真夜中
雨音が風に波立つ時
目を覚ます
そうしてどの道止む
自動信号の点滅は
空が明ける、
黙とうを
ひとつひとつの 命にしながら
思い出してゆく
(さらば
....
わたしのなかに泣き女が棲んでいる
彼女はただ静寂なかなしみだけの世界にいる
声も持たずに泣いている
泣くという行為が彼女の全てであるように
花よ、咲くなと泣いている
花が、咲いたと泣いている ....
どこで食べても
お味噌汁はご飯の右
ぼくはこの配置が苦手で
いつも、必ず
ご飯の左に置き直す
お味噌汁が右にあると
右手で倒してしまいそう
その不安でいっぱい ....
夜は明け
雨は止み
(寒い)
つぶやいて
改めまして
毛布にくるまる
僕の胸のあたりで
マルコがくるまる
そういえば昨日、帰り
君は僕に
マ ....
なにか大切なことを
忘れているかのような
朝、
街の住人たちは
みんなどこかへ出かけていった
揮発するアルコール
除菌できない幽霊ばかりが
隠れている
(白く清潔な街並 ....
幼いころの幸福な季節に帰りたいと あの人とうまく行っていた頃に帰りたいと 先生方に守られていた頃に帰りたいと それらすべての過去はもう死んだのだと 絶望的に死んだのだと なぜ諦められないのか 過去は共 ....
例えばキミが絵を描いた
例えばキミが唄をうたった
例えばキミが何かアイデアを思いついた
・・・その他何でもいい
キミが何かを為したとして
それを見るか聞くかした第三者が
....
飛べない鳥もいるけれど
飛べる鳥に限って言えば
“鳥は、飛べるから鳥なんだ”
小さなかごに閉じ込めちゃって
そうして
人が眺めるためだけに
餌を食み ....
それはある朝突然のこと
布団から身体を出せないのだ
まだ秋 寒さのせいじゃない
それからわたしは奇妙な薬を飲まされた
憂鬱な感情はそのままに
身体は動き 緊張はほぐされた
これを捨 ....
僕に責任はあるようには思えなかった
一体 何故だろう それは
ぼんやりと流れていく
やりきれない 毎日が
きっと 確かだった 体の疲れだけが
だけど仕事は決まらない
コールセンターの ....
新聞を広げてぼくは思う
毎朝毎朝、これだけ世界の大事に
向き合うことが出来る人々が
どうしてなにも行動を起こせないのかと、
中国で反日デモが起きたからって
....
クロード、ねえクロード、私たちどうなのよ。どこいっちゃうの。いっそ経てしまえば歴史ってベリーグッドだったりして。ああそう、歴史って光ってるのよ。幸せは音楽なのよ。なにいってんの、光ってればいいってもん ....
夜
サックス
楽器は泣けるように生まれた
ぼくは泣けないそう簡単には
ストーリーだけでこんなの文学じゃないし
まるで教訓まみれで、戦慄するキレキレのことばが足りないし
*
....
自由という
苦境
自我という
魔物
奔走する
道程
翻弄される
生命
この身は
いったい
なにものか
なにものでもない
混沌のうちの
ひと泡
想いの珠がふくらんだり、しぼんだり
どっくん どっくん 鼓動する
あたいは、生きる
白い朝が冬の到来を告げた
水やりに素足でベランダに立てば
コンクリートの冷たさが
足の裏からはい上がり
からだのぬくもりをしらしめる
ベランダにつくった小さな庭
たくさんの命の ....
喉が枯れてしまった時の水のように
あなたが私の心に触れていくとき
きっと感謝の香りが私の手のひらから流れ出すだろう。
言葉に潤いを持てなくとも
顔が砂漠のように干からびてしまっていても
....
同い年の活躍は聞きたくない
火事が火災訓練前夜に起きる
私の名前がつけられた病 治らない
多くの女性が
糞詰まりに
悩んでいる
一日一回の脱糞に
命をかけている
食べた量に相当する
ウンコが排泄されることを
心から願っている
それさえ叶えば
夫はいなくてもいいと
考えて ....
わたしは
とてもつよくて
いつかは泣いたりできると
おもっていた
花は咲いていたし
空は青かった ような気がする
でも、よくわからずに
ただ
立っていた
お気にいりを
....
明日の家庭科のテスト、林檎の皮剥きできないから手伝ってと呼ばれて、夕焼けをバックに、包丁
を手にしたセーラー服 おまえなんかいなくなればいい 頬から頬に貫通する包丁 口内で林檎 校
内で燐光 きら ....
あなたはハイヒール
ボクはスニーカー
一緒に歩くことには抵抗がある
ハイヒールは嗜好的
スニーカーは機能的
あなたは美しさで自分を進み
ボクはそつなさで自分を進む
進み方は違うけど
....
振り絞る様な虫の音の外は雨
空木岳は雪にちがいない
湯に浸かるこの体は疲れていて
もう少しだけ このまま眠って居たいのに
天井から落ちる水滴が冷たくて
まだ羽根を すり合わせている
....
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げきやすの しゃけのきりみは あじけない ころもまとわせ しゅやくになった
くうことに こだわることは はずかしい いじきたないと きみはいうか ....
あなたから目をそらした瞬間に、
そう、心の中の僕は死にました
夢だ花だと呟きながら
そう、それはもう息も絶え絶えに
泣いていると解っていたのです
ああ、あなたは泣 ....
ずっと一緒にいてもいいですか
君のことが
苦しいぐらいに
泣きたいぐらいに
大好きで
そばにいられるだけで
本当に愛しくて
幸せで
私には
君しかいないんだっ ....
誕生日の朝
「お母さんおめでとう」の一言
照れながらくれる君
そんな君を忙しく見送って
いつものように急ぐ駐車場で
すっ転ぶ私
誕生日なのに派手に転んで
何年ぶりかの擦り傷を負い ....
同じ動物とは思えない 我利な空気に利己な軸
勝手にどうぞ
せめて隣の銀河に行ってくれ
同じ動物とは思えない なぜ太陽は照らすのか
不思議の万華鏡 片目のみで見るしかない
....
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