ねずみちゃんへ
あなたはねずみちゃんです
生まれる前も
生まれてからも
死んでも
ずっと
ずっと
あなたはねずみちゃんです
そんなねずみちゃんが
わたしは大好きです
ね ....
僕らのみている世界が正立像だなんて
根拠のない迷信なのかもしれない
大地は空で重々しく草も生えているし
空は大地で星が涼やかに流れている
僕達は倒立した空の道を車で走り回り
42.1 ....
写真立ての中の二人を楯にして
写真立ての柱の中に閉じ込めた
わあい 二人きりで 嬉しいな
能天気に はしゃぐ声
目立ちたがり屋の 二人なら
踏切の その手前
赤いランプ チカチ ....
カモミールティーを水の様に飲む
ラベンダーを鼻の奥に記憶させるくらい嗅ぐ
どこかの民族系の音楽をイヤホンに差し込む
安らぎを懸命に起こす
呼び起こす 安らぎを
それで ....
保存
何を残す必要がある。
しかしインクは買うつもりだ。
君の事が好きなんだ
眠れない夜があるよ
そんな時君を思い出すと
逆につらくって
私はただいたづらに空想に
逃げ込んだり
それだって出来ない時は
うろうろさ迷って
....
お前の手紙を見つけたぜ
お前も憶えてない手紙だ
内容は俺しか知らないし
世界で俺にだけ
寄りかかってる港だ
近く旅に出るから
段ボールに入れて
実家に送るよ
命を担保に生きるなら
命 ....
フラガナの長い雨も止んで
月と花が欠けるころ
一枚きりの便せんが
何重にもテープを巻いた封筒で届いた
何を守っているの? と思ったけれど
外国だから心配だったんだよね
8月の日曜日 ....
元気ですか?
夏バテしてませんか?
毎日は楽しいですか?
私は慣れないキャンプのあとで引いた
風邪をまだ引こずっています。
手紙をありがとう。
私のことを憶えててくれて本当に嬉しか ....
青々とした芝生
白いペンキの塗られた木造の教会
用も無いのに入り込み
環状六号線沿
歩道との間の
緑の生け垣を越え
仰向けに寝そべる
僕の視界には青い空しか見えない
誰も遮らな ....
誰かのそばにいたい
さみしさ感じないように
誰からも遠く離れていたいもうなんにも傷つかないように
こっそりと私を
押入れに隠しました
母さんに見つからないよう
襖の裏にしゃがんでます
真っ暗い中
怖くはないけど
心臓がドキドキして
飛び出す機会をうかがって
期待をこめてそれ ....
あなたの姿が網膜に結像するまえに
スペースキーを押して
戻って
あなたに出会うまえに
....
夕べに
生まれた
小さな泡が
今日に
命の鼓動を始め
明日に
いつつの指を得て泳ぐ
空に
生まれた
小さな塵が
今日に
光の鼓動を始め
明日に
いつつの指を得て泳ぐ
....
チョコレートは甘くていいの
辛い(あほか)は冗談だね
好みは舌にドスンと来る甘みだよ
それに添えて手紙なんぞあって
「愛しています」とか
あこがれだけ
でもね
のぞんでいるの
ひそか ....
わたしが物語をかたりはじめるたびにこの街には長い雨がおとずれ
る、いっそここが翡翠色の海ならばわたしたち鱗をもつ魚で、感傷
じみた肺呼吸をやめられるのですか、浸水した教会の礼拝堂で素足
のままし ....
なにをどう頑張ってもなんともならんけんや
どんなことばも恐ろしくない
言葉は棒きれのように
思いを
砕く
そうだ
名誉は得られないのだ
きっと
自分を
そこでさげすむことなく
言葉は
死んだ
自分を
何もかも忘れさせるから
....
よくなくきみがなかなくなった
あえば「だいきらい」っていってたきみが
ほんきでみらいをみつめようとしてから
ぼくのめをみてはなしてくれる
よくなくきみがなかなくなった
くちもとが ....
豊玉中まで子どもを送って
環八を南下
野方、高円寺、方南町、井の頭通りを左折して代々木へ
なんだ坂こんな坂ママチャリの旅
けど全然やせないな
腹がでっぷり
163cm 77kg
....
悪いことも良いことも
僕の感じ方一つで
違ってくるんだという
君のセリフに唾を吐いた
どうせ
僕はひねくれもの
君からの好意を邪推して
疑って撥ね除けて
素直になりますって書い ....
戸惑うばかりの洗濯機
選択機に 恵まれて
メグミルク ごくん
飲み下した 錠剤の先
天国が 見えた?
光は 白かった
包まれた刹那の 物語
ぽわんと まあるく 溶けて
戸惑った ば ....
ロマンチストはどの時代にもいる
ここにも一人
彼はインチキ古物商と素人骨董愛好家の一人二役だ
誰もが経験するようなありふれた出来事を
時を超えて微笑みかける
運命という名工の作として ....
空気人形、という言葉に
いつしか親近感を覚えるようになっていた
乾いた言葉たち
伝えたいことなどなにもなく
空気と同化するだけの日々
私の中身もきっと空気でできているに違 ....
春へ
迷いこんだ赤とんぼに
音信を宛てる
なんとなく
くち淋しくて
見知らぬ子どもの
懐かしい
薄荷の味する
はなうたをぬすむ
ぐらつく
奥歯のように
母音を舌で
ころがしてい ....
夏のなごりの草原で
天使と悪魔が背比べしてる
人恋しさがゆきつく場所は
越えられなかった声の向こう
枯れかけの街路樹で生まれた虫の
青い方へ 青い方へ
こずえを目指す早足な痛み
草原 ....
「世界、終わるんだってよ」
『終わらないよ』
「終わるんだってよ」
『終わらないよ』
「終わるんだってよ」
『終わらないよ』
「終わるんだってよ」
『終わらないよ』 ....
自分は舐められるのが大好きなくせに舐めるのは拒否するって、それは勝手すぎると思ってるんだよ
の、思ってるんだよの部分をミソチルの桜田さんでやりたいと思います
ピッタリでしょ、ミソチルの桜田さん ....
祈りが
あんなにいちめんに花開いている
施された
呪いのゆたかさで
子供がいる
わたしのことだ
目を瞑って
じっとしている
神様は
昨日
いなくなった
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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