今日メールで
「プレゼントありがとう。」
と返事が来た。
受け取って貰えなかったら
どうしようと思っていたから
安心した。
好きなのだが絶対に言えない。
嫌われているからだ。
困っ ....
元気か。
元気でいてくれよ
ねむる人から
わずかに死がにおっている
うなじにくちびるをつけ
愛してやると
その背中に
にじむように命が動いている
ねむる人よ
安らかに
いまは死のふちをなぞっておいで
夢を見ていた
バイトをしていた
家で絵を描いていた
夢ばかり見ていた
だけど歳を取り
知らない間にみんなバイトを辞めていく
ある者は営業になり
ある者は鉄道員になり
綺麗な看護婦に ....
胡桃型の発狂は九番目の恋人に発情を齎し
ホモセクシュアルの天使がバイクを走らせる
地下にあるロッカールームには肌色の罅
誰かが私を殺す音がする
それは聖母の歌声、ヴェルヴェットのゆ ....
ゆらゆら
揺れて
地球の上で転がって
確かなものを確かめに
不確かなものを許すために
さまよいながら
憂いながら
意志を通すために
私は ....
四年前の九月十七日
突然思い立ったようなふりをして
ぼくはあの場所にゆきあの印を頂いた
だめだ
ぼくはこの四年のあいだ
なにをしていたのだろう
それ以外なら
....
白けきった月にベッドが一つ、
そんな腕で枕になりきるのは
楽じゃない。
秋、ゆらぎゆらいで定型にする、赤、一枚の花弁とひだる
息、野放しに、こおろぎと分け合いする左手をささげ
折り曲げた体躯から砂の、香ばしく明けそめる山の赤に
秋の道ゆらいで天高く空が落ちる、ゆれる ....
あぁ、あなた。誰かを愛したんだね。
愛し過ぎて、泣いてしまったんだね。
そうか。迷ってるのか。
でも、たぶんその気持ちは、自分でも
止められないよ?
....
今、自分がいる七メートル四方は平和 かもしれない。
(家族が静かに眠っている)
五キロメートル四方はどうだろう。
参千キロメートル四方は・・。
家族が静かに眠れますように。
....
あなたに会って涙の{ルビ理由=わけ}に気付いた
悲しくなくても
涙を流すんだね
あなたに会って優しさの意味に気付いた
誰かの為に
優し ....
お風呂の中で
私の人生とは
と考えた
考えたところで
とまってしまった
そういえばこれも
湯船という船だな
この船で旅に出れぬなら
どこにいても
どこにもゆけない
顔が ....
ぬるい陽射しに
すこし暑い秋の
ふかい水色の空
とぼとぼと
道をふりかえる
こどもの頃
どんな顔で
どんな夢を見て
歩いたのか
ぬるい陽射 ....
お元気ですか。こちらはひとしきりの雨が降って
家の前の坂道が下痢をしたように濡れています。
あなたが居なくなってから、ずいぶん考えましたが
とてもせいせいしました。
ところで ....
ほんわかさん
ほんわかさん
上見たり 下見たり
ディンディディディン ディンディンディン
綿帽子ふわり
ほこりをかぶり
四条畷で
うどんをすする
ひまはない
万物が一つの花ならば
誰が愛でてくれようか
蕾のままに枯れて逝く
誰が涙を流すのだろう
....
猟奇的な、一つの単調な光が、
光、空間の飽和の枠を超えて、純粋に流れ出てくるのを感じなくてはいられない、ほどに、
快感原則の枠を超えて、cottageに、きみの死 ....
夜の闇にあたしも消えたいな
落ちこんだらね
とことんあたし透明人間になりたくなるの
人間なのに
人間がいやになっちゃう
言葉が嫌いになっちゃう
夜の闇は優しい時間くれる
忙しいとこころま ....
この地に住まうようになってから
雪に 埋もれて いませんか と
心配の言葉が 描かれ
安堵の虹が 掛かる日が
とても 多い 気がする
なんて ちょっと 他人事のように
のたもう ....
中国の人々に問いたい
「愛国無罪」と
ナチスのユダヤ人迫害は
何が違うのかと
中国各地で
日本人や日本人の店が
暴徒に脅かされているそのときに
日本では
中国人や中国人の店は
....
人生はだれに取ってもほとんどが
ハッピーじゃないから
それを骨身に沁みて知っているひとは
ハッピー・エンドを愛する
それがどんなに絵空事であったとしても
ハッピー・エンドを愛する
赤と黒が点滅する
トランクルームの一室
思考する夜に
コトバは放射線を描き
空気中を飛び交っている
石膏の中の海馬は
熱を帯びて 幻灯機のように
現在と過去を飛来させる
蛋白質 ガ ....
街頭の政治家ポスターに
黒いマジックで「うそつき」と
オデコに書いた者がいる
ほうほう なるほど……
いかにもポスターの男は
嘘つきそうな顔である
ニヤけた善人そうな笑顔が
まさにペ ....
雨が降りだすと
空って灰色から白に変わるんだなあって
ふと発覚したんだ
また友達とのお喋りに夢中で
学校に置き忘れてきた白い傘を思い出すくらいで
あとはなにも思い浮かばなかった
....
往来へでて
てきとうな影をみつけては持ち帰るが
どれもやはりあなたではない
晴れた日には
いつもより多くの影が行き交うが
どれもやはりわたしではない
くもりの日
沸点をこえた ....
茂れる樹々の葉の間
真夏の太陽 白い雲
小さな空に白い雲
公園の外はアスファルト
ゆらゆら揺れる路面の景色
権力者の膝元に
声を嗄らして叫ぶ人々
クマゼミの声より
ジージーと
子孫の ....
きょう
夕焼けをみていたら
いきなり空が
あかい舌をだした
空よりもずっと
遠いところ
飛行機にのって
バスにのって
橋も渡ったのに
ここは山ばかりなのね
と少女はいった
....
光にはつるもの
光の布陣
永遠を誘う掌
海潮の平穏な媚態に
永遠の性的な意匠を求めて
無限の荒野を垂直に流れる虹
記憶の曖昧な過程から現‐視野の実存へ
光が ....
人にこたえられず
期待はずれ
生きてるそのもの
期待はずれ
空気が読めず
調子はずれ
書くべきうたも
調子はずれ
行く道の先
見当はずれ
標べもなくて
見当はずれ
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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