バイクの後ろに乗せられて バイバイと
母の実家に行った 四歳の頃
家族と離れて 初めて一人
そんな自覚もないままに
しーんとして広く感じる居間や台所
少し高い所にある黒電話をみつめた
しば ....
足を止める人もなく
振り返る人もなく
木枯らしが吹き
彼は消えた
いいことがあった日
なかった日
落ち込んだ日
浮かれた日
いつもの時間
いつもの場所
なんの関わりもなく
いても ....
一方的に想いを告げて終わりだなんて、
考えられないはずだったのに。
意図も簡単に{ル ....
妻も娘もついて来ない
今日はラグビー観戦なのだ
(念のため誘ってはみたけれど
妻は乗り気ではなく
娘も妻と過ごすというのだ)
今日は生憎の天気だけれども
霧の香の青い芝 ....
「こまやかな心は」
木の若芽
ふってる雨は細くこまかく
草木は気持ちよさそうにぬれている
がまんしているふうでなく
ほんとに感謝にみちた ....
「できるかぎり」
木の若芽
できないことはいっぱいあるけど、できるだけのことをしよう
やさしくあろう
なにを見てもそう思う
今うれしい
....
「微笑める」
木の若芽
機械や書類の前では微笑めない
いのちあるものの前ではじめて微笑めるのだ
人を見て微笑みましょう
木を見て微笑みましょう ....
はい いくよー
「あ」からはじまり「ん」でおわる
このよのすべてをアセンションしよう
てじゅんはこうだ意識を注げ るつぼを形成しようぢゃないか
さあさおたちあい説明不要 ヨバレテナイが ....
私達の間を
短い、短い手紙が
暗号の様な手紙が
いったい何往復した事だろう
ひとつの文字の背後には
何倍もの文字が群れなして
文字にならない感情が
行き場を失 ....
ポツリポツリと降り始めた雨が
アスファルトを濡らしていく
駆け出せ!
と、脳は命ずるけれど
その場から足が動かない
屋根を見上げて動けない
小さな爪がすべるのか
濡れた瓦の上で子猫が ....
2才児が
真剣な表情でタオルをたたむ
クレヨンを握った小さな手で
クッキーをつかんだ丸っこい手で
タオルをたたむ
見よう見まねで
やっと半分に
すごい!
上手ね
....
あなたが珍しく
自ら自分のアルバムを持ち出してきたから
少し不思議だった
「なんとなく」
なんて言うけど
これまで一度も
開いて見せたことなどなかったのに
あなたのアルバムには
当 ....
コーヒー1杯で閉店まで居る
あのガンジーが躊躇なく殴りやがりましたよ
数多の蛍が男の全身を包んだかと思ったら消えてなくなった
裏筋から亀さんへ
亀さんから突然
お玉さんへと
あなたの口撃は
変幻自在で
僕は翻弄されっぱなし
ドピュピュピュのピュ
天才の閃きのようにも思えるが
男のツボを知り尽くした
経験 ....
121125
急げや急げ
のろまなノルマを追い立てて
波路から陸路を隈無く回れ
クチやかましくせわしなく
イソゲヤイソゲの杖突き立てて
乱暴者がやってく ....
あたしの爪が赤いのは
マニキュアを塗ったからではなく
あなたの身体を突き刺した血で赤いのだ
あたしはいつも
爪に尖った金属をつけている
あなたとこの身を交わすときは
あ ....
東日本大震災・死者・行方不明者数
二〇十二年三月十日
死者 15854名
宮城県 9512名 岩手県 4671名 福島県 1605名
茨城県 24名 千葉 ....
野イチゴ摘みに連れてって
もう夕方だけれど、そんな小さなことは忘れましょう
暗くなってもいいじゃない
月明りで摘みましょう
おいしくなくてもいいじゃない
野イチゴだってことが ....
澄み切った青を見上げる午前 可能性の渦が西の彼方によぎる
単調な予告を告げる明日が東の彼方に漂う
変化の乏しい迷路の中で残り時間を地図をなくして消化
秋の風の中 飛ぶトンボに優しく語 ....
百葉箱をかぶった白衣の人が
歩いてやってきた
誰も気づかないのはなぜ
ベンチに座る私のところまで
つかつかつかとん
近づいて
そっと私の脈をとり
まだ大丈夫
....
食べ物をあてがわれ、私は幸福だった
六畳のフローリングに頬をつけ、わたしはしあわせ
粉末状の光が降り注ぎ、わたしの家もろとも午後2時の町を覆った
その中には学校があり郵便局があり、路地で玉遊 ....
詩を書いたことがある
少ないのかも知れない まわりに そんな人は
寒い冬の明け方
仕事で 遠くに 出かけていく人を見た
僕には たぶん できそうもない
そうも言ってはいられない経済状況な ....
生きるのがかったるい
起きるのがかったるい
そう 何もかもが かったるいんだ
筋の読める映画
見え透いたスローガン
愛は押しつけがましく微笑み
悪は歯を剥いて唸りかけてくるが
俺 ....
誰かが誰かを求めて
世界は狂っていく
拒絶する手こそ美しい
言葉を発語しない唇こそ美しい
沈黙している君こそ美しい
もし君が黙っていないなら
僕はキスできないではな ....
赤色が にじんでいくと
踊りながら 夜に溶けるようだ
空が青い 知っているのに
それがウソのようで 心に染みる
溜まった汚れ 取れないけれど
色んな事は当たり前に変わって行く
正解は何 ....
作詞 Shinji Hanagata 作曲 Johnny Raven 編曲 Delivery health angels
孤独な 僕の部屋のドアを
叩く音がして 目覚める ミッドナイト
きみ ....
Beatlesなかでいちばん幸せだった奴は
ぼくは絶対 Richard Starkeyだと想う
ではThe Rolling Stonesのなかでと問われれば
言うまでもなくKeith ....
女性の小鼻の
毛穴の黒ずみを見ると
むしょうに取りたくなって
下手をすると
電車でこっくりこっくりしてる
30代OL風に
いきなり襲いかかってしまいそうになる
自分が怖くて
催眠療法を ....
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