「秋分ごころ」
               木の若芽



思わぬ涼しさ しその花草かげに
薄い秋雲の下 まだ固そうなざくろもかきも
どこから見てもかわゆし美し 生り熟れるもの

 ....
あなたの命をください



終電間際のホームに
滑り込む光の溢れる
車内から

私たちは聞こえる事も
ない声を聞いた



わたしたちの命は
こうして
汚泥のよう ....
ひざの間に
両手を差込み
思いっきり
左右に押し広げるけど

バネが利いたドアみたいに
すぐに
閉じちゃうから

熱い舌を
ねじ込むことが
出来ないじゃない


それは
 ....
耳をふさいでつながりを断った

少しずつ聞こえ出す新たな世界の響きはクリアだ

ぐるぐると回り始める流れは感覚に刺激

際立った存在は埋まっている根源に硬く強く刺激を与えよ

甘く 時 ....
秋が始まる頃
ようやく
旅人が帰ってきた

ちょいと
長い散歩だったかな

悪びれもなく

おかえりというのも
待ち焦がれていたようで
まったくもって
しゃくなので
おみや ....
君と見ていた川

ここでずっと川を眺めていた 飽きることなく
もう何処にも戻れないような そんな気がしていた
動き出す街の景色に 僕らは取り残されて
こっそりと息をした 奴らに見つからないよ ....
羽が咽を打つ
いつも
目をつむるときに
街の終わりから
目をそらすときに


手のなかに燃えるものが
あざやかに吊るす
昼と午後のあいだの光
暗がりに消える径
 ....
とけていく和音の

ひびいていく怨嗟の

調律された通路

透明なずれが羽毛のようにあなたの心をとりまく
それは鏡のように豪奢で不穏
痛みはないのに
奇妙な不快感 ....
目的などなかった
最寄りの寂れた無人駅から
たまたま通りすがった赤錆の列車に乗った
血の乾いた衣服はぼろぼろにほつれ
おそらく僕はひどく青ざめた顔をしていただろう
幸いにも乗客はほかにいなか ....
雨の音が聞こえている。
昔、聞いていた曲が流れている。
いつの間にか、父親になった。
一日が短いのに、一年がすぐに過ぎてしまう。
青い空はやってこない。
明日は、遊びに行くんだ。
曇り空で ....
たりたりたりと

私の何か少し足りていない

ミリデシリットル分の

たりたりたりが

足早に私のうしろをついてきて

影に交じりながら

陽をよけて

たりたりたりと
 ....
湖底から水面を見上げて
湖の周囲には深い森が広がっている
白いシーツを乱すように
水面に陽光が跳ねる
森の上にだけ天気雨が降っている
それは恋人の涙のようにすこし塩辛い
恋人の涙は小鼻の脇 ....
ちびちび飲み

そろそろ帰る

ぽたぽた降り

ざあざあ降り

あ、傘忘れた

打ちつける雨

タクシー来ず

しぶしぶ歩く

びしょぬれだ

酔いが醒める

 ....
あなたの言葉にいつまでも続く永遠を感じ 
あなたのぬくもりに限りある生命を想う
ズッキーニ、セロリ、ピーマン、トマト、玉葱、茄子、コンビーフ、ローリエ、カレー粉、しょうが、サワークリーム、レモン、

ぼくの体力、

ズッキーニ、セロリ、ピーマン、トマト、玉葱、茄子、コンビ ....
夏に焼かれた街を労わる雨音

一粒一粒、世界に触れ、砕け

私の胸を静けさに連れていく

夜、ひとり聞き入るこの音に

なにもかも許された気がする
しっぽを
こちらに向けている

しっぽ
(あれにするわ)

言われた通りにやってみたところ
天気をずいぶん正確に調べることができた
しかし 彼の知識には 時として ひとりよがりというか ....
君を殺してしまいたい
こんなに恋が苦しいのなら
心で心を傷つけあって
君を殺めてしまいたい
もう好きにならないように
もう好きになれないように
でも君を殺してしまえるほど
私は君が嫌いじ ....
小さな小さな茨の冠を、そっと頭上に載せてあげる

