野ばらの刺を肉に刺さるを
貧しい故に放置される幼子
被曝の危険を金銭にするを
知覚の外の事は
もっとある
それらを述べられないの
それを残念とする私を
誰も知らない
煩雑さだけが雨に相応しい
耳の奥で小さく響く拍動
夜は誰のものでもなく訪れ
朝は誰のものでもなく再訪する
代価はいつ支払われるのか
おびえるように逡巡し
砂の山を築いては四季を認める
....
夜の星は
雨に溶けて
始発の電車の
窓に降っている
五時七分の
まだ暗い街の
微かなネオンが
無数の煌めきを
そこに貼り付けてる
誰の顔も見れない
こんな街に一人
雨に降 ....
リーダーシップは肩凝りには効かないし
寧ろ肩が凝るのではないかと思うので
シップはシップでも
インドメタシン配合にしようと
思っている今日この頃
俺はリーダーだぜえなどと
鼻息荒いのは自己 ....
沈黙の夜に雨降りて
火照るからだを晒そうと
愛してるとは口が裂けても
言えませぬ
からだのなかを風が吹いている
輪郭をなぞるように音が流れてぽつりと落ちる
がらんどうに響く軽やかな足取り
追いかけても
そこにはやっぱり何もなかった
青の向こうの哲学
考える葦
煽られ吸 ....
おチビちゃん
笑ったほうがかわいいね
と言って
バグパイプを吹きながら
近づいて来たのは
アンソニーはアンソニーでも
アンソニーホプキンス演じるところの
レクター博士だったので
キャン ....
嵐が来ると知らずの夜
一目惚れの自惚れは
オドオドとコインランドリーに居た
蒲団が回っている
客はいない 入口に天糸瓜が植えてある
白々しい小屋 一時待つのもよいし他所へ行くのもよかろう
....
スライスチーズを1がじがじ
ねこちゃんみたいなお耳になった
上からもいちど1がじがじ
Tシャツの襟くびみたいになった
両はじおのおの1がじがじ
ヨセミテのお山みたいの2個できた ....
部員よりもマネージャーのほうが多い
自分探しの旅100年目
恋敵のムチャぶりでスベる
くぐもったひびは
あまりにもやさしすぎるから
こもりきりの球根は
ゆるやかに腐っていく
のこされた温室とそのぬくもりのなか
雨垂れてうなだれる
半端な腕をひくものはいない
生暖かい体 ....
深いねむりについたから
なにも気づかないでいたよ
寝坊をしているのかなと心配してたのに
浴室にあたたかな香りを残し
出かけていったんだね
じぶんに何が出来るか
みつけないと ....
わたしの家のポストには
いつも一枚の封筒が入っている
その中身は、
黒い活字体で
「あなたの血を提出してください」 ....
街で
首を竦めてぼくはひとり歩いていたのですが。
日暮れ色で賑わう通りでは
うっかりしていると
さっさと擦れ違ってしまいます
だぶだぶな外套(オーバー)に身をつつみ
壁のような背中 ....
121106
異性の漂白剤、混ぜるなと言われると混ぜたくなり
危険といわれると益々やってみたくなり
マグロ一本釣り漁船に乗って遙々アメリカに出かけた ....
湖
白い涙の湖に漂う月経の血
午後の光 午後の墓場
光は覚えている
忘れることを覚えている
少女はただ詩を詠い
海の香 潮の誘いに恋焦がれている
彼女は成長し
霊 ....
淋しい夜明けに
小鳥も来ない
一人の夜明けは
風すら逃げる
しーんと鳴ってる
首都高だけが
静かに冷たく
朝、告げる
荒川横の
ちいさな町の
ちいさなビルに
一人は生きて ....
見た感じが やわらかい 風船石
風船なのに 石
だからかな
ぷ〜ん と 遠くに
飛んで 行って しまうの
捕まえたくて 追いかけるのに
船は風の波に揺られて ふわふわり
プー ....
青空いっぱいのクレパス
小脇にかかえて師匠が走る
予定より少し早い
このあがないきれない月をどこにやればいいんだ
くもは
水気をおびてたくましくくもは
ひろがった気圧のすきまからいっせいに ....
詩人が詩人たるのは
詩を書くからだ。
画家が画家たるのは
絵を書くからだ。
歌うたいが歌うたいたるのは
歌を歌うからだ。
だったら
キミがキミ ....
一つ数えて 春を越え
二つ数えて 夏を越え
三つ数えて 秋を越え
四つ数えて 冬を越え
五つ数えて
軽く握る拳で
ポンと胸を叩く
吐き出した想いが
突如 目の前に現れる
誰に ....
古代希臘および羅馬
文学は技芸の他にも
開発途上人同志の
仲介のバルブであり
メインの
造兵工場でもあった
性別は男女
肉体は強弱
健全に病む
そして切断する
理由に飢えた目を ....
刻まれてゆく季節
夜半の雨は痛みをともなっていた
言葉で綴られる感情には限りがあるのか
ややもて余しているこの存在と日々
ただのスランプなら人生にはいくらだってあるさ
いままでやって ....
私は誰かの余波
私は私で在るが無い
{引用=
お気をつけなさい
今宵ばかりは、
死人たちの 郷愁が森に充ちる
丸々と太った 月 明かりが、短い影を落とした
物の怪も 死人たちも往来を徘徊する夜
始まりは、痩せた ....
ナナメだろうと
まっすぐ生きたい
まっすぐ行くが理想です
ぶつかりながら
転がりながら
みえない方まですすんでゆく
きこえないけど
確かにひとりじゃない地球で
怠惰は甘く
勤労は塩辛く
苦痛は苦く
愉悦は旨い
憤怒は辛く
悲哀は酸っぱい
ご飯はうす甘く
お茶は苦く
漬物は酸っぱく
薬味は辛く
おかずは塩気が効い ....
月曜日に食べた寂しさは
水曜日辺りにはすっかり消化されて
金曜日にはうんちとして出てしまった
うんちが出ると
お腹が減るので
土曜日に楽しさを食べた
だけど、楽しさは消化が早くて
日曜日 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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