下校途中のスクールバスに
突如乗り込んできた男達
怯える少女達に男が
「どの子がマララ・ユスフザイか?」と訊いた
まだ愛くるしさの残るきれいな瞳を持つ少女が指差された
次の瞬間彼女の頭と肩 ....
白い旗がなびき
黒い旗がなびき
光は君の下へ
君は笑う
世界は凍る
果ての奥で
始まりは終わりを知らせる鐘音
終わりとは君の別名
女神は僕に口づけして
既にこの世を去った
....
きみは一度も言わなかったから
夜の道を
あの人のような街灯を
見ていた
白線の
ぼやけた先の終着駅へ
白い獣が
のそのそ
歩いてゆく
光が途切れるとき
黒い獣に襲われて
あのブチは
シロからクロへ変わった ....
夢で大人にお辞儀する子ども
互いに正座している
どこの子だろうか
黙ったままうつむいている
何のために向きあっているかもわからない
目覚めが近づいて
シルエットがゆれだす
夢の白い網 ....
赤ちゃんがいると
赤ちゃん言葉をしゃべりたくなるのは
ちょっとだけ
赤ちゃんになると
楽しくなるから
みんな赤ちゃんの頃があったのに
記憶はないから
二度目の赤ちゃん役をやってみる
....
燕が飛ぶを 見られない町
群れ飛ぶトンボは どこだ
ただドス赤い 夕焼けの
ビルの隙間の 底の闇
嵌り込んでいるのは 何?
コンクリートで厚化粧した
お ....
月は夜の命醒めた情熱が空に浮かんでいる
張り出した枝の先に引っかかってなにを思う
そらが墜ちてくるまであそぼうか
朝のひかりを待たずに逝ってしまう
幾千のしじまの響きをたずさえて
....
すべての、そもそもの始りは夢だった
今でも夢は続いていて
夢だった(原始、夢はなんと呼ばれていただろう、最初の人々に、最初の言葉で)
もう、失われてしまった神話の
もう、忘れられた ....
なにもかもだよ。なにもかもが奪っていくんだよ。
平凡な日常とか、幸せそうな毎日とか
なければ生きていけないような
些細な幸せさえも、全て奪われていくんだよ。
残された物でやりくりするしかない。 ....
ずっと働いている
ずっと
寝たら取れるかな
寝たら
肩の筋肉をうえに
ぐっと
背中のを真ん中に
ぐっと
影が話し掛けてくる
勇気を振り絞って
....
人は
何のために祈るのだろう
自分のため
家族のため
社会
世界
宇宙
それから
私たちは知っている
幸せは
すべての人にはこないこと
多分に
相対的であり
他人 ....
当たり前のことを
当たり前にやってきた
そう
息をするように
当たり前のことを
当たり前にやってきた
けれど
いつも思うのだ
みんな
....
葉山の小学校裏の
とあるホテルの一室
隣のカップルのけたたましくも
どこか空ぞらしい声に
虚しさを覚えながら
僕らは僕らなりに
じっくりと確かめ合おうとした矢先
鼻の先3センチで放た ....
にんじん
牛乳
そりが合わんのだ
瞳が見ていた
僕は知らないふりをした
頭の中へ届かないように努力をした
だけど上手くいかなかった
思い出した途端に
黒曜石の帰り道だ
恐ろしいほど星が綺麗だ
恐ろしいほど無数の小さな ....
9.8ニュートンの
朝を
蹴っ飛ばしたら
空元気いっぱいで
胸を張って
間違いだらけの
午前に
歩き出す
早くも重さを感じ始めた
午前を
乗り切ったら
不様な前のめりで
....
{画像=121014170013.jpg}
遠くから聞こえてくる音楽
幾つものの輪が拡がって
自分の心のどこかで繋がっている
初めてスキップをした時、
いつだったんだろう?
....
耳鳴りが止まない 夕立が止まない 誰も気に病まない
いくつもの六角形めがけて降りてくる無数の線
歩道橋では今日も神様が飛び降り自殺をしようとしている
マンホールは踊り出しボートが通りを行き交って ....
もう声はひび割れている
擦過傷の目立つ真空の中で
またはエタノールの中で
ひらひらと
(舞い上がるか、舞い落ちるか、)迷っている
影におびえることはもうない
人間さえも気をつけてい ....
4.
酸素を少しとりこむのは
恥ずかしいことですね
ちょうどの互いの離れ方で
手をつなぐように指をのべたら
網膜を傷つけつづける雪
夢、虹、鳥、花、川、愛、心、光
光、光、光 ....
我が家では去年の秋から
家電品が壊れるという【 連鎖 】が始まっている
最初に洗濯機が壊れた
スイッチを入れても作動しなくなった
もう7年は使っている
そろそろ寿命だったのかな
洗濯 ....
(仮)
121012
時には、Sr Receiver の命ずるままに奈落の底も探す
仮面を付けたまま落下した貴公子の数は知らないが
そこでは腐 ....
しまったって感じで今頃朝顔が咲いた
いいんだよ
夏を閉じこめた種はまた蒔いてあげるから
サンズイに雨、
雨がふると
淋しくなります
しとしと言う雨も
ざあざあ言う雨も
ぽつぽつ言う雨も
どんな雨だって
淋しくなります
地面の下に埋めた
あなたの骨は
永久に芽を ....
蜘蛛は謙虚だ
もっとたくさんの空間を
占領したっていいのに
わずかな場所に住んでいる
ある日物干しざおの上にいたので
なにをしているのかきいたところ
子供をうんでいるという
次の ....
生活を続けるために
縛られた猫になる
すきま風に揺れる
小さな花は、使わなくなったグラスの中
自由な生き方よりも
不自由の様子をうかがってしまうのは
そっちのほうが
安心できるからか ....
{画像=121014021730.jpg}
春を待てずに 窓辺にて
花ほころびを 愛しむ日
過ぎ去りし時 在りゝと
時にあらずに 致しこと
咲いて萎れて はらゝと
....
あなたが生きてることは希望でもあり絶望でもあり。
おそらく二度と会うこともなく
お互いいつの間にか死ぬことになるでしょう。
昨日会えなかったし、明日も会えない。
それぞれ勝手な人生を送り
....
きみと僕とでは
変態にかける意気込みが
違いすぎるからね
なんなら今ここで
証明して見せても
いいんだよ
きみのその
12時間ブーツ履きっぱなしの足を
僕に貸してごらん
恐らくきみの ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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