在りし日の祖母の部屋にて 
スタンドの灯をぽつんと点けて 
幼い頃に玩具で遊んだ 
炬燵の机の細かい傷を 
じぃ・・・っとみつめた

向かいの座布団の上から 
からだの無い 
祖母のに ....
駐車場に停まった
車の助手席から眺める 
スーパーの硝子の向こうで 
ベビーカーを押しながら 
おむつを買っている、妻の姿 

長い間、出逢わなかった 
二つの道が一つになっている 
 ....
なにやってもだめで

見放されてて

それが僕だって


それでもがむしゃらに突き進んで

また落ちて


だけど

こんな僕を愛してくれる君がいるから

 ....
秋のソラ

じゃがりこをボリボリしながら

夜空を見上げたら

君を想い出したんだ

一つの星に目を奪われながら
ボリボリ

君との想い出が
夢だったんじゃないかって
感じる ....
文句が有るなら言ってみろいいえ別にありません

お前の態度が気に食わない文句があるなら言ってみろ

いいえ今日は用事があるのでライン長様に文句なんて

我慢だ、足軽社員は我慢が命と心の叫び ....
夜の塊をそっと口に入れた

あなたは

シャーベットのように崩れて

記憶の澱のなかへ消えていく

寂しさはない

永遠が凝視する

無辜の表徴

絶え間なく壊れていく〈無 ....
トンボになって飛んでいた。
桜の木もすっかり葉を落とすころ。
トンボの翅はなにも思考せずに
ただ
トンボのこれからを ひたすら羽ばたいていた。

大きなビルの大きな木陰で
すこしばかりの ....
あなたの声を聴くことが出来なくなって何日経つでしょうか

あなたがいた空間は別の誰かに汚染され
でもそれが特段悲しいわけでもなく
どこかほっとしている私もいるのです

もうすぐ雪がちらつく ....
昼下がりの公園
子どもたちが四、五人集まって
わいわいやっている
何だろうかと覗きこんだら
身体が一番でかい男の子が
カマキリを手に持っている
青い立派なカマキリだ

「今から、このカ ....
わたしから、
誰もがみんな目を叛ける
見える人には見えてしまうのか
わたしの眩しいくらいの死線が

わたしはい ....
今日死んでしまいたい
明日生きていたい
月の断頭台で
綺麗に首を刎ねてね
あとは夜に突き落として
なんて無様な一人三文芝居

世界は広すぎる
私は怯えている
言葉はいつも過剰に饒舌で ....
イマージュ

炸裂する冥府

あなたのいない墓地

境界はない

どこにも

真っ暗な夢のなかに堕ちていき

それでもどこか赤い

夢の規約を切り取った

微笑は切り取 ....
鏡像のように

ひびく睡蓮

あなたの瞼から

瞼へ


五時のサイレン

夢の瞼が剥がれ落ちる

記憶の海から疎外されて

現実に戻る


まだ
 ....
食べ物は余すところなく
全部食べると
アンチエイジングになるらしいけど
柿をまるごと食ったとして
種はそのまんま出て来るでしょう
出て来た種を探して
また食わないとダメなら
それはアンチ ....
人がありったけの思いを込めようとも
富士はそこにあるばかり

謡い、描き、愛でようとも
我関せず
富士はそこにあるばかり

憧れは尽きぬ
見果てぬ夢の如き姿
それはまさ ....
芸術として発表する排泄物は
あなたを貫通するための
最も大きな低い詩だろう
修練の場所なので
対話無用で無作法な
厳しい力を必要とする
これらの顕著な工場は
文学の不正確な生成で
不正 ....
咲きつづく花となった左手を
冬へ冬へかざしながら
森の上から去らぬ影を見る
同じ翳り 同じ霧
こだまのように立ち並ぶ


漂いは追い
追いは漂う
空が空をくぐるのを
 ....
「恵み」
                木の若芽


草紅葉の土手に腰掛けて
草の中 空の下 花のそば 川の横
この風景は
小っぽけなやせっぽちの しょうもないぱっとしない
わたしだ ....
「この声を」
            木の若芽