わたしの小さな王女さま。

剣も盾も兵隊もいないけれど、

黒く切り取られた空が

のっぺりと広間をみたしている


{ルビ万軍 ....
ありあわせのもので生きてゆく
冷蔵庫のなかにはあるいはいえのなかには
備蓄したもののない

こってりとした愛とか
ささくれだった笑いとか
スパイスをきかしたつもりの人造サラダ

気 ....
真昼の青空にいて

お日様はいつもと同じように

まっすぐに向き合ってくれている

それなのに痩せ尖った姿を

心溶かす丸い雲の横で

薄ぼんやり見せてしまい

ごめんなさ ....
ぞろぞろと
つながって
生まれくる
かまきりの赤ちゃん

泡を固めたような
麩菓子に似た卵から
孵化してしまったら
もう戻れない

生まれた瞬間から
君たちは みなしご

風 ....
乳頭から豆乳
あなたなら
どうする
お豆さんだからって
泣き寝入りは
許さないからね

乳頭に入刀
あなたなら
どうする
刺激が欲しかったなんて
強がりはよしてね

乳頭だけ ....
可愛かった君が
台風になったと聞いて
かなしかった

あんなに可愛かった君が
なに食わぬ顔で
意味や 時間を
張り飛ばしていく

むかし
一緒にうたっていた歌を
はぐれた風に ....
  西瓜の種をどこに飛ばそうが、自由だった。
  あの頃は、どうでもよいことなど一つもなかった。

   電信柱が眩しく そそり立っていた。

     *

    下水処理場を通り過 ....
クロワッサンを
ココアにつけて
体も心も温まる。
眠くなり寝床へ

人を大切に思い
人に気を遣って    
人の話を聞いて
人の為にいのる

何もできない僕
情けをかける君
心 ....
おそらく
それが見ず知らずの善良な動物の皮であった
という
ひどく生々しい事実にもたれながら
わたしが
しらずしらずのうちに
この足で踏みつけてきた
ものを想います

どうして
こ ....
                

染み透る冷たい澄んだ水を腕に流して/
仮初の水素の香りと爽やかな森の空気がきみの頤から滲み

戦ぐ風               贖罪の韻律がかすかに
 ....
なんにもないから

じゃがいもを剥いて茹でる

そしてつぶしマヨネーズと七味

とろけるチーズも入れて

まぜてこねたら小さくなった

おたまのうらを覗いてもなんにもついていません ....
神様を信じても
無意味だから
働くことにした
働いていればいい
少しでも 1秒でも
食べることも
休むことも忘れた
そして誰の絵も見なくなった
詩も捨てて
肩をたたき合って
同 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
秋分ごころ木の若芽212/9/22 15:27
地下鉄佐藤伊織212/9/22 11:53
太ももクローザーZ花形新次012/9/22 11:38
Smash in a doorTAROぱっ...212/9/22 11:07
露草そらの珊瑚15*12/9/22 11:02
君と見ていた川itukam...2*12/9/22 10:17
ひかり めぐり Ⅱ木立 悟512/9/22 8:57
アウトラインⅠempty312/9/22 7:47
dialog紅月612/9/22 6:17
明日、遊びに行く理由ブライアン2*12/9/22 1:20
たりたち灰泥軽茶9*12/9/22 1:17
虹のプラットフォームカワグチタケ...612/9/22 0:12
びしょぬれ三田九郎112/9/21 23:51
これを愛と呼ぶのなら文字綴り屋 ...3*12/9/21 23:48
ぼくのカレー吉岡ペペロ712/9/21 23:34
雨音三田九郎412/9/21 22:59
文化の星の馬根岸 薫212/9/21 22:12
その胸に、突き刺して、そらの とこ8*12/9/21 22:10
誰もいない戴冠式高原漣1*12/9/21 22:09
やきそば梅昆布茶1312/9/21 21:26
月でいて芦沢 恵16*12/9/21 21:24
みなしごそらの珊瑚1512/9/21 21:10
乳頭花形新次412/9/21 16:17
きれいな骨はるな712/9/21 15:33
夏と私 Ⅲ空丸ゆらぎ1512/9/21 13:56
温かいココアペポパンプ10+*12/9/21 12:43
わたしもまた一枚の皮張りそらの珊瑚912/9/21 8:20
群島empty3+12/9/21 5:03
ぽてじゃが夜食灰泥軽茶8*12/9/21 3:03
二十歳を過ぎれば番田 112/9/21 1:41

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