僕は詩を読みます まだ聴いたことのない音を聴き、まだ見たことのない光を見るために詩を読みます 時には波に乗るようにして、時には地面を掘るようにして詩を読みます 何物でもなく、何物でもあるような未明の形 .... ちかいという文字は近道っぽくて
誓文にはなり得ないところがあって
パキンと折れて、ついて出た
忘れられない言葉があって
ああ、愛しいなと思った。

とまれ
かくまれ
気高くあれ
 ....
東北東の風が父さんを目指す秋晴れの午後
生きていればきょう何歳だったの
数えるのはやめている
教えてくれるのを待っている

東北東の風よ教えて
父さんはいまどこで何歳のお誕生日を
東北東 ....
私が気づかないうちにも
時は進んで

雲は形を変えながら空を流れ
波は静かに押し寄せ
引いていく


一秒…
二秒……

時は止まらない


お願い時間よいかな ....
あの丘の上に登れば
何かが見えてくるような気がしている

ただ思考を記録するのだった
いつかくる明日の為に
ああ ああ 拍動

そして雲は流れていった
飛ぶように風

私の時は未 ....
白い砂漠に
矢のような日光が降り注ぐとき
摂氏五十度の風に
駱駝が弱音を吐く。

そのころ
私たちの小さな家の二階では
左腕がV字に固まった女が
つば広の白い帽子を右手で押さえ
吹き ....
私はいつでも
あきらめられない
あきらめないのではなく

だからこそ
つづく一歩をだしている
秋の空へ

栗の木は今年も実らせた
だいじにだいじに栗の実かかえている

まぶしい空 ....
心が弱っているときは
余計なことが
 (巧妙に隠された冷たさとか)
見えてしまう
それで勝手に
傷ついたりする

心が弱っているときは
余分なことを
 (キャラメルのおまけとか)
 ....
何もかも面倒くさいって思ってしまうんだよ
あたま、病んでいてね
もしかしたらそんな理由からじゃない
のかもしれないけれど

三度の食事もサプリで済めばよいのにね
いっそお洋服着る習慣なんて ....
遠い海を思う日
すべての手足が色あせて見えた
博物館に展示された金飾の棺のように
自我という幻が何かを閉じ込めているようだ

風化させるままに人生を問えば
その答えもまたかさこそと音をたて ....
もう子供だった頃の発見は無い {ルビ眼=まなこ}を曇らせ歌う群衆

『夷狄一蹴進撃を』

『はや我が軍は重ねたり』

『{ルビ軍港=みなと}を見れば百艦の』

『煙は空を焦がすまで』

踵を減らして踊る踏みしめ ....
午後に流れる
偽り無きもの
門の上の鳥
泉は鳴いて


見えない冠のうたううた
影が切り取る街の陰
空から 地から
泡の振動


水にひらく
誰かの手
 ....
金のにおいに緑が混じり
さかなに近く光りにじむ
夜は行き場の無いものを視る
つまみ上げては
呑みこんでゆく















 ....
詩人のふりをしていた似非随筆家がくたばり
みんな瞳をのぞきこんだ
そこにはただ
遺族に裂かれて捨てられた
人生訓もどきの山が詰め込まれているだけだった






 ....
廊下、というよりも百貨店の通路のような広い
人が通り、買い物などしているような道の真ん中の
売り場の壁の後ろで、仕事に疲れていたわたしは携帯を見ながら休んでいた。午後四時半。
誰かが来て請求書の ....
なにひとつ最後までは
寄りそいきれなかったわたしに
あなたがいつものように笑いかけるとき
許しが
どれほど無意味なことかを知ります

あらゆるものが
どれほど無意味なことかを

 ....
君の心の暗がりにいる天使

白い羽根は埃でいっぱい

眠っているみたいに

じっとしてる




かくれんぼしてるのかい?

