少し上機嫌で宵を迎えると
黙ってふところをまさぐられ
虹のかけらを一つ
出し忘れていたのを思い出す

そいつは日没の時刻も守らずきらんきらんと光っているが
宵がつまんだらくすんで汚れて消え ....
歌うなら声を殺して
くれぐれも僕に聞こえないよう

泣くなら声を張り上げて
喉が裂けて血がしぶくほど

恨まないで
嫌いなわけじゃない
ただ一緒にいたいだけ
ありがとう
僕をむしばんだ
虫たち

ありがとう
僕を愛してくれた
虫たち

僕は旅立つ
君らは僕の
供をするというのだろうか
それともむしろ君らが
僕をいざなうのか

 ....
苦悩の女神が
僕の手を引いて
眠れぬ夜に連れ出した

花は閉じ 草は項垂れ
月は雲の毛布に潜り込んで 高い鼾をかいていた

ブナ林を背にして 裏庭に立つと
女神は両腕を広げ 僕はその中 ....
恩師のY先生は 
僕が被災地の石巻へ旅に出る時 
ポルトガル料理とポートワインに酔い 
ほてった頬で突っ立つ僕を 
店の出口まで見送り

その日の遠藤文学講座で
僕の詩集が何冊か売れたお ....
人形劇の舞台の上で 
おどけた河童の傍らに 
黒子がひっそり、ついていた 

日々の舞台で僕がマイクを手に 
愉快な話をする時、ふいに 
僕を僕にしてくれる 
黒子が背後ですぅと動く 
 ....
蝉のプラモデルを買った
部品をよく確かめながら
組み立て方を見て作った
完成した蝉は
少し違う形の虫だった
説明書に完成したら
ボタン電池を入れ
冷暗所に保管
と書かれてあ ....
ブランコが電車みたいに横移動できたらとてもすてきだ
ブランコで隣町まで行けたら
それはとても便利

ブランコが飛行機みたいに空を飛べたらとてもすてきだ
しばりつけている鉄の棒から鎖をちょんぎ ....
今日もあせをかいて老母と
子供たちと彼女のあしたのかてを用意する
支払いが間に合わないことなんてたいしたことじゃないさ

金星はゆうゆうと太陽面を通過して
菊地直子もつかまった
消費税も上 ....
太陽が西に傾く頃が
いちばん悲しい

楽しい時間も
幸せな気持ちも
いっぺんに
さらわれていく

明日になるのが
なんだか
とてつもなく嫌だ

ネガティブな思考が
さらに
 ....
 
 
豆腐のプラモデルを買った
部品が全部そろっているか確認した
思ったよりもたくさんの部品があった
毎日空いた時間に少しずつ組みたてた
その間に何通かのダイレクトメールと
公共料金の ....
夏、少年は二度と戻らない季節を駆ける


夏、少女は突然に女として生まれ変わる


私は毎日百合を手折って暮らしています


形見分けは小さな皮の手帳を選びました
 ....
僕はそこに居た
夜が明ける前
朝はまだ遠いところで
僕はその部屋に居た

沢山の人たちが 星みたいに輝いていて
まるで宇宙にいるみたい
彼らのささやき声は 重力みたいにひそやかで
僕に ....
楽園でもない 地獄でもない
早、3年2ヶ月 
生きている 
それ以上に生かされている 
生かされてしまっている

アウトプットらしいアウトプットもおざなりで 
一家言だけ研ぎ澄まし
イ ....
楽屋には雨が降っている
彼は黒い傘をさして
鏡の前に坐っている
これまでに舞台では
幾千もの笑顔を見せてきた彼だが
今はそのどれとも違う笑みを浮かべている
愛する者と共にいるときに
見せ ....
僕の家は
坂道の上にあるので
坂道の下から
生えている木の
てっぺんの部分を
ちょうど
一階の窓から
見ることが出来る

鳥の巣や
枝に突き刺さった
蛇の干物や
デリケートな部 ....
友よ
あなたがこれまで流した涙の量を
知る由もないのだが
これからは僕の頬を使えばいい

友よ
あなたがこれまで吐き出した怒りを
どこで燃やしてきたのか
これからは僕の手を焦がせば ....
真昼の高架下
薄暗い小さなトンネル
壁面にスプレー缶で書かれた

