ねぇ君
泣いてないで笑いなよ
空き缶を蹴飛ばしても
明日には届かない
空が海に溶けてるって知ってるかい?
僕らが見つけたものに
名前を付けるとして
それが恋なら良いと ....
風の鳴る丘で
あなたを待っているから
東の空に星が出たら
何も持たずに会いに来て
虹の生まれる岬で
あなたを待っているから
西の地平に日が沈んだ ....
ちりとりのゴミを玄関の外に捨てると
蝉が羽化に失敗して 転がっている
またか
この時期 たまに見る
壁によじ登っては 落ちる 蝉 とんぼ
ぐちゃぐちゃに柔らかくて 体に触れない
死 ....
あたしは自分の道は自分で決める
反対されてもやめなさいと言われたって!
あたしは助けたかった
これからももたとえ、反対されても決める自分で
マイウェイは悲しい歌だ
きょうは起きたり寝たりしていた
そうすることが
脳を含むからだにいいと思った
夕方銭湯ですっきりとしてから
喫茶店できのうの仕事の続きをしている
....
急な坂を歩き続ける
長い階段を上り続ける
行き着く先はわたし達の終点
だから今は
手を
繋いで
自分の想いを口にするのは
どうしてこうも難しいんだろう
あなたは優しいからと
押し付けられたことの数々
嫌々こなしてきた
いろんなこと
ねぇ 知ってる?
私 本当はあなたが嫌 ....
君たちは分裂して数を増やす君たちは分裂して夢を数え上げてく、
何しろ満足しない方法を覚えたときから、
君たちは足を増やして切り落として、
切り落とした足を食べて生きているんだから、
そのために ....
宵の静けさが
夏のためだけに
風鈴を鳴らすので
ひとり
耳を澄まし
感性を横書きする
仰ぐも雨雲
風がバタバタ明日の今頃
水の音がじんわり残る
せわしない
水門手前のセキレイが
剃刀ひとすじ
鳴く。鳴く。消える
貧血気味に
その目は前に向く
黄土の砂埃に路線バ ....
夜空いちめんに
きれいなさびしさを散りばめて消えてしまったのは
君だったんだね
始まらない世界と
終わってしまった世界ばかりが
僕らのまわりに転がっていたけれど
君はそれらのあいだを軽 ....
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夏の朝は
牡蠣殻がプッと息を吐き
bulletが恋しい季節です
秋には死んでいるだろう
冬には死んでいるだろう
夏の朝は
牡蠣 ....
気球のごとき巨きな女がチワワを散歩させている。チワワにはスワロフスキー。アンバランスすぎて国民の信託が得られない。コバルトブルーのコバルトをレモンイエローのレモンで磨いたら亀裂が走るのかな。クエン酸回 ....
人間に詩があるように
犬にも
石にも
詩があるらしい
彼らの言葉を
聞く事はできないけれど
だれかが口ずさんでいるその
言葉は
本当は
あの
石ころも
歌っていた
あの ....
「りんとして」
木の若芽
誕生のりんとした風 夏の空高く
さるすべりの花に迎えられ はたまた送られて
期待の薄紅 不安の薄紫 初心の白
心を流れる色 みな生ま ....
「にいちゃん、もう一回聞くけどな、この事件
にいちゃんがやったんじゃないのか?」
「やってないって」
「そうか、ところでにいちゃん
赤ん坊を抱っこしたことあるか?」
「おまわりさん、オレ ....
浴衣で散歩
人混みじゃない道を
夏をあるく
秋もあるく
冬もあるく
春も人生も
人混みじゃない道を
浴衣で散歩
頭痛薬をのんで
解放されていた ....
ブロンドの彼女を
助手席に乗せ
オープンカーで
ひた走る
時速360km音速の世界
アイルトン・セナもびっくり
ポルシェで南に下がる
デズニーランドに一直線
ジェットコースター ....
サンディエゴフリーウェーを
東に走り
ルート66でカルフォニアまで
バイクに乗りひた走る
砂漠の中
サソリと友達になり
シュラフに身を包む
寒い
楽しい
嬉しい
また来たい ....
それほどまだ情報が発達していない時代
町の駅前ショップ
一枚がとても高く
気軽に買えたものじゃなかったけれど
流行りものには流されたくなくて
出来るだけ自分の感性を信じて
小一時間そして二 ....
僕の目に見えるもの
それは 何だろう
それが 見えないものに変わっていく時
僕はそのものに問いかけてみたい
だけど それは
僕に何を伝える事もないだろう
あまりはっきりしたこと ....
耳や
耳の穴
軽くチュッてやって
首筋
舌引っ込め
唇で
鎖骨に沿って
胸の谷間下って行って
その際そこの汗の塩気
ちょっと楽しむぐらいはまあ
....
一
語りえぬものについては
沈黙せねばならない
語りえぬものについては
沈黙せねばならない
俺が何かを言い出すたびに
決まって何度も
そう繰り返す奴がいた
....
はなびたいかいがあったよ
ことしはゆうきをだしていったの
きょねんは なかまとみせだした って
いってたから
ことしもかなって
めいくとか ふくとか
けっこうきあいいれていったの
....
(月曜日)
案内板にうかびあがる
現在地
朱い
☆型
ルーツ
(火曜日)
水母をブイに
海図がうごく
あげるよ
権利証書の見返りに名づけた
「どこ ....
耳鳴りのような白日が暮れ
まだしも今夜は
築地渡りの湿った風が吹く
朝からの汗で油染んだような
背中の生地のこわばりが不愉快で
ストッキングは梅雨明けから
本当はスカートも履きたくない
....
俺は真夏の太陽に打って出た
ホームランバッター。
必ず一球目で決めると予告して
素振りをはじめた
真夏の太陽は
額にぎりぎり照りつけ
気を失わせるどころか
俺を強くする
100 ....
親しい人が逝くとき
声にはなりません
時間がまきもどり
自分が小さくなります
ああすれば
こうすれば よかった
と 頭をかかえたくなります
静かな夜になると
星や月がそっと ....
たとえば 光
たとえば 風
たとえば 涙
たとえられないものたちを
うたいつづけるものたちが
たとえる 光
それが 歌
画用紙いっぱいに水を塗り
そしてその水の乾かぬうちに
空を描き
雲を描き
僕を描く
風を描き
花を描き
君を描く
すべてのものの輪郭が
水に滲んで溶けあって
....
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