瞳 閉じて下さい
その瞳から
光もれぬように
息 ひそめて下さい
その唇から
恋語られぬように
恋は百年続いたけれど
既に潰えた
青春の輝きも
今は色褪せ
光と影に満ち ....
寝息を立てる背中に心の中で呼びかける
世にも優しい人
ベニヤ板で塞がれた窓に蒼い月の光を描こう
今は夜中、外は涼しいはず
都会も眠り、時の歩みも止まったよう
月光と小さな鉢植が要る(習慣化の ....
人を幸せにするのは
自分には荷が重過ぎる
自分の事もできないのに
人の事ができるはずがない。
身の程知らずの大馬鹿者である。
自分にしかできない事をする。
自分の事はきちんとやる。
....
ことばに変えないのが正しいことなのか
わたしには未だに、よくわからないのだけれど
ことばに変える勇気よりはずっと軽いから
そのままであり続けようとしている
気がつかない振りをするの ....
いいんだ
他の子より遅くても
がんばって一生懸命走れたら
こころに言い聞かせる
スタートライン
ニコニコしているいつもの君
嗚呼ドキドキしてしまう
ヨーイドン!
(よしっ 良 ....
地球という言葉が 宇宙の中に点在している気がする
宇宙広しというが 大宇宙には無数の知的生命体が存在し
それぞれの星の人が それぞれの星のそれぞれの文化の言葉で
自分達の天体のこと ....
夢日記を書くために眠る
かつて
のしかかる羽根だったもの
いつも
ふゆの景色に茜色を刷いていく
かろうじて開かれた膝のおく
凍える火を吸う唇がいう
「わたしたちは箱から飛びだした角のようなもの
いつだっ ....
暑い国の銀行で爆弾をシャツに隠して自爆した男の生首を抱えて泣いている女の言葉は誰にも訳せないだろう
俺はほんの少し飲んだ生ビールのせいで生まれる微かな頭痛を覚えながらそんな動画を見ていた ....
困ったことに出くわした人のことを への人は
八時二十分の人と ひそかに呼んでいる
八時二十分の人と 十時十分の人とは とういう訳か
腐れ縁だ
なぜ 八時二十分の人と言 ....
ねえあのひとはだれ
しーっ、だまってなさい
ねえあのひとはだれ
しーっ、みちゃいけません
ねえあのひとは
しーっ、だまってなさい
ね、え、
しーっ ....
街行く人が当たり前に通り過ぎていく
全てがノイズで
何もかもが辛かった
素敵な世界ではないけれど
私はこんなものかと
前を向いて歩く。
こんなことが出来なくて
出来な ....
妄想かも知れない
必ずしもすべては
完全ではありません
色が堕ちていきます
新しい明るさ
下層階級だった明るさ
空気を囲むかもしれない明るさ
彼女の腕を破損する明るさ
エーテルのように
厳密にカ ....
路線図の名前をとおりすぎるたび夕暮れの記憶となって
建設中のクレーンをかすめる金属音の反響
かりそめの服を着たらもう祖父の葬式だった
東京は暮らし辛いねと母が呟き
落とした花を持て余している会 ....
遠くに居ても
いつだって…
応援してるから!と
言い合った親友…
いや、大親友が
僕には居る
事実…もうかれこれ
2年近くは会っていないけれど
僕は今でも応援してるんだ
その ....
「愚者の幸福」
木の若芽
憎まず嫌わず怒らすにいるのはやさしい
仲良く思いやって許し合うのはやさしい
それが
もともとのありかただから
争って悲しませて傷 ....
「ないしょだけど」
木の若芽
草木や鳥が好きで好きで…
空と雲が好きで好きで…
こういう話を始めると
わたしの目は緑色になり
髪から葉のついた蔓がのびてくるの ....
「森を求め」
木の若芽
街を行きつ戻りつ
毎日歩いているにつれ
ここがうっそうとした森に見えることが
ふと 起こるようになった
ビルの壁の連続は
薄暗くしめっ ....
坂道の途中
ぽつんと一つ、ゴミ箱一つ
昔ながらの黒いゴミ箱
黒く塗られたゴミ箱一つ
ゴミ箱の蓋に
膝を抱えた子供が一人
ぽつんと座り
虚空を睨む子供が一人
唇咥えた子供が一人
....
今日はどんなことがあった?
いいことがあっても
嫌なことがあっても
笑ってる君も
泣いてる君も
今日の君を
僕はたくさん愛しました
明日もきっと
いろん ....
銀色の泥棒が気配を殺し
しとしと駆けてゆく
暢気なマーチのような
秋枯れた並木道
なにか、この先必要なものを
玄関口に忘れてきた
そんなふう ....
恋に恋してた、あの頃の僕
今思えば、少し尖っていたのかもしれない
僕が好きだから君も好き。だなんて勝手過ぎる思いに酔いしれ、
形ない日々を、ただひたすらに生きて ....
まだ何もわからない頃に
考えるよりも先に
ためしに一つ作ってみようと思った
手が捏ね回していたら
くびれて腰になって
悪ふざけで尻ができ
二つつまんで胸になり
ゆびで裂いて股をつくっ ....
たんぱくしつは
熱せられて
固まる
夏に固まった
たんぱくしつが
秋にゆっくり冷えていき
やがて
土に還っていく
冬にほどけた
たんぱくしつは
僕との螺旋の約束を
のんび ....
少し肌寒くなり始めた街角には
人知れず落ちる涙のようなバラッドがある
まだ見たことのないそれを僕らもどこかで分かっている
僕がここから居なくなるとき
君がここから居なくなるとき ....
忙しさって
人それぞれだと思うけれど
押しなべて 人生の山谷が同じだよ なんて
称される様に
感じ方も バイオリズムみたいに
異なるんだよね
例えば 今月は
後半に 勤務 ....
希望はどこにある
学校では教えない
学校では平等を熱心に教えるから
紙面を探している
昨日までの絶望が長く語られている
今は夜ではない
だから空が静まっている
おしゃべりな残像は ....
アミン大統領の食人気質は
如何ともし難く
側近のムガベ君(仮名)だって
デザート用に取っておかれただけで
明日はホイップクリームまみれの身かもしれない
わたし待つわ
いつまでも
待つ ....
やまびこは
いつだって待っている
誰かが
自分の方へ
声をくれるのを待っている
やっほーに
どれだけの意味があるのか
ないくてもいいし
もちろんあってもいいのだが
ただ
や ....
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