かつて在ったはずのものは
遠い波のむこうへ 一握の砂のなかへ
ああ 路は腸のようにうねる
私にすることは無く ただ座っていました
減った靴底をみて 涙もでない
いっぱい有りすぎて涙も出ないのさ
彼女に子供ができてでも僕に仕事が無いこと
あるいは仕事はあってもやつらとうまくやれないこと
詩の題材ならいいが現実は
どこにでも有る歌の通りだ
ぼく ....
僕は 詩を
どんな風に書けばいい
書くと 疲れた
だからその絵を見ていた
運動は 僕に
疲れを与え
睡眠は 僕に
死を近づけてくる
死体が落ちていた
道ばたの角の ....
おねがいだからと子どもみたいな目をしていたよ
なつかしい気持ちがいいよって
身体が車を動かして外を走らせたから
ありがとうねありがとうねと
なんどもお礼の言葉をくれた
気にし ....
僕が神から離れていく
マナーモードなのに大きな音で震えている
ダークのような暗闇だ
息子から電話が掛かってきた
切羽詰まった感じだった
友達が飼っている猿を
妊娠させてしまったという
話だった
慰謝料を要求されているという
ことだった
すぐに必要だと言った
用立てて欲 ....
指でなぞっていた路線図を
足で確かめるようになる、大人への階段
「いけぶくろ、おおつか、すがも、こまごめ、たばた、にしにっぽり、にっぽり、えーっと、うぐいすだに、うえの、おかちまち、あきはばら ....
ワキフェチの俺としては
乳首なんか舐めるぐらいなら
剃りたての青々としたところを
念入りにベロンベロンしたいのだが
そうはいっても
女性にとって
アソコに次いで
他人に見せたくない
ナ ....
息をむりやりとめてみたら
あばれるんだ
なかにだれかいるの
なかにだれかいるの
僕はおさえつけようとした
だけど
ものすごい力
ものすごい力
ものすごい力
だれ?
だれなの?
....
苦しいですか、
そうですか、
それならそう、捨てに行きましょう
山奥に
ほとんど一目に付かないところに
捨てていきましょう
いいえ、止しときます
わたしの苦しみは ....
きみのだいじなピアノがあって
叩けば壊れる鍵盤と、たたかなければ止まる音楽
調律したての
うつくしい音色が始まり粒になって外に雪が降る
夕焼けが結晶にぶちあたりながら
きらき ....
信じて
傷つけられて
裏切られて
それでも信じて
信じて頑張ってきたのに
裏切られる
人はきっと皆嘘つきなんだろう
私以外は。
朝六時。さっきまで雨がふっていたのに。
すべらかに陽がとけて。車をはしらせる。
海岸。
ごつごつした岩の突端まで、青いダニみたいに跳ねて。
釣り糸をなげる。
(塔の物見に ....
古い城の上の雲が白い
ショッパイ泪が落ちて
一番めの雪を溶かした
人生を賭けた想いは
浅薄に受け流された
誘ったら来てくれたのに
僕を好きじゃないなんて
もうわからないよ
やるせないこ ....
布団はだけ
腹が冷え痛んだ早朝
トイレ行って
また布団はいり
左手伸ばしカーテン開く
ああ、
なんて晴れがましい空
まだ朝焼けなのに
はやくも
暗転するほどまばゆい世界
世 ....
美しさがある見えない糸の整列にあるなら
その糸の端っこをちょっと引っ張ってみたい
その僅かなゆるみが美しさを引き立てるのだろうか
謎解きが残された人生が美しいように
言い切らない余韻も ....
最近ね
やっと小さな…
小さな小さな…
夢が出来たんです
人に話す程じゃ
ないんだけどさ♪
この歳になって
やっとこさだよ…。
いつか…
僕という ....
{画像=121105232111.jpg}
祈りは切実
祈りは本心
祈りは真剣
祈りと題したこの絵
祈りを書ききったと
祈りたいですけれど
祈りが足りないかも ....
ぼくはあの頃 きみに恋をしていた
それで遠回しだけどアプローチしていた
きみがぼくの存在に気づいてくれるかと
でもまさかぼくの親友とつきあい始めるとはね
神様はなぜかいつもぼくに冷たい
....
いちばん大切なことがなんであるのか。
そんなことは分からない。
たぶんケースバイケースであるに違いない。
ただ、正しいことは絶対ではない。
この遠い絶望を認識するところから、理 ....
綺麗な花よ
綺麗なまま咲いてくれ
いつでも
いつまでも
私の心の中で
その内に
どんなことをも秘めたまま
海に心を映してみれば
おんなじだよと
波がいう
満ち足りぬ
満ち足りる
くりかえす
やさしい
さざ波
言葉は何も
具体的なイメージをそこには残さない
手にした紙に書かれた 黒と白とが
目の前には あるだけ
時計が回っていく
眠気が 同時に 肥大化する
修学旅行で 僕は
友達で ....
スライム営業スマイル
契約取るため勇者を襲う
スライム営業スマイル
成績悪けりゃ笑顔も引き攣る
スライム営業スマイル
休憩中は
スマイルなしの真顔スライム
きみのことばは
秋の冷たい雨のようだね
仄かな愛の燃えかすを
ひとつ ひとつ 丁寧に
つまむように消して行く
夏の陽射しに彩られた
一輪の記憶が今しがた
明け ....
朝
窓をあけて光をあびながら
手をのばして
選んで
引き剥がして
食卓の方向にほうりなげる
皿もいらない、私の食事
清流のなかの食欲が室内にみち
なまぐさい匂いに木目が視線 ....
点滴にロマネ・コンティ入れてよ
雨男、雨女よ 金環日食を見ようとしないでくれ
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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