水を噛む 答えは無いが トリアエズ
口付けの 余韻を消そう スベキコト
無味無臭 受け入れ新た ワスレサリ
記憶とは 見ずにて流す ムカンドウ
味気なし 口ののこりは イニオチ ....
空から枯葉が落ちてくる
頭上の木から切り離されるのではなく
空の見えない高さから
無音とともに落ちてくる
空の見えない高さの
さらに高いところの
その向こうがわ
宇宙の深淵のような場所か ....
いいじゃねえか TPP
いらっしゃい TPP
ヨダレ垂らした海ン中
かみきれないステーキにぶら下がって
あっぷあっぷもあきただろ
国の出入りが自由になりゃあ
あっちの国こっちの国からわ ....
美しい満月が浮かぶ今宵
僕を見ている黒
染まる 一羽の鴉
月光が黒い羽の上で輝く
「黒い鴉が僕を見てる。」
その僕の言葉と共に
僕も黒に染まった気がした
次の満月
僕は誰か ....
1
夜に錠をかける
炭酸水に精液を混ぜる
クレジットカードに鋏をいれる
2
美術室
置きざりのままの
パレットに絞った絵具のこ ....
あなたに会いたいと思うことと
あなたを好きだと思うことが
同じことなのかどうかもうわからない
寒さと暑さが
痛さと快感が
朝と夜が
どう違うのかもうよくわからない
わかりたい ....
あなたの顔に
穴が一粒
紐を通してくれと
言うが
どれだけ手繰り寄せても
紐のはじまりが
やって来ない
うつくしいのは
なぜだろう
横顔 曇天 カップの重み
うつくしいのは
なぜだろう
深緑色 かわいい恐怖
ふるえて立ってる電信柱
うつくしいのはなぜだろう
死なないも ....
「キレイ」
そう指差す先にあるものを
同じように
キレイと思えなくなって久しい
自分で精一杯
半径一メートルの事さえボンヤリ
そんな時にも
作為のない共感で
「ほんとキレイ ....
カップボードのガラスに
葡萄の果実が映しだされる
一粒ひとつぶ、
丁寧に描いたみたいに
時計の針の刻む音が
穏やかに年老いてゆく間
ホテルか ....
頭の中に
一匹の犬が眠っている
擦れてしまって読みとれない
古い名札のついた小屋で
静脈のほそい暗がりを
血液がそっと滑ってゆく
夜、
....
デブ専
その言葉
聞いたことある
でも実際に
出会ったことはない
女房だって
私が今より約40キロ
痩せていた時に
その期間はわずか半年
急いで一緒になった訳で
ある種の結婚詐欺だ ....
見せないこと
言えないことで
人はたぶんできているから
呑まずにはいられない人
酔いつぶれている人が
ときどき無性に
愛しくなる
前後不覚になってさえ
....
風が吹き
道にぱらぱら
僕がこぼれていく
パズルが少しずつ
ばらばらになっていく
どこからか
埋められていくのか
見た目には
なにひとつ変わらない
....
吐く息が白くなった
あ と思う とたん 消えていく
僕のこの
行き場を持たないうごめきも
こんなもんなんだな
白々と夜が明ける
その前に街灯が消える
もう少しだけ
その願いが折られ ....
歩道橋から
ひとりでに降りてきた
自転車の荷台には
期限切れの缶詰の山。
パイプ老人は痰を吐き出し
話題に上がるのは
幾ら値切ったとか、
踏み倒した事故処理と
レジの前で立ち往 ....
オラオラオラァ!
モダンで薄っぺらな靴なんて目じゃねぇ
ちびて薄汚れちゃぁいるが、これが歩み続けたおいらの勲章でぇ
わずかにからだがゆれている
冷気さえ眠る夜に
自分がふれた蛍光灯のスイッチの紐が
ゆれているのを見て
からだがむしょうにふるえてくる
ずいぶんと経たが
もうな ....
信州の秋まつりの露店で買った
ドイツ人の老婦人が作った
珍しい山の果実ジャム
店番をしている佇まいに吸い込まれ
若い頃はさぞかし美しかったに違いない
毎年自分たちだけが食 ....
春の曇り日
新聞紙みたいなホーム
電車を待つのは
ドラフト会議にかからなかった俺
だれかに会うため旅に出る
ナミダと童貞だけ乗せて
電車は鉄路を行くけれど
....
ヒトが集まると
想いが交差する
いい と 悪い
二色ならわかりやすいのに
グレーが多いほど迷ってしまう
口にすれば
まちがった という気持ちが広がる
言葉はまるで
苦い ....
『死は万物に等しく訪れるが、死を悼む者の多寡は平等ではない』
『死は万物に等しく訪れるが、死者がこの世に残す未練はその限りではない』
『死は万物に等しく訪れるが、死によって失うもの ....
僕は貴方がたを幸せにしたかった
力が、力が欲しい
それでもって虚妄な現実に触れよう
高校マラソン大会
岸辺ぞいに駆ける
河口に流れ着けと
豊かな水流のことを思いながら
愛した
それ ....
タイ人とセックスがしたいって
夏にタイ航空201便で飛び立った
エンドウくん
パタヤビーチはいい感じですか
俺だって本当は
タイ人とセックスしたいけれど
タイ人よりも前に
そもそも秋田美 ....
自分を責める
君は哀しい
君はピュアだから
君はかんたんに
傷つけられる
人を
辱しめる人って
いるんだ
....
深紅の薔薇を投げた夜
いくつもの吐息をかさねていた
僕達の想いには名前がなかった
そんなもてあました悲しみが
僕達は好きだった
いくつもの季節を共有し
違和を閉じ込めた小箱を持って ....
タンブラーに紐を通して
腰に巻き付ける
梯子から見上げた
空がとっても高い
改装中のホテルが間違って
うちの電線を切って
エアコンの効かない部屋から
貯水タンクの影に逃げこむ ....
(ほんとう)を見なければ
この口から{ルビ血反吐=ちへど}ははき出され
この体は透きとおった屍になるだろう
(ほんとう)が靄の向こうに
段々と姿を現す時
この足は自ずと前へ、踏 ....
あるだけの色を使った絵も
覚えたてを書き並べた字も
すべてきみの詩(うた)になる
一枚一枚
大切に束ねて
詩集はきっと
ベストセラー
表紙はきみの似顔絵
母さんが描いてあげる
....
上機嫌な風で
庭木は味わっている
舞踊のたのしさを
光の誘惑で
トカゲは試みている
逍遥のうれしさを
「時」の流転で
おまえは味わっている
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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