幸せが鬼かな




 ....
今日 一つの悪意がとぐろを巻いていた

子供の頃に見た陰鬱な景色のよう
すべてが蠢く暗号のように

見慣れた街並みがそのまま
仄暗い陽炎にゆがむ悪夢のように

今日 一つの悪意がとぐろ ....
蛇口をひねったら水がでた。
赤錆の混じった茶色い水はドボドボと音をたててステンレスの洗面台を這っていく。
恐らくこれが最後の水だろう。その水を使い切ろうとしていた。





「赤い水 ....
見上げる雲の流れは速く 僕を吸い込んでいく
やわらかく
入道雲の天に昇る速度にも負けない速さで
ただただ まっすぐまっすぐ 遠くへ
僕を吸い込み 導いてくれる

遠い 思い出 と デジャビ ....
猫轢いちゃったんです
先月あたま
駐車場から出てきた車をよけようとしたとき
草むらから飛び出してきたんですよ急に

轢いちゃったんですおれ
一瞬のことでどうしようもなかった
二輪で猫を轢 ....
今日 屋上から飛び降りた少年

   他人を撃ち殺した兵士

   幼女を襲った教員

   引き金を引いた密猟者

   轢き逃げをした若者

   盗みを働いた少女

   ....
これ以上褒めないで、と言うのは

ぼくが褒めたひとの周りのひとたちだ

怒ったぶんだけ褒めるようにしているのだが

ぼくが褒めてしまうとそれで満足してしまうらしい

だから

これ ....
いつか必ず
どこかの見知らぬ曲がり角で
おまえはコケる

鼻血と
少しの糞を垂れ流して
無残な姿態を晒すだろう

おまえの仲間である
娼婦や
上野公園の褐色のルンペン

さよう ....
                 121007

共感覚の指令の下に
自転車を漕ぐと
待ち合わせの人が微笑んで
昨日の猫が舌を出す
奴は今から欠伸をして
背筋を伸ばして
何処かに遊びに ....
出がけにかがんだ拍子に
傘立てをひっくり返してしまった
ありゃりゃ
傘の柄がポケットにしがみついている

学童用の黄色い傘
自転車通学している
中学生になった子供のものだったが
そうい ....
ならないとわからないことがある


行かないと見えないものがある


触れないと感じられないものがある


机の上で
文字は書けるけど
詩は書けない


だから、母さんは
 ....
悲惨防止フィルム 新しいことをしよう


右手にペンを

左手にナイフを


赤と黒


白くてはならない

始めるのだから

染めなければ


ああ


忘れていた


 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
twitter葉leaf912/10/8 14:09
しばしばconvulsionayano412/10/8 13:28
はざかいの風もっぷ312/10/8 12:23
ジュリエット312/10/8 10:56
境界の向こう宮岡絵美612/10/8 10:53
白い砂漠に草野大悟5*12/10/8 9:29
空に咲いた栗の実朧月312/10/8 8:44
金木犀そらの珊瑚15*12/10/8 8:35
独白もっぷ412/10/8 8:14
世界のなまえ梅昆布茶1912/10/8 2:42
_番田 012/10/8 2:17
血道唱歌高原漣1*12/10/8 0:58
ひかり めぐり Ⅴ木立 悟712/10/7 22:39
ノート(49Y.10・7)[group]312/10/7 22:38
ノート(49Y.9・13)[group]712/10/7 22:37
ウォーターフロント渡邉建志412/10/7 22:22
地平はるな812/10/7 21:54
暗がりの天使多紀7*12/10/7 21:48
今日 一つの悪意がとぐろを巻いていたただのみきや19*12/10/7 21:39
赤い水佐藤伊織212/10/7 21:04
10月の空もこもこわた...2*12/10/7 20:44
集金三田九郎312/10/7 20:26
愚かさを愛してまーつん6*12/10/7 19:57
褒めないで吉岡ペペロ312/10/7 19:07
遺伝浩一212/10/7 17:08
日々の暮らしあおば7*12/10/7 17:06
淋しい傘そらの珊瑚14*12/10/7 16:23
教えたいこと/教えてほしいこと小原あき5*12/10/7 15:48
悲惨防止フィルム北大路京介512/10/7 15:13
新しいことをしようreo112/10/7 13:49

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