毎晩の眠りを
和やかな瞑想と等しくさせたい
かろやかになって
秋から冬へ
いのちと宇宙の調和を守りたい


わたしだけしか ....
「幸いの色」
             木の若芽


心の宇宙に耳をすます生活を
島の人のように
山の人のように
湖の人のように
森の人のように
川の人のように
心の宇宙を通って大 ....
さよなら
と言いながらつむじ風
くるりと巻いて
さよなら
ともう一度

こんにちは
とは言わないで
何度も
何度も
さよなら

止まらない銀河鉄道
開かない窓からアンドロ ....
玄関に靴を並べて
朝日を当てる

猫に餌をやって
ミルクをやる
顎の先を少しなでて
それから座る
座って朝日を顔に当てる
それから この身の全てに

夜の間に
オニがやって来て
 ....
季節が
ずい分かわってしまって
空はかなしい

部屋のなかには
あなたにあげられなかったものばかり
散らばって

真ん中に
あなたのかたちの不在がのこる

扉のむこうはひかっ ....
「アンニュイ」と言う
横文字を
怠惰的と理解してる

窓辺に肘をついて
叶わぬ恋を思う
それはアンニュイ

俺は馬鹿だが馬鹿じゃ無い

きちんと「物憂い」を理解している

馬鹿 ....
マリッジ・ブルーとは昔は
国家の為政者や志を抱いた人間が
分岐点で選んでしまった
いま進みつつある途が
本当に正しいのだろうかと
ふと立ち止まって沈思・熟考する

その程度が低いだけであ ....
今年も行った サーモンデー・フェスティバル
鮭が地元の川に戻ってきたことを祝う
アメリカ・ワシントン州イサクアという町で
毎年行われているフェスティバル

お祭りといっても
焼きそばやお好 ....
春に生まれた掌が
今 燃えている
血管に赤い血をめぐらせて

秋の沸点はとても低い

燃え尽きたあと
何もつかめないまま
地に落ちる たったひとつの
例外もなく
執着もなく
燃え ....
                  121109



見かけない顔ねと
とりあえず声を掛けられたのですが・・、
触るやいなや鳳仙花のように種が弾けて飛んで行ってしまうのではないかとその目 ....
月と地球は仲良しで
いつも一緒にぐるぐるしてる

でもでも月と地球には
悩みが1つありました

喧嘩をしても離れない

月と地球は悩んでね

「ずっと一緒じゃ迷惑かける!」

 ....
見上げると木の葉はもう染まっている

風もずいぶんと冷たい

そうして

風で葉が落ちているのを

何も考えずに眺めていると

いつのまにか私が大切にしてきたことも

こうして ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
祖母のにおい 服部 剛112/11/9 23:06
家族 412/11/9 22:58
活力ジュリエット112/11/9 22:54
夜空ボリボリちゃんこ212/11/9 21:47
爆発 2012 11 9ぎへいじ12*12/11/9 21:44
シーニュempty412/11/9 21:37
空あります草野大悟10*12/11/9 21:29
クリアランスみやかわ白緒112/11/9 21:18
【 カマキリの災難 】[group]泡沫恋歌15+*12/11/9 20:48
『架空の地上』あおい満月4*12/11/9 20:45
三文芝居夜子212/11/9 20:36
ひとつの場所へempty012/11/9 19:06
境界膜512/11/9 19:02
ブリブリ花形新次012/11/9 18:39
不二蒲生万寿1*12/11/9 18:03
最も大きな低い詩和田カマリ2*12/11/9 17:47
夜めぐる夜 Ⅱ木立 悟312/11/9 16:56
恵み木の若芽212/11/9 16:30
この声を212/11/9 16:27
幸いの色112/11/9 16:23
さよなら乱太郎25*12/11/9 15:55
起床オイタル3*12/11/9 14:57
不在はるな712/11/9 14:45
珍しくドクダミ五十...112/11/9 14:43
マリッジ・ブルーHAL2*12/11/9 13:59
サーモンデー・フェスティバル夏美かをる13*12/11/9 12:02
そらの珊瑚23*12/11/9 11:09
とりあえずあおば7*12/11/9 6:48
照れ屋に告ぐcaligr...012/11/9 6:28
秋の飛翔灰泥軽茶15*12/11/9 2:24

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