目をつぶれば
左下への回転
何も得るものなく
つどう


貝の内側に踊る白
芯を持たない腕と脚
外へ外へ
出ようとする色


絶え間なく音が
宙に消えてゆ ....
女って 大好きだ

女を喩えるなら
血の滴るような野薔薇の朱

生真面目な緑に身を固めた
この暗い原野の世界を点々と彩る
秘められた また明かされた 情熱の色

その両目は 傷つきや ....
 垂直な光のピンで留められて
 横たわる朝は散乱した昨夜の屍だった
 まだ誰もいないスーパーの駐車場で
 ぬるい風が砂埃を吹き上げている
 
 一匹の小さな蛾が
 逆らいながら飛んで行く
 ....
あなたの握るおにぎりは
いつも大きくて
中身はおおよそ梅で
わたしが出かけるときには
「お金を使わず済むように」って
たかだか100円程度のことなのに
保温のバッグに
詰めこんで
 ....
この街のひとがラテン系だと教えてくれたのも
陽気なラテン系のひとだって
その心には大抵ひとには言わないけれど
苦い悲しみを背負っているのよとも
教えてくれたのはきみだった

ぼくは生粋の大 ....
夢みる機械が煙を吐いた
明日はどうしよう

時計よりも早い回転でしっぽを生やす電信柱
ダムの真ん中に大きな城を建てて
訳あり顔で頷くロバを
線路の海に連れて行く小柄なロックンロールジプシー ....
  巨大な
  塊から切り落とした
  その赤い棒は
  どろりとしていて
  静かなのだが
  耳を押し当ててみると
  きいーん、
  きいーん、と
  響きが高速回転し
 ....
  ココナツを叩き割ると
  青い空がちゅるりとこぼれた



  そう、
  キミはいつも
  輝いているものを
  見かけるたび猫のように
  是非もなく追いかけた
  ....
どうしたら 
靄が 
取れるかなぁ 

あたたかな鍋 
美味しい御喋り 

綺麗な音楽 
爽やかな朝・・
ひんやりと
乙に澄ました器に
シャキシャキと
君が
降り積もる

すでに膝小僧が
溶けかけていた
僕は
やんちゃな眼差しで
それを見守る

じんわりと
熱を帯びた午後に
 ....
まりまりと育った
踏みつぶされて死んだ



夕方の河原で妹たちが裏白い顔で揺れている
剥がれない瘡蓋
喉元を細い波線が貫いて
噴き返る血流と漏れ出す呼気の
擦れ合う音
こ ....
荒鷲によって盗まれた
臨海コンビネーションと
いくつかの爆破の予告

君に見せてあげたい
隠すものは何もない
私の体からリリースする
不可視な悪臭の事すら
「いつまでも」
            木の若芽

微笑んで輝いて進むために
今日も木が霊感をくれる 根も幹も葉も
木が育つのは歌 星がめぐるのは歌 人が愛すのは歌
宇宙の心にかなうことは ....
 秋近し
 
 秋めいた青い空
 今日も私たちは伝道を続ける
 夏は心地よい
 流れる汗も涼しく
 風が吹いてくれる
 わたしの日傘は
 バーバリーだという
 笑ってしまった
 妻 ....
あの風に乗って
君に届くといい
愛しているという
事実ではなくて
こんなにも愛しいという
ただの感情が
何者にも混ざらないで
ただただ
届くといいのに



