「魂は何処へ行くのでしょうと、神父様に尋ねました。
解らない、今や誰も解らないと神父様は仰いました。
壊れた向日葵が黒く咲いていました。
主に頼み、祈りました、私の病を取り除いて下さい。
悪魔 ....
陳列棚を指先で示したものの
どれだったか見当はつかなくて
店員はあの、と困ったように上目遣いした
白い煙なのに何で紫煙だなんて言うのかしら
あなたは透明になっていく
結局レジ袋に ....
夕暮れ
石ころが転がる河原で
ひとりのんびりビールと
割り箸に刺したはんぺんを
七輪でささっとあぶり
ちゅるちゅる呑みこんでいると
対岸にオレンジ
鬼火が屋台の提灯のように
等 ....
あなたは善い人
選手を案じる気遣いの人
でもうるさい
うるさいです
言葉にならない地団駄と感嘆符・間投詞は
極力要らない
言葉じゃないのですから
解説者なのですから
手に汗握るの感 ....
?.
定価半額で買ったシュークリーム
いつか来る死の波に備えて土嚢を積み立てる日々
無計画な処世術
いびつな自己愛
錆びる身体
他人を受け入れ求めている振りをいつまでだって続け ....
ママー
ピノ半分づつせーへん?
午後六時の買い物時
小さな女の子は
大声出した
ママはきっと負けるだろな
首をかしげる女性を
見つける
アイス買ってとさわぐ坊主たち
やっ ....
夜更けの湖滑り行く
2隻のボート音もなく
何処の岸に着こうとも
夜霧に消え行くその姿
よぎっていく
いくつかの名前に戸惑いながら
アンドロメダ星雲はどこかな、と指先でさがす
大丈夫だよと言ってもらいたくて
わざと鍵を失くしたこともあったと思う
そう ....
予定通りに終わった記憶がない夏休み
小学三年の夏休みの
スケジュール表が物語っている
「キタナイ字!」と
左隣からすっと覗き込んだつぶらな姪っ子
「わたしはもう宿題おわったよ」と
誇 ....
夜と夜の間にとはまったままの熱があってさ
おいしくて酸っぱい夜のままにぼたぼたとおちていく
私とリリーは旧知の仲で しょっちゅう双子に間違えられた
リリーの周波数は私と同じで
二人でいれば何でも乗り越えられたんだ
だけど 私は知っているんだ
リリーの方が賢くて
リリーの方が絵が上手 ....
涙がぼろぼろ
ぼろぼろと
出過ぎて仕方がないから
....
僕らは働くよ
ウンコまみれになって
罵声を浴び
狭い風呂場で
赤信号になっても
無視して歩き続ける。
病院では自分の名でないから
注意が必要
上司に怒られて
お嫁さんに怒られ ....
もうどうなってもいい
死んでもいい
もう二度と人を信じるものか
殺してやる。
人が自分を見ている。
彼は殺人者
怪しい人物
目を伏せる。
人は挨拶をする。
心を閉ざしているの ....
友達ができる。
心肺が強くなる。
飯が美味くなる。
睡眠が良くなる。
ストレス解消
メタボ解消
精神の鍛錬
体力増進
仕事の活力
スタイルが良くなる。
生命力の復活
若返 ....
しゃがむと
ふとももに
はっきりと
乳首があたって
産毛が
水底から
いっせいに
たちあがる
夏ひく距離は
からだ
よくある話さ
きみのヒーローになりたいだなんて
地球や宇宙をまもるわけでもないのに
よくある話さ
きみのヒーローになりたいだなんて
ヒーローって
だれかのために ....
来世でも
ふたりが出会える目印に
名前をつけた
名前おぼえた
お互いの
泣く声 叫び
そのまんま
音にしてみて
言葉じゃ
まるごと
伝わらない
体験
気持ち
音にして
君が ....
どっちがどうとか言うわけじゃないが
ただただ(タダタダ)「みやこ(都)」という響きが
嫌いにはなれないらしい。
三階へ続くための
二階にしようと
試みてみるまでは
それはただただ、タダ ....
アングラな思想に
陰雨は益々逆上し
渦巻く不条理と
液状化する倫理の狭間を
横行していく出任せの正義
快楽の行く末は
琴線に触れもせず
狂い咲く恥じらいと
計算された愛憎を武器に
....
曇りの日が
続く時は
曇りの日を
愛したい
じめじめした
陰鬱な空
じゃなくて
しっとりとした
目に優しい空
とか
とにかく
物は考えよう
一度君も
離れてみ ....
ジャポニカには謎がたくさん。
みんな騙されたまんまだ。
政治家は賢こくって、卑怯なんだ。
人が捕まって、人が死ぬ。
そうすると会議で頑張るんだ。
みんなが嫌な事を ....
汚れちまった悲しみに……
中也の悲しみは
なんだったんだろう?
彼は孤独人
人を欲っしながら
人を拒絶していた
誰にも理解されない
運命を受け入れた
その引き換えに
神から創 ....
どうしてと聞かれることが苦手で
常に受け入れてきた。
他人を先頭に持ってきてしまう癖が
いつの間にか本能となって
軟体動物のように私の隣で呼吸し ....
信号待ちのちょっとした時間
ふと空を見上げてみる
ゆったりと雲が流れてた
なんだか
ふわっとした気持ちになった
信号が変わり
周りがぞろぞろと動き出して
僕も何食わぬ顔で歩き出す ....
『平和』それは
みんなが願って
いること
だけど、願うだけで
何も出来ないと
思う人も
いるかもしれない
けれど大丈夫
自分にできることを
一生懸命やれば
....
18歳のネオテニー 気付いたときから肉便器 ネオテニー 知能もないよネオテニー ハサミを持っている 18歳のネオテニー セックス嫌いの肉便器、ネオテニーのくせに生意気ね 恋愛なんかに憧れて ネオテニー ....
人には喜び、怒り、
哀しみ、楽しみ
があって
それぞれバランスを
とっている
時には
バランスが崩れることもあるけれど
それは、
誰にでもあること、
....
俺達の空虚が体現された
芸能人やアイドルといった存在
俺達は常に干からびて、喉が渇いているが
それを満たしてくれるものが何かは知らない
人々は幻影を見るために努力し続けてきたが ....
過去も未来も
幻想に過ぎぬ
人々の一瞬明滅する脳内に浮かんだ
空の空に過ぎぬ
過去を捨て、未来を捨て
そして「今」が自分だと気付いた時
全ては作られたものだと悟った時
お前は一 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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