葉を
眠れずに過ぎる
この
60Wが照らす
ちいさな時間を
持 ....
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世界は晴れあがっています
わたしたちの頭は禿げあがっています
この頭の表皮に繁茂している
おびただしい髪の毛がすべて
アデランスだと言っても
あなたは信じるでしょう
で ....
彼が最初に作った季節は夏と冬だけだったので、秋と春とが生まれたのは誤算であった。
しかし、二つの物事がある場合その境目も同時に存在する、というルールを作ったのも彼自身であったため、彼はその誤算を割と ....
水たまりを泳ぐ花びらに
君の名前をそっと書いて
空中分解させたら
上手に吸い込めるように
僕は咀嚼の練習を
幾度も歩いた道なのに
旅人のように惑うのは、なぜ
ゆるやかな風に舞って
....
街はカーニバルの海
路地裏では人身販売
初めて像を見た子どもの瞳の輝き
自分の行く末を知った少女達の涙
混沌のパラドックス
流転するパラノイア
....
しあわせなひとは
はなれていても
よりそいあえるひと
わたしのなかの
皮のような
息をしない
過ぎていったふるい ....
僕の愛したその窪みは
どこにも通じることはなく
僕の愛したその丘は
なにを眺めることもなく
ただ僕だけを映し返して
それでもいいよと微笑んだ
僕の愛したその風は
なにに阻 ....
その日街は大騒ぎだった
ボスのルチーノがこめかみに一発銃を撃たれて死んだのさ
愛人のマリアはこの世の物とは思えない叫び声を上げて死体にしがみついてた
ルチーノは悪いことはやってたが人 ....
風の強い夜路地裏では猫が恋人を探してる
猫も独りじゃ寂しいんだろう
動物も植物も、独りじゃ生きていけない
あたしは窓からその様子を窺って隣で寝息をたてる男にちらりと目をや ....
地元の放送局が報道の谷間で盛んに流す
季節を告げる百花やwild birdを息抜きみたいに
だが コスモスだけは 天邪鬼にも
現世の四次元で
範疇外の狂い咲きを見せつけ ....
主張は残虐だ
妄想は救済だ
自虐は城壁だ
虚勢は生く術だ
陶酔は気晴らしだ
感傷は嗜みだ
憂鬱は居場所だ
孤独は飾りだ
表現は受け売りだ
....
歯切れの悪いオーバーラップ
意味ありげなタイトルバック
一過性のアドレナリンで
やせ細ってくイマジネーション
きっとこの穴に玉が入る度
耳の穴から感性が
抜け落ちてってんだろう ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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