広がるとね、薄くなるんだよ。だからこれでいいんだ
ひとつの言葉で変われないひとは万の言葉でも変われないんだ、今すぐにはね
たんじゅんなことはじつはむずかしくて
ふくざつなこともほんとうは ....
秋の海は幻想的だから・・と
男が女に誘いをかける
秋の海は思い出が振り返す・・と
女が男を拒絶する
男と女が言い争う
互いに引く気もなく
男と女の口喧嘩が終わったみたい ....
目を見て
と言われる
視覚優位の
人体の脳
脳の統制は
ある種の幻想
見るためには
もはや目を開かない
涙のためにだけ
目を開閉する
耳で聞 ....
いなくなったあの子
背中を向ける細い体
人工的な色をのせた唇は動かない
2012年10月30日 満月
かぼちゃ色の光が浮かぶ
ハローウィンにはフライング
あの子と私は同い年
闇色 ....
空はまだ薄暗く、街はまだ起きていない。
風は身体の熱を根こそぎ奪い去っていき、知らん振りしながらどこかへ流れていく。
ポケットに入れておいた、カイロの役割を持った缶コーヒーは熱を失いかけていた。
....
鏡の中で紅潮した私がこちらを窺っている
小柄な体から伸びる肢体は
年に見合わずに隆々と天地に抗う
風を切る快さ
山の心地よさと厳しさ
教えてくれたのは父だった
いつかの黄ばんで ....
JK
それは儚い夢
叶わぬ恋
JK
きみを十把一絡げにしてしまう
僕を許して
JK
きみに比べれば
ダラスで頭撃ち抜かれたあいつなんて
J”Fuckin”Kなんだよ
きみのほう ....
小説家の故郷には沼があった。小説家は人間を造形するために、いくつもの可能性の澱に沈まなければいけなかった。小説家にとって、過去は未定であり、未来は既定である。そして、沼からさざ波のように広がっていく故 ....
121102
本番までに修正するので
ばんばん注文してくださいねと
軽やかな笑顔で湯がいているので
1対0で破れた口惜しさは分からない
若い頃は新人歌 ....
思い出の中に君の顔を探してみるよ。
それは遠い日の記憶
君はいつも笑っていた。
くだらない冗談でふざけあって
些細なことでもおかしくて
君から僕が目をそ ....
正しいことを
そのまま正しいと言うことが
なかなかに難しい世の中なのは知っている。
本音とたてまえとを使い分け
上手に立ち回らなければ
生き延びるのは難しい。
そ ....
その男は、孤独から目をそらして
刺激的なことや、快楽的なことばかりを追いかけて
空虚を笑いで満たそうとしてきた。
さみしそうなパルフェタムール。
冷めきったこころを麻痺させては
....
白い風の中
ふわりふわりと舞う
青い天空の下
ふわりふわりと舞う
ゆくりもなく行く当てもなくそれは
世界の上を飛んでゆく
ふわりふわりと
と、それは突然僕の鼻先に落ち
僕はそれを慌てて ....
世界の共鳴へと繋がる
ひとくさりのメロディー
乾いた午後が奏でる
干し草の時間
君は全ての電脳を嫌って
自らの脳内世界に飛び込む
そこは観念と観念が溶け合って
幼獣が鎮座している一つ ....
大切なことは
やっぱり言わなくちゃわからないし
だきついただけじゃ
誤解されるかもしれない
わかったような顔で
うなづいたりうなづかれたりして
それで続く道は
ちょっとあやうい
....
近所の野良猫が仔猫を六匹生んだ
ふわふわグレーきれい毛並の仔猫と
左右の目の色が違うオットアイの白猫と
真っ黒けの黒猫と
背中から耳まで黒っぽいトラ縞でお腹は白い仔猫二匹と
最後の一匹はどん ....
射し込む光に
身体を向けて
同じタイミングで
息を吸う、
ただそれだけの
仕草がやさしい
また目を瞑る
絡めていたのは指ではなくて
互いの古傷だったと思う
知らなくていいことを
....
引越しの朝は
言い換えれば
旅立ちの朝
窓を開ければ梨畑が広がる小さな部屋であった
季節が巡れば白い花が再び咲くことだろう
春の雪のように
ほんの仮住まいといえ
思い返せば数年の愛着 ....
無造作に切られたような心が
例えば 何か そこに投げ出された散らばりが
僕は好きだった気がするのだ 庭の
手入れの行き届いた 花よりも
街は作為に満ちていた気がする そこに
目を ....
山が色づき始めた
少し
ゆっくりと歩きながら
両手
手のひらを軽く閉じると
生命の鼓動
どんぐりがひとつずつあるようだ
丸くて暖かい
するとちくりちくり ....
サンダルを履いた踵は
うっすらと紅く
右手のビニール袋からは
ネギの緑がとびだしている
歩くたびにガサゴソと
にぎやかなさびしげな
....
ひとりずつちがう場所から始まり
ひとりひとり同じ場所で歩いて行く
みんなが持っている決まった何かを持たないで
みんなが持てない不要なものを 抱えていた
子供のように怖がって
いつも私をこ ....
秋の海が荒々しく呼吸する
うねる波 遠く水平線の少し上に
厚く濃く垂れこめた雲また雲
ただ一人歩く砂浜は
自らの心象を行くよう
波に打ちあげられた貝殻や
流木のような言葉を拾いあげては ....
誰が知っただろう
わたしがあの日 おふろ場で
声をころして 泣いたこと
誰が知っただろう
わたしがあの日 公園で
宙ぶらりんに なったこと
誰が知っただ ....
朝は早く
まどろみを書き換えて
日を浴びる
支度は淀みなく
早鐘を鳴らしつつ過ぎ
今日の事を巡らし
自転車にはや乗る
景色の緑は鮮やかに
秋の中の一日は
何か
妙に思い出を ....
カレンダーひらり
後 二枚
やっとやっとすぎる
一日の重なりがたった二枚に記されて
明日はどんな日なんだろう
後悔もちょっぴり
それ以前に
思い出せないときの流れがせつない
....
ちかごろ
山田さんの夢をよくみる
夢のなかで
僕達は花畑にいた
赤 黄 橙
名付けられることのない花々が
溢れるほどに敷かれ
香りはない
感触もない
ああそうか、 ....
みつつぶほおばる
あまやかな約束
ほほの裏側を
なでる、そんざい
そうだよね
でも
舌先でころがす
甘味
きみは
ひとばんのうちにおとなになって
かあさんは
ひらがなしかよめなくなった
もうひとばんたてば
かあさんは
きみにおんぶされる
かあさんはなくよ
かなしくて
なさけなくて
....
手を伸ばして
求める先に
貴方がいてくれればいいのに
でも距離はほど遠くて
寂しいなんて
思ったところで
貴方が寄り添ってくれるわけでもない
貴方が私を好きになってくれるわけ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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