四条烏丸から
大丸デパートへ向かって
大 ....
いちをかぞえて
かぞえきれることに
挑戦した
馬鹿ども
天才か天災か
預かり知らぬ
みちを
たがやし
かぞえる
たねつぶ
わらうそら
いくつかも
しらぬのに
おいた
....
未来は常に遠く
過去は常に近い
あの成層圏から吹いてくる風も
常に君を見下ろしている
大型の夜がやってきて
全てを嵐に変えてしまう時
君の瞳は閉じられ
まだ見えな ....
ひとは水から生まれたから
流れていかなくちゃならない
いくら愛しくてもとどまっていられない
ありがとう
と 言ったら
そんなものいらない
そういったあなたのせなかを
いつまでもわすれ ....
早朝に気がついたのは
あなたが逃げたせい
いくつかの眼と横断歩道の上を
小さな背中が駆け出した
追わなければ良かった
これから先なんて考えなければ良かった
関係が壊れるのは眼に見えてい ....
窓の厚いカーテン
胸の大きな女性の呼吸
それが引き開く[それ]
によっては
陸上部の女性達を
見られるかもしれません
ダッシュは走る場合
5あるいは6人構成
彼女達の脚
カマキリ ....
軌道敷に寝転がる
路面電車は通らない
あれは蜘蛛だろうか?
建物の上を行きかって
無数に果物かごを落としている
むせかえる原色
道路を染め上げ
光の薄い通行人が
潰れたバナナで滑った
....
点滅して
信号機に雀
鷲座も知らずに
アルタイルを訪ねた
電話帳に載るダイヤルは
プラネタリウムに過ぎず
かついだ望遠鏡は
無駄になってしまった
炎天下のバターみたいに
感情が出歩く ....
僕は5月生まれの
双子座だ
携帯、パソコン…
テレビに雑誌…
占いを目にする
機会は多いから
とりあえずいつも
見ちゃっている
だけど何故だか
見るのはいつも
9月の乙女座 ....
外に出たら雨だった
傘がいくらか咲いていて
ホウセンカがいくつか散っていた
朝市を見物して
コンビニで缶ビールを一つ買って帰った
前日にワガママを叫んだ喉が痛い
指先が追いつかないから
言い訳を放棄した七月
名前には太い訂正線が引かれ
出席番号は削除された
どこからか、逃げて、と言う声がしたけれど
靴箱はすでに包囲されていたから
上履き ....
今夜は たなばた 愛し合い ながら
むすばれることの ゆるされぬ 二人の
象徴の 夜です
一笑に付す のは 簡単です
ですが この 恋物語が これまで
語られ続けられた ....
七つめの
星にうまれる
出会いかな
笹舟を
そっと押しやる
天の川
かきくもる
雲のかなたへ
駆けぬける
露草の
露のおもさを
つゆ知らず
透き ....
出口があまりに白過ぎて
産道の途中で立ちすくむ
心細さに
両手に暗闇をひとつずつ握りしめた
行く宛のないいのちはやがて
小さなひと型になって二本足で歩く
発達した耳に語りかける ....
外気の毒に
触れまいと
窓をあけずにいても
腐敗していく心身
止められない浸蝕
退廃する自己
不可避ならいっそ
窓をあけよう
外は夏の雨が降って
部屋でひとりぼっち
力 ....
この手
結んでひらいたら
あなたらしき人が立ち上がる
駆け抜ける
そのたった
ひととき
どこかがあたたかい
結んでひらく
なぞるように
もういない
あなたら ....
(神は無い)とつぶやくほどに
目の前にあらわれる不思議はなぜだろう・・・?
窓外の雲はよけて
机上の日向はふくらみ
天からそそぐまなざしが
衣服にしみて
僕の地肌をあた ....
この部屋の窓からは
雨の降り始めた{ルビ靄=もや}の向こうに
遥かな山々の緑があり
眼下に一面の畑は広がり
歩道には、レインコートを着た犬と
飼い主が歩調を揃えて、歩いていった
....
あなたの夢を見て
泣きながら目を覚ました
夢の中では幸せに満ちていたのに
目覚めた私はひたすらに孤独だった
あなたを想って泣く涙に
価値を見い出せなけ ....
二つに割れた、器があった。
組み合わせたら、一つになった。
長い間、探し歩いてようやく出逢った
君と僕のように
ちょうどよいのが
ティファニーの偽物だった
だから彼女は
それを大切に身に着けていた
彼女は泣かない
代わりにティファニーの偽物が
泣いてくれるから
だから彼女は泣いたことがない
....
息子もいつか
フルーツパフェに登りたい
などと
わけのわからないことを言って
この家を出ていくんだろう
わたしもかつて
プリンアラモードに登りたい
と言って家を出たけれど ....
赤いサンダルと
傷だらけの膝小僧
くくく っと
笑いをこらえた君の影が
僕の靴をはらりとかわした
日曜日の太陽は
すぐに傾いてしまうから
それぞれの
背中に淋しさを背負ったまま ....
僕は自分が死ぬと知ったとき
僕の人生を嘲笑でも冷笑でもなく
腹の底から笑って死んでやろうと想っている
意識があることが大前提だが
夜は昼になっていく
居酒屋は5時まで看板を輝かし
サラリーマンは帰り道を忘れる
忘れる
(いや、覚えてなかった。眠っていたから。朝になって
パソコン開いたら「やばい」「大きかった」とか ....
海の上を歩きながら
探し物をしている
水平線に
今日も日が沈んでいく
月明かりの下
見覚えのある親子が
海水浴している
あの頃わたしたちは
家族だった
きみの自転車は海峡をこえてとんでゆく
あなたと手を繋ぐ夢をみた
幸せな気分で目が覚めたけど
逆夢だと思い至ると
泣きたいような
笑いたいような
(青空だという事に気がつく朝に)
....
2011年08月04日
{画像=120706194857.jpg}
そのように昔から決められている。だからそれに異を唱え ....
まどろみのなか声が聴こえる
夜の部屋でいくつもの窓に飛び込んだ先
蜘蛛の巣は自由のパロディ
嗚呼おそろしいゴッドファーザー
暗い海に逃げ込んで
真珠を飲みほして眠るから
ボクの寝言に返 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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