むかし熊だったころの話をすると
わたしの手あしの毒虫に噛まれたところがどくどくと痛むので
これはむかし熊だったころにも同じところを噛まれたのだろうなと
予想できる
それくらいの頭で
....
陽のしたで
わらっている子ども
泣くとき大声あげるん
だろうな
ひざをかかえて
血をなめている
わたしのもとへ来る蛾は
どいつも羽が
不揃いで
うまく飛べるように
たか ....
波のきれいな浜辺には
おいしいココナッツがあるんだ
信じられないくらいでっかい魚が
沖を泳いでいるんだ
いつか旅に出たとき
パスポートをなくして困ってるやつがいたら
助けてやれ
英語が話 ....
きのうのきみの
ことばのとげで
こころがチリチリ
いたんでヒリヒリ
きみにあうまえのぼくを
きみがしらないなんて
あたりまえのことに
はらをたててもおわりはないよ
きりなしうた ....
列に帰属する蟻
ときたま
はぐれて戻らぬ蟻もいる
白いカナヘビが忍者のように
するりと岩陰に隠れた
彼女は言った
東京は子供が住む場所じゃない もはや
20キロも200キロもおん ....
平成よ(歌舞伎を見て)
すちゃらかすちゃらかどんどんどん
白さと清さを忘れるな
女と男がどんどんどんすてどんどん
さても人間喜劇のどん底の
規格を外れし人々は、
....
かつてマコンドの村を生み出した老作家が、大きな時計草の中に封じられつつある。一年目の孤独が始まるのだ。それはラテンアメリカがもはや遠い場所ではなく、中国産鰻の蒲焼きがスーパーに並ぶことと同義だ。でも炭 ....
筋肉痛に薬をぬりこむと
段々 痛みが薄くなる
不思議だ
そういうものだから買ったのに
神経が感じなくなる痛みに
漠然とした不安がひろがる
しかし 不安より生活だ
とにかく痛まなければ ....
なぜ命を賭して戦場に赴く
ジャーナリストや写真家が存在するのか
彼等は知っているのだ
戦争でまず殺されるのは女や子供たちではなく
もちろん兵士ではなく真実だと云うことに
それを知るた ....
何もわからない
気持ちの一つさえも
触れ合うことはない
君は女で
僕は男だから
もし僕が女であったなら
僕たちは子供のように
無邪気に遊ぶことができただろう
君は女で僕は男だから
....
ねえ 何か 見える
断定系に見えるのは
クエスチョンマークが
足りない性
そんな所為にして
何でもないと笑うことにも
慣れた頃
塔が 引っくり返った
そして
悪魔が 笑った
....
諸々の
家電の
パネルの
光がまぶしくて
眠れねえんだよ
コンセント
引っこ抜いて
まわれってか!
ふざけんな
この野郎
めんどくさい
ザアマス
アイマスク下さ ....
いつもの朝食 いつものテレビ
そして、いつもの一日
いつもの幸せ
北と南の別れ道で
南に向かう理由は
誰にも秘密にしていた
いっきに 林を抜けると
町の灯りが広がり
右回りの緩やかなカーブで
あのありきたりな言葉が
言える瞬間が 好きだ
{引用=一部内容に猟奇的な表現があります
不慣れな方はお読みにならない事をお勧め致します}
序章 ― 既視との遭遇 ―
尿意を催し真夜中
廊下の電気を点けた時
玄関の暗がりに一瞬、顔が浮 ....
痺れを切らす午後が
薄皮を穴だらけにする
口の端にこびりついた
昼の餌の放つ臭気
洗面で洗い流して
あとかたもなく洗い流して
遮光カーテンの向こうで
目も合わさない今 ....
指から少し離れた宙から
水が こぼれおちてゆく
紙を三つに切り
ひとつ あまる
ところどころ 穴のあいた肉から
音が抜け落ちてゆく
鬼の子が二人
....
左目はいつのまにか
左目になった
今も
怪訝な顔をしている
花を折っても
花のまま笑む
悲しくて
誰も見なくなった
海が窓を切り
壁にしたたる
冬の ....
真っ暗闇に浮かび上がる
ちっぽけな埃みたいな
吹くだけで飛んでいってしまう
ちっぽけな埃みたいな
ま゜ま゜ま゜ま゜ま゜
微かな灯りを浮かび上がらせる
ちっぽけなフューズみた ....
王冠は
かぜのなる楽器
ひかり
まばゆい宝石は
言葉のむこう、
時間の
思惑
暗君をわらう重鎮たちは
きれいなよるの鋭角に座して
姿をもたぬ姿を
悦ぶ
進言は ....
{引用=
メーター単位分断系列の根性焼き配置
恒星が腕の節々でひかる
目玉を抜かれた十字架
スカートの皺がちらちら
いつも心には心なんて置いてない
}
ブルーベ ....
またひとつ季節が終わる頃に
君には喋らないでいてほしい
まだ人のいる砂浜を横目に薄暗いトンネルに入る
さっきとは違いひんやりした空気に安心する
たくさんのことを思い出しながらだから ....
昔、明治の終わりに岐阜に標題の名の人がいて
彼は門下生に
殺し
歌
....
{ルビEKBO=エクボ}
エッジワースカイパーベルト天体
微笑みをぜんぶ君にあげる
ワイ惑星
わいわい村の子供たち
太陽系ラジオ体操は朝寝坊したらあとが怖い
村はずれ
ヘリオポー ....
花束と札束
どちらが欲しい?
私は札束
見たことがないから
幾らぐらいからなら
横に立つとか
縦に立つとか聞いたのだけど
ほんとかな
もし宝くじに当たったらどうしよう
十 ....
八月が終わってゆきます
良いキップルも悪いキップルも
満載だった夏休み
絵日記および感想文ひきうけます
詳細はお電話で
自由研究には
インターネットお気に入りサイトに対する
巡回セー ....
中絶に反対のカウボーイ
レイプによる妊娠について
「ヒィーハァー!神の摂理により、
防御機能を備えた米国の女性達は、
レイプで妊娠することはネバー。」
と
ロープを振り回し叫んでい ....
山のあなたに辿り着き
人生全部吸い込んで
空に向かって叫んでみたら
先っぽ なぜか膨らんだ
どういう訳か膨らんだ
いつまで経っても捌け口は
見えぬ病のその先に
空に向かって叫んだら
....
いつまでたっても電信柱のようにたっています
恋は百万遍すどうりしてほかの誰かをむすんでます
それでもけっこう嬉しかったりするのですが
もうちょっといい脇役にもなりたかったりして
ギ ....
深い傷 浅い傷
大きい傷 小さい傷
ずきずき痛む傷、甘酸っぱい傷・・・・
どれもこれも、私の体に残っているものならば
全て抱いて生きていこう
ひとつひとつが 生きてきた証だから
失いた ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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