忘却の城そこに幾千の鳥がみえた
ハスキーボイスの列車の合図がよなよな光っている
あてのない景色に空白の深呼吸が漫ろにわすれさられても
息を飲むようなリグレットに寝汗がとめどなく流れる 青 ....
あなたはわたしのてをひく
わたしはあなたにひかれて
からまったあしをもどせないまま
ちゅうにういたり ふちにしずんでしまう
おさないわたしは
あなただけであたまがいっぱい ....
SとN、極地のカクテルをあおる、しろがねの髪のアリス。
右手と左手に人間の磁場。
吸気/圧縮/燃焼/排気
一連の流れで魂はすり減るのだろうか?
確かめたいな。
真夏のすべ ....
教会、鐘楼、様式、偶像、大理石、ゴシック
狂院、中庭、様式、噴水、鉄錆柵、グロッタ
聖堂、尖塔、様式、正面、薔薇窓、ゴシック・リヴァイヴァル
教堂、箱庭、様式、飛梁、骨細工、ルネサンス
....
きのうのよる
ゆめをみたの
あたしのおじいちゃんと
うどんやさんにはいって
なにをたのもうか
めにゅーをみていたゆめだった
あたしはまだかんじがよめなくて
よめるきつねうどんにすると ....
火曜日の放課後は
グラウンドの半分をサッカー部が使う
野球部はだから守備練習だけ
あとはひたすらスイング、ラニング
ところがサッカー部の連中は
ピッチャーマウンドの盛土が時たま
そのままな ....
折れなかった骨と断裂しなかった筋肉のいったいどんな関係性で
箸をのばしたのか
ちゃんと理解していないいろいろと理解していない
身体性がどうとか、箸について、もうそれは新しい骨格とみなして、僕のこ ....
路地裏に朝が来る
渇いた夜をすり抜けて朝が来る
湿った朝顔たちが顔を上げ始め
そうして恋が
そっと目を覚ます
月が 月が 見えないの
あんなに 大好きだった
赤い 月が
雪に 阻まれるなら
未だ 良い
雨に 打たれるならば
諦めも 付くと
吐いたのは 溜息だらけ
排他的な 他に
....
ロンドンオリンピックに出るような馬鹿にはなりたくないもんだ
....
フォーク
秒針
物干し竿
ありとあらゆる突起物が
釘
ガラス片
鍾乳石
私の胸の辺りから
ノコギリ
菜箸
コンパス
放射状に突き出している
三角定規
....
したためましょう
じわり
じわりと
思いを
筆に
染み渡らせて
したためましょう
自分の
拙い言葉で
自分の
心を
形にして
したためましょう
形にしたと ....
ポエケットではなくエアポケット
チケットのない旅を君と
母が亡くなって最期は点滴でも間に合わない
栄養失調のまま昏睡状態で逝った
体格のいい人で骨壷に入りきらずに
納骨の係りの方に
....
僕はラット
科学とやらに
利用され
数字になって
グラフになって
それでも名も無く
ひとつのすてごま
モノを扱うヒトの手
神の手
ヒトでもモノでも
ない命として
ガラス箱 ....
どんな窓にこんな猫がいるのだろう
忘れもしない通った白い家の窓辺で
まどろむ幸せが充ち満ちて
目を覚まさないようにと
やさしく襟元に、毛布を寄せてくれる手は
だれのものなのだろう
いつ ....
蝶燃える
木の若芽
蝶が 蝶が 落ちていく
焼けた道の上 燃えつきたように
むくげの咲く下 焦げたように
わたしも こうなってもいい
だが
わたしは こうなら ....
死んでしまえば
もうメタセコイアの木は
見ることが出来ません
誰かと探した夜明け前
忘れられない崩壊音
君じゃなくても良かったと
誰かが教えてくれていた
さよならさよなら愛しい劣等
ありがとうも言わないよ
それだけ君は近すぎて
言葉じゃ ....
光が速度をはやめて
影をうみおとした
次の瞬間 車窓からの景色は、融けあい
流線の模様をなした_
ユ−ラシア・ライト・トレイン
光速の旅は、心地よく
重力抑制された コンパ−トメン ....
120730
音がして目覚める
不倫の後の目覚めは健やかで
配達人も遠慮する静かな午前
ギタリストのピアスを付けて
往来に立つのです
古 ....
珍しく気分を変えて
新宿のバーで独り飲む
バーボンのロックを傾け
タバコに火をつける
立ち昇る紫煙の向こうに
忘れた恋の景色が見えた
夏は
エアコンを入れるせいか
気づくと
ガソリンメーターの残量計が
あとわずかということがある
ランプがあとひとつというのは
かなりアセル状況で
近くのガソリンスタンドで入れていこうか
....
うすまくで
つつまれた
わたしのほんとうに
蹴破って
侵入する
あなたはだあれ
ないくうを
埋め尽くし
いや違う
そこはうそだ
叫ぶ間も
あたえない
らんぼうな
....
あなたと二人
見上げる最後の花火が消えて
暗闇に抱かれたまま
星空に私は願う
この一瞬を切り取って
すべてが止まればいいのにと
100万年後
アルタイルの科学者が
とんきょう ....
人と会話をするということがとても怖いという時期が私にはありました。ちょうど高校の頃だったと思います。そうしたときに私の友達といえば、同じような病を抱える人々であったのかもしれません。まあ、そんな人 ....
ぼくは麻酔類の効かないからだのようだ
25歳の時に盲腸の手術でそれを知った
局部麻酔なのにいつまで経っても
まったく麻酔は効きはしなかった
オペの開始を待っていた医師は
業を煮やして ....
あなたへ直線をひけないので
円をかく
今日も円をかく
温かい営みの後で
身体が小刻みに震えていて
心を引き離そうとする
宙吊りにされたロマンティックな機械が
風ではない力によって
ゆらゆらと揺れている
もう時間が来たのだと
その時に思う
....
働き蟻は
来る日も来る日も
自分の躰より大きい
荷物を運んでいる
汗も流さず
陽照り返す地面を這い
黙々と働いている
一匹の蟻が仲間を離れ
甘い蜜を求めて
迷っている
ここ ....
120729
ピークチト
ジッコウチの違いを知らぬ中学生は
壊れてしまったメーターの指針を眺めたままため息をつく
無酸素も極めたし
いくつものピークに達 ....
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