HELP

よくあるいたずら書き
誰に向けられたわけでもない
行方を持たないメッセージ

どうせなら
HOPE
 ....
たった一秒の甘い闇

長い抱擁のさなかで
奇跡のように あなたの背後に現れた
 虹の向こう側へと
人生の進路を変えたふたり

永遠の魔術を受け入れた瞬間…

自ら望んで 口に含んだ禁 ....
「きゃりーぱむぱむって噛まずに言えるもんね」 
『言えてないやん』 
「言えてるもん」 
『言えてないやん』 
「言えてるもん」 
『言えてないやん』 
「言えてるもん」 
『きゃり ....
ねぇダグラス
「たんぽぽのお酒」を読んだよ
ねぇダグラス
本当にタンポポを醸そうか

白や黄色やピンクなの
タンポポにもいろんな種類があるから
選抜育種とか品種改良とかして

タンポ ....
マテリアルが火花を散らす

エーテルのなかを炎の{ルビ魚=いお}が泳ぐ

過給器で圧縮された霊は

銀を伝って射出される

真名を交換したものたち

いまどこで戯れているのか
バラードの汚れない 水溜り
つま先でなぞって
 描きながら 踊る
 
何を舞うか語るまでもない 守りの舞い

 楕円にも正円にも守り抜く 精鋭隊
 節度の節目は万人様々の

 天が宿 ....
スローモーションに

望む 

測り知れない

されど

測りたい

己の器を

自分史のページは

いつになれば

プロローグに辿り着くのか

王道なしと 

 ....
つるくさは
伸びていく
明日の空へ向かって

つるくさは
伸びていく
しなる鞭のように

つるくさは
伸びていく
答えをつかまえようと

つるくさは
伸びていく
時々誰かに ....
さやつきグリンピースを買う
今年も
豆ごはんを炊こうと
薄緑色の愛らしい洋服ごと買う

冷凍グリンピースは
便利なのだろうけど
買おうとは思うわない
この時期限定で出回る
さやつきグ ....
ロックと言葉が僕の友
いつも僕をかきたててくれる
でも僕には歌が歌えない
調子外れの鼻歌くらいしか
みんなが期待してるからヒーローが登場するのを
夕日の中で君を抱きしめた
全てが闇に沈むな ....
きっときっと
いつかは笑い合える
今は手も届かないけど
君が遠くにあるならそれは現実
どんなにかその距離を縮めたくて
僕は汽車に乗ったりしたよ
でもまだ早かった
その上無賃乗車で捕まった ....
__は
地球より大きなものをさがして
空を向く
口をすこしあいて
鳥がきこえる


いつか
たくさんのトマトを植えてくれ
前世まで忘れてしまうほどの
いい匂い
そうしたら、金星の ....
人がたくさんいるばしょで
ぼくはぼくを忘れてきたようで
恐れるように道を渡るものだから
道もぼくを嚇してやろうとしている
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
朝の遠い夜を(髪留め一つ分の輝きのための)月見里司012/6/8 2:21
蜜の味ゆべし112/6/8 2:06
旅立つ夜毎のうたシホ.N212/6/8 1:47
眠れぬ夜に、裏庭でまーつん9*12/6/8 0:20
旅の始まり 服部 剛112/6/7 23:59
黒子212/6/7 23:55
部品小川 葉4+12/6/7 22:35
ブランコがだんだん空からはなれてゆくパラソル112/6/7 22:12
夕餉梅昆布茶2512/6/7 22:02
太陽日向なつ212/6/7 21:38
部品たもつ1312/6/7 19:51
夏、永乃ゆち2*12/6/7 19:49
月よ/月夜rabbit...7*12/6/7 18:18
半端モノkomase...2*12/6/7 18:17
六月の楽屋塔野夏子6*12/6/7 18:06
飛ばない鳥の目和田カマリ4*12/6/7 17:35
友よ乱太郎16*12/6/7 15:35
「HELP」ベンジャミン712/6/7 15:19
* XI *南 さやか1*12/6/7 14:34
#poem24 揺れる北大路京介12*12/6/7 14:19
お酒たんぽぽ海里3+12/6/7 13:35
金魚注意報高原漣0*12/6/7 12:15
バラードの水溜り朝焼彩茜色7*12/6/7 11:45
プロローグのゴール7*12/6/7 11:29
アラベスクそらの珊瑚1112/6/7 10:40
豆ごはん1012/6/7 8:49
ロックとコントラスト黒髪2*12/6/7 7:35
シークレットラブ1*12/6/7 7:33
トマトジュースkawa112/6/7 6:59
人間の入れ物のなかで瀬崎 虎彦012/6/7 4:30

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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