叫んだ声も消えてしまう
そんな深い夜の日は
グラス片手に夜明けをじっと待つ
あなたのことを
見えないドアごしに
心配している
ひとり べんちで
そんなときにも
わたしのことなんて
考えてくれてないなんて
すねながら
ばかだよね
(ばかじゃないよってもうひ ....
ブラジルに行ける気がしてまっすぐ庭を掘り進めていくと、同じようにやはり日本を目指して地底を掘り進めていたブラジル人とばったり遭遇してしまった、それも地球の真ん中で。頭に根性ハチマキ、腰にウォッカ、 ....
新しい世界
でも、傷口が大きかった立ち直れない
故郷の僕が糸電話で
「お元気ですか」と尋ねる
それから
口にあてていた紙コップを耳に、
耳にあてていた紙コップを口にあて直し
都会の僕が
「元気です」と答える
そんなことを
終 ....
あなたの唄は
BGMには
なりません
耳はとられて
いつ間に
顔はしわめちゃ
こっそりと
しぼるるように
あふるるは
涙なみだの
おえつです
あたまは重く
痛みます ....
僕のいない朝は
かすかな風の音のように、
「わたしは決して幸せを含んだ思ひに出遭ふとは考へてゐなかつたけれど」
予感する酵素
僕のいない朝は
「空しくわけようとするぼくたちのまなこが繋がれて ....
外灯に照らされて
葉のみどり
影
光
救急車の音
風もない夜だった
あなたの声を聞きたかった
からだもたましいも
ただそれだけになっていた
....
どこか 誰も私を知らない 賑やかなところに行きたい
悲しく抱いた愛は また誰か 大切なものを傷つける
あぁ このままでは また どこかへ行けるのでしょう
もう 見ないで 聞かないで
....
その昔、涜神の玩弄者あり。
棺に少女は横たわり
暴風を越えて征く
朝凪の中で消えてゆく
陽光の最後の一片を
スポンソンから見おくる
側方の銃手
傍らに小さな函 ....
美しいものが美しく
僕は涙を流した
とめどなく溢れた涙は
一体、誰に差し向けたものだろう・・・
それはどんな利得も無視して
悠々と流れていく大河のようだ
僕の涙は流れ流れて
天上の君の足 ....
放課後の教室に
誰も居ない座席達に
夏の夕陽は当たり、
グラウンドではスポーツ部員が
陽に照らされ僅かに
眉をひそめ、
先生達はもう家に帰っていて、あるいは
職員室で明日の説教の予習と
....
#滲む
空っぽの鞄を持って歩いていると、友人は、どうしてそんな意味の無いことをするのかと笑った。私には鞄に入れるべきものなど無いので、なにも言い返せない。それなら手ぶらで歩けばいいの ....
ね
って小さくつけるのは
うん
と言ってほしいから
たったひとことでいいから
だれでもそうだよ って
君が言うだけで心が
着地する
ひっぱってる
シャツのすそ お互い ....
愛と勇気を家庭に置いてきた花粉症する男が、行きの電車で椅子取りゲーム。車内中ほどまで跳ね飛ばされて僕はもう餡の詰まった水死体だ。ナイフとフォークで食べてね。歯茎についた小豆の皮は舌でねぶり取ってね。眠 ....
ピアノの音
芝生の上
アリが歩く
ネコの声
まぶしい
太陽
麦の穂
犬と遊ぶ少年
そよ風と
木々のざわめき
午後の紅茶
ティーカップ
自由がない
手を上げるにも
足を上げるにも
許しがなければ
ご主人がいなければ
死んだも同然
取り上げて
構って貰えないと
ご主人の喜ぶように
滑稽に
笑いの為に
運命の ....
愛されたい
愛したい
助けて欲しい
優しくして欲しい
味方が欲しい
励まして
誉めて欲しい。
癒して欲しい。
助けたい
大切にしたい
尽くしたい
幸せにしたい。
「光に近く」
木の若芽
いつもとちがう道から帰ろう
10分遠回りだけど
いつもよりたくさんの木が見れる道から
風が凪ぎ遠くの木の梢の先端まで
くっきりシルエット ....
こころが
あまりに泳ぐので
からだは
すっかりさかなのようになった
くらやみで
もの見えず
熱のほうへと泳ぐこころに
からだは
ぴったりよりそい
もとめるものをもとめてい ....
鳥が 来ては去りをくり返し
歌うメロディーとついばむリズムを
とぎれなくくり返す
生きているかぎり鳥は音楽そのもの
自然はすべてをくり返していく
朝夕 春秋 晴雨 生死
いろいろなリズ ....
愛と詩はべつものよ
花瓶の花と荒野の花とに
どれほどの貴賎があるだろう
ただ咲くように咲け
それをときどきやさしく飾るのが
詩の役割だろう
雨に濡れて
乾かない髪を
結い上げたままにして
服を脱ぎ散らかす
バスタブにうな垂れて
泣きじゃくった声は
シャワーの音に
かき消されて
....
夜が明けて
いつもの日々が戻ってきた
飾る言葉は何も見つからないが
飾らないまま
朝のやわらかな光の中で
こうして
過ごしていたい
自分の呼吸を友とする者には
太陽はまぶしすぎる
何 ....
うちの孤高の戦士はいまベランダでひなたぼっこ
あえて妄想中とは言いますまい
ときどきかれの誇り高きぶた猫の本能が
のねずみやのうさぎの後姿をおもいだすのかもしれない
それとも昔の彼女の寝姿か
....
人間という呼び名を 愛に 変えたらどうだろうと思う
こどもは際限なく なんで?と聞いてくる
みんな勘で生きているんだよ
そうとしか言いようがない
....
美術関係の活動をしていても、あまり意見を交わさないという話しを良く聞くのは寂しいものである。確かに、それについて話しをしたところで、それ自体とはまったく関係はないというのはよく理解できる。しかし、 ....
いきたなあ
いきたなあ
くさるほど
いきたなあ
あきるほど
いきたなあ
もう
いやだと
おもうほど
もう
だめだと
おもうほど ....
彼女は古いホテルに住んでいる
訪ねて来る人はいない
アールグレイの紅茶をこよなく愛し
その香りと味に心震わせている
そんな彼女のところに珍しく人が訪ねてきた
それはまるで ....
私はうまく狂人になれただろうか
一緒に
祈った
私は神を信じないから
一人で
地獄へ行くね
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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