羊の群れ
戯れに操業するサアカス
旋廻する記憶
/
線対称な磁界
鳥たちは中空をその磁界の痕跡に沿って廻る
無限なる時間を鳥たちはそうして廻っている
....
アナルの
シワとシワを
合わせて
シアワセ
ナム〜
汚物弾の跳ね側
つまり
肛門と肛門を
つき合わせてですね
両側から
脱糞するんですね
相手のウンコを
自分のウンコで ....
僕の思慕の根柢には
無表情な錯誤が無限に痛罵とともに在り
/それは泡沫のように浮かんでは消える幻想としてのみ
なにか極限の調和を保っているように思え
/
存在全体を震撼させ
存 ....
なんで悲しくて
なんで泣くのか
わからない
なにが気に入らなくて
なんで怒るのか
わからない
なにが楽しくて
なんで笑うのか
わからない
私の心は
ピー ....
がらんどうの箱
窓枠から向こうの風景が見える
いや
もはや窓枠ではなく
ただの開口部
風通しがよい
では済まされぬコンクリートの塊
荒涼としているのは
今にも泣きだ ....
夕方は落ち込んでいたけど
救いの電話が来た。
皆に嫌われているのかな?と言ったら。
たまたま都合が悪かっただけさ。と言ってくれた。
今夜はご機嫌
明日はポッキーの日
そして介護の日
....
最後にはジキタリスの色を塗った
幼児期は三叉路で堕落
その手足ばらばらで踊る
むこうずねで待つ
最初には赤い頬
サボテンに棲む昆虫を
こまかくくだいて夕日色
ママはしばらくおそくなる ....
やさしくなどとおもわなくても
しみわたっていて
近づけば
近づくほど
殺すこともできるこの手が
どれだけでもやさしく触れます
らら空が音をつけて見ている
見えない色 らら空の音
眠っている瞳 生きている耳
らら空が音を変えて知らせている
色をつける耳 眠っている瞳に届く らら空の音
近くか ....
そんな事実まみれの話をしないで。
朝、光のふりそそぐ首都圏に溶けだしたチョコレートのせいで、つ
づいていく肥満児の行進。破綻した都市計画が描くメープルシロッ
プ、キャラメ ....
おとなしくしろ
騒ぎ立てるとぶっ殺すぞ
いいか、よく聞け
この店にある
おでんのはんぺん
全部このバッグに入れろ
全部だ、全部
早くしろ、グズグズするな
ちょっと待て、 ....
秋の途中
枯れたような空の下に
一本の柿の木が侘しげに立っていて
きみがそれを見上げている
もう、少し皺のついてしまった
グレーのコートに身を包んで
甘 ....
試験管を試験官の尻に差し込みフラスコをステテコに押し込んで足のところを縛ります
塩酸を凄惨に撒き散らし人体模型を靭帯がもげるまで捻じ伏せます
BTB溶液をBLTバーガに流し込み胃液で溶かします
....
ふと見上げた先
無数に輝く星たちがいて
漆黒の闇があって
一際光を放つ月があって
そして私がいる
その断片に過ぎないワンシーンに
貴方を加えて
手を繋いで見れたなら
....
猫柳を白繭玉と詠む心粋に
椿のエキス トパッとかけて
蒼い世界を 注ぎ込むと
夕暮れが 完成します
早く 美しさを 愛でたいので
朝焼けから 参上するのは 目出度いか
ドバッと 欲張ら ....
生臭い夜に
九本の足が生えている
洗いたてのシーツに置かれた
ただひとつの丸い石
きみの汗がそのうえを伝い
鼠がねぐらに帰るように
闇の奥へ ....
わたし時間です
あなたの時間です
わたしはあなたの中にいます
だから
わたしとあなたは同じです
わたし時間です
似ていますが痴漢ではありません
でもあなたはわたしがうとうとしていると ....
皺くちゃの子ども
緑色の鋏を手にして
揺らめく雲の端を断った
いま、
目覚めの時
山の連なりは遠く
朝焼けに縁どられ煌めく
森のどこか ....
そそとゆく
風と風の隙間をぬい
歩く
指先につぼむ
緑色をかざしては影に
うつしとられたわたしの手を
眺める
すべるすべる
なめらかな水面を乞う
浸して、
湖畔のふちをなぞる
....
おとなしくしろ
騒ぎ立てるとぶっ殺すぞ
いいか、よく聞け
この店にある
葉唐辛子が具のおにぎり
全部このバッグに入れろ
全部だ、全部
早くしろ、グズグズするな
ちょっと待て!
そ ....
老いた母に
追い詰められる
じわりじわりと
追い詰められる
壁際まで
追い詰められる
涙と鼻水
叫びを上げ 壁を叩く
翌朝
軽い内出血した手
私の中に留まった血 ....
コノヨニアナタガアルカギリ
コノミヲカゼニナビカセテ
トオクノソラヲアオギミル
喧嘩しないでチューしよう
あたしに歯列がある内に
あんたに舌がある内に
だって、そうでしょう?
それが一番いいでしょう?
そんなものでしょ二人って
右手の指の爪先だけが五対五で
ほんの少 ....
ボケた祖母を鬱陶しがる父もボケてきている
生存率1%の1%で今日も生きている
花に吹かれ風が揺れている
コントラバスを弾いている人たち、
うわごとのようにつぶやいていた
「おやすみなさい、おやすみなさい」
「しあわせは耳をぼんやりさせるのですね」
....
わからないことがこれからももっと
ふえていくんだろうな
ふりかえるとはなれたひとがちかづいて
こえをかけてくれた
はなしたいことがあったのとうちあけたら
あたたかさを ....
シースルーエレベーター
不揃いなビルの列
ぼやけて見えるのは
雨のせいだけじゃない
愛を惜しんだ者に
背中を追う資格はない
傷を怖れた者は
不平を口にしてはならない
....
車で信号を待つひと時は
役者が舞台にあがる前の
あの瞬間、に似ている
交差点を
右から左へ、左から右へ
車はゆき交い
のたり、杖をつくお爺さんと
たたた・・・と駆け ....
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