 ....
蹴られたボールは
鋭く脇腹を抉るようにして
ゴールのサイドネットの
内側に突き刺さった。

その瞬間ボールを取られた
若者は目を覆い、次に
フリーランニングをしながら
雄叫びを上げるア ....
いとは紡ぐ

いとはのびる

いとは結ぶ

いとは繋がる

いとはほどける

いとは絡まる

いとは切れる


それでもまた


いとを紡ぎ

いとをのばし
 ....
誰も入れない 静寂(しじま)の中に潜む向日葵の丘
帰り道 突然の雨に僕らは泣いている

フロントガラスに打ち付けた王冠(クラウン)が
粉々になって地位も何も無くしたまま
時速100kmの ....
年内で 終わると 良いですね 
いや でも 

年内で 終わるためには 
業務も 壮絶ですね 

するってえと 
年始に 繰り越した方が 良いってことも 
あるのでしょうか の 堂々巡 ....
月が泳いでる川  穏やかに 綺麗だ

何か 懐かしい 音色が聞こえた

居なかった 昔に 思いを馳せてみた

あぁ 気持ちいいな


「静かに」

感覚 鈍ってるんじゃないの ....
もう少しだけ私の人さし指が長かったら

彼女と繋がっていただろうにと

どちらからかかけたのかわからないが

久しぶりだねと携帯電話で話している

今何をしているの

今まで何をし ....
風鈴が鳴る

気のせい

エアコンで冷やされた身体は

動かすたびに耳のうしろあたりで

ごおりごおりと

暗闇で白クマがふりかえったような

私も同時に身体をうしろにねじると ....
ベージュの本

しおりのついた本

魔法の本

聖書

ペーパーバックの本

肉料理の本

呪術について書かれた本

押し花をはさんだ本

古い本

南の国の本
 ....
ウチのオカンがあ .... 苦しくて
悲しくて
みじめで
涙が込み上げるとき

誰にも相談できず
抱え込んで
その重さに 圧し潰されそうなとき

どうか、負けないで
生きることを 諦めないで

誰だって
 ....
僕はドアを閉めた
僕は肩をすくめた
僕は言った
僕は待ち続けた
僕は妻に電話してみた
僕は自分の荷物を下に落とした
夜空には何万という花火が上がっていた
僕は怒鳴った
僕は自分の手を見 ....
夢が夢で
僕が まだ
子供だった頃
ベンチの上


無意味なほどに
遠い日へと
心を運ぶ
言葉は乱暴だ


僕の話が
理解できないから
話しをすり替えて
君は言う
 ....
ダウナー詩人の皆さん、
もはや自分嫌いは廃れた文化であります。
これからは粉骨砕身、
慎重に言葉を選びつつ、
適度に自分を愛し、
誰の目にも分かりやすいよう
人を愛さなければなりま ....
いつか私が寝台で

眠るように死んだなら

意思を持った肉切り庖丁がきっと

私のことをバラバラにするだろう

肉切り庖丁はこうもり傘と友だちで

その彼女は実はミシンかもしれ ....
玄関を出ると黒い靴ひもがほどけて
夕暮れの空が広がった
垂れ落ちた靴ひもの先に
老婆がつかまっていた
ぼくはほどけたひもを結び終えて
伸びをする
高く 大きく

今日の夕焼けの売れ行き ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
冬漠手木立 悟212/8/10 0:00
女ってまーつん9*12/8/9 23:45
僕が君を一匹のみすぼらしい蛾に譬えたならただのみきや24*12/8/9 23:43
梅のおにぎり[group]千波 一也8*12/8/9 23:31
Latin OSAKAHAL4*12/8/9 23:03
猫の国カマキリ912/8/9 23:01
赤い棒草野春心412/8/9 22:37
ココナツ・ブルー212/8/9 22:34
藤鈴呼4*12/8/9 21:18
カキ氷nonya18*12/8/9 19:52
川は蛇行して背を伝う手乗川文鳥5*12/8/9 18:15
リリース和田カマリ012/8/9 18:14
いつまでも木の若芽212/8/9 16:49
秋近し生田 稔8*12/8/9 14:25
折り紙中山 マキ112/8/9 13:58
四四年の因縁……とある蛙7*12/8/9 13:28
いと朔月 実7*12/8/9 10:25
ひまわりアヤメ012/8/9 9:49
堂々巡り藤鈴呼3*12/8/9 8:41
今でも 変わらず 今も黒ヱ2*12/8/9 3:53
通話中灰泥軽茶9*12/8/9 3:52
気のせい6*12/8/9 3:31
ペーパー・サイエンス由比良 倖212/8/9 3:23
し だけが 逃げないTAT512/8/9 2:30
「ただいま」「おかえり」「また明日」結城 希4*12/8/9 2:26
あの日mizuno...212/8/9 2:15
dream on番田 112/8/9 1:32
根暗・根明両方向に凡そ100キロの渋滞が発生しています。faik13*12/8/9 0:41
いつかくる終わりに向けて引き金を引け高原漣1*12/8/8 23:08
夕暮れ へオイタル5*12/8/8 23:05

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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