ぼくには夢がない
あえて挙げるならそれは
浮標
見ろ、
エルベの蛍
を、
{ルビ城=ブルク}も{ルビ森=バルト}も遥かかなたにして
ダンケルクの沖に漂っている ....
ホントの半分
君にぶつけて
知らないふりを知る
見つかるまでの
楽しい夜が
終わるのを待っている
知っていたんだ
わかっていたんだ
僕は少し歳を取りすぎた
ホントの半分
自 ....
clockwise android
外は雨が降っている ここに居ても音は聴こえる
昨日まで当たり前のように 開いていた扉が
凍りついたみたいに急に 開かなくなっていた
何処かで鍵を落とした ....
段々と仕事が減ってきた
解雇された 潰れた あの日本橋の会社のことを思い出す
しがないソバ屋の2階だった
すでに 未来に希望を持てる国では無くなった
音のない無言の空間の中で
僕は のん ....
夜更けに
腹筋をする
腕立て伏せをする
背筋をする
スクワットして
寝れなくなる
腹が減るが我慢する
コーヒーを飲む
音楽を聞き
詩を書き
散歩して
風呂入って寝る
....
雨が降る真夜中
傘をさしながら
鈍く光るアスファルトの上
自転車をこぐ
少し力を入れて坂を上り橋を渡っていく
下をのぞくと川は濁り荒々しさに
背筋がざわつく
....
眠りたくない
明日がこわい
どうして人は
今日を越えないといけないの?
ずっとひとりぼっちで
眠ってきたけど
慣れないの あの頃から
言い争う声も
物音もきこえないのに
....
相棒のバイクに二人乗りで
行ったことない場所に行かないかい?
出来るだけ簡単な荷物で
コートとカメラだけ持って
いつかは君をこうして連れ出して
伝えなきゃいけないと思ってた
はたか ....
つまるところ
どこまで飛んでいけるか
それが
この夏の大いなる課題であって
個々人が
どう生きてゆこうが
知ったこっちゃねぇ
ということなのよねぇ、最近は、とくに。
じゃあサ
あ ....
ここは地の果てか
ここは海の果てか
いいや宙の果てだ
でもそれならなぜ
ぼくは息ができる
真空のなかで存在できる
なぜこんなにも星々近いのか
踏みしめようとしても大地の感触がない ....
狂ってしまいそうなくらい暑い日だった
私はカラカラに乾いた喉を潤すためにコーラを買い
そこでしばらく座り込んで街並を見つめていた
強い陽射しにいまにも溶けてしまいそうなアスファルトの照り ....
二人の関係は雨に見透かされていた
汚泥と良心とを綯い交ぜにしたテクスチャの狭間
しなだれかかる若さと僕のように老いを見据えた若さとでは
手に手を取り走っていくに道があまりに遠い
飛行船より ....
消化器系の弱い犬が
夜明けの床を舐めている間に
約束という約束は
余すところなく履行された
誰もいない窓口では
山積みの証明書が
音をたてずに失効している
名前のようなものが書かれた ....
何色がキマるのかな
彼女の前に座った格好で
ポーズを決める姿は何色がいいかな
ニジマスのように美しくありたかった
ナマズのように輝いていたかったんだ
彼女はそんなとこ見ていなかったのかな
....
夜歩く俺の事を
奴は知っていて
狙いやがった
本体から分離して
暗闇に潜む奴は
アスファルトを這って
後を付回していた
街路灯の下で
急に飛び出してきて
俺の影に噛み付くと
....
誰かの森の中に寝転んで
陽だまりを浴びて
ただひたすら
夢だけを見ていた
こんなに晴れた日に
目を閉じているのは勿体ないと
この星のささやきが
聞こえた気がした
そろそろ
現 ....
東京から夜空の帰り道
視界からは動かない翼を眺めると
その周りに、その時間には似合わない明るい雲が見えた
不思議だな、と思いながら狭い窓から覗くと
無言で輝く真っ白な満月
今日は ....
ここは泥棒市場
通称キャットストリート
骨董を売る店が連なる
ここで売っているものは
どことなく胡散臭く
まがいものの匂いがする
モノガタリには事欠かない
溥儀が紫禁城でコオ ....
人よ
ジャングルの中で
虎に襲われたといって泣くな
それは人ではない
おまえはひとりではない
人よ
ジャングルの中で
大蛇に殺されたといって泣くな
人は猛獣にはかてない
おま ....
ヒッグス粒子の
その存在を
つかまえようと研究しているひとがいる
証拠とアリバイを突き合わせてゆく
その仮説は
書きはじめられたミステリー小説のようだ
動機なき殺人 ....
車窓からみえる風景を俯瞰し、埋葬の地層にもぐっていくと、忽然と体が浮遊し
天地左右をうしなった感覚に襲われ 胎児の視線で耳をすます
揺れている、天竺へむかう幾数の途が閉ざされている、それは ....
うまく生きようとすると
詩が
書けなくなるんだ
誰かのルール
なぞるだけでは
言葉は
何も語らないんだ
落としドコロ
なんて台詞を
今日は何度繰り返した?
ねえったら
....
僕は一人で海を見ていた
そして 家に帰って エロ本を読もうと決めていた
水色の海の色を見たのはいつだっただろう
だけど 僕は いつも わからなかった
外国にあるものは 雑多だった だけど
....
吹き荒れる風を
闇雲に掻き分けて
高く、高く
昇り詰めて
速く、速く
流れを作って
一番白い雲の高みから
独り占め
むっくりと太った柴犬がのしのしやってくる
なんかその照りぐあいは
焼きたてのチョココロネのようで
ぎゅっと抱きしめたら
頭からぽろりととれて
チョコクリームがどっさりでてきそうだ
チョ ....
羽のカビた天使が
毎日視界をうろうろ
笑い話でごまかしてる
嘘つきになれたから生き延びたって
半分空想でやっていく
頑丈に甘えた
壊れないにすがった
電話のベルが聞こえる
自分 ....
夜の闇で真っ黒になった酸素を
腹いっぱい吸い込んでしまえば
ますます苦しくなってあえぐ
ぬれた目蓋を透かしておれは孤独を見た
独りで酸素を吸い、今日も生きているのだ
泡ぶ ....
シにあふる夜空、46億のすくえぬ遺書の光芒、しらぬまに/俺は鏡に浸かり、頭上にも、腰から下にも限りなく、シが/(白紙にシせる、沼のような)、シが、光り、!/風を呼び、野に茂る、ならい覚えたうつくしい青 ....
あんたの言葉は勇み足
あたいの想いは勇み足
そんなふたりの愛は、やっぱり勇み足
言葉の海
大まかな地図を書いて
言葉の海に飛び込んでゆく
大きく息を吸い込んで
深いところまで潜ってゆく
言葉のかけらを見つけて
浮上する
欲張って今度は
もっと深いところまで潜っ ....
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