風よ語れ
私たちの行く先を
森のざわめきを
獣たちの雄たけびを
一陣の突風に
舞い上がる塵芥を
最大のものから
極小の存在までを
すべての生命航路を
風よ語れ
神の御言葉を…そして ....
ヤン女だったあたしは
14歳で同棲して
16歳で男の子を生んだ
旦那は時計も読めないけど
喧嘩上等!地元じゃ負け知らず
あたしたち親子水入らずで
結構ブイブイやってた
ところが
....
君はテーブルに頬杖をついて
文字の積み木で遊んでいる
利き腕の人差し指で
柔らかい母音を
戯れに曲げながら
暗い藍の色で出来た゛う ゛の文字は
うつむいた気持ちの音
....
おまえ達が前人未到の世界だ
お前たちの体が
役場に屑を捨てる
人生の屑だ あきらめて絶望した
そんな若かりし頃だったと 未来
振り返る、 ニオイのきつくなった口の中
禁断の署名 1 ....
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これは駄目だ!完全な記憶と表現の不完全。
未だ駄目なヤツと自身を責める。
「もっとやれるんじゃないか?」
何処かで声がする。
....
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このあいらしい生き物
何をわたくしに問うか
謎が深まるであります
己の寿命を最大に使い
命とは?を訴えるのか
答えを要求 ....
1
幸福はもう手垢まみれである
そしてもう二度と清潔にはなれない
2
幸福はあらゆる種類の人に弄ばれる
産声に弄ばれ初恋に弄ばれ健康に弄ばれる
見えよう ....
木枯らし( 男の子の言い分 )
いつもの通学路
冷たい木枯らし ふたりの頬を打つ
僕の指先 ポケットで凍えてる
触れようとのばした 僕の掌を
君が冷たく払いのけたから
ポケ ....
明日を待っています
ターンテーブルの上で踊りながら
明日を待っています
レコードの傷は今日を繰り返すけれど
明日を待っています
ダイヤモンドの針を質屋に入れて
明日を待っていま ....
世界は無力で温かい
地面と話している人々はよく知ってる
僕が統計学的に君とは殺し合いも辞さないレベルでの
喧嘩別れになるだろうってことを何度か説明してる間
頭の痛いふりをしてこの馬鹿げ ....
詩を書くためにかたまる
詩を読むためにかたまる
音楽を演奏するためにかたまる
喜ぶためにかたまる
楽しむためにかたまる
ひとかたまりになる
かたまりがかたまる
これら以外がたまること ....
離れてゆく船尾から
手を振るあなた
晴れやかな光射す午後に
まっ白な服を着て
握りしめた写真に火を付ける
二度とあなたの哀しいいのちを
逆に引くことが出来ないように、
灰 ....
革命を誘う流行歌に
追われるように町を出た
急ぐ鼓動に縋りつく
取り残された想いを
繋ぎとめる術さえ知らず
繰り返す季節の中で
眩しそうに笑う
赤く火照ったあなたの目尻を
忘れない ....
僕は疲れていた
疲れていないはずはないのだ だけど
そんなことを 雲の向こうに 考えていた気がする
ぼやけた 島が見えた気がした
人に会った気はしない
眠気が次第にやってきた
僕 ....
もしも違うなら
君は誰だろう
あの子が探していた人だろうか
居なくなってしまったあの人だろうか
それとも、何かを知るにはあまりにも
大人になりすぎた僕だろうか
君が座った木陰は虹色で
....
『休み時間』
前髪が縒れて見えなかったのは
なぜだろう
なにが見たかったのか
汗で額にはりついて
かみなり
森のさらに向こう側で
ここからだと雲も低く見える
灰色の
....
私たちは踊る
円の軌跡を描いている
踊り疲れた貴方
今日の最後の時間
ウィスキーを飲んでお別れ
最後の青春
高層窓には
飼い馴らされた
セレモニー
夜毎
あどけない肯定が
滑らかになる
背筋は
かたいまま
柔らかな囲いは
重たくなって
屋上 ....
あなたには
笑わせたい 人は いますか
笑わせたいひと と
笑いあって いますか
笑わせたい はずなのに
泣かせては いませんか
笑いあった そのあとで
にじむ 涙の 話なら ....
石段の上に腰を下ろして拾った柿を食ったら
随分まずくて捨てた
雲が途切れていく向こうの
群青の空
この静かな空間で
脳が死んでいくような気がして
おもむろにズボンを下ろして
パンツを ....
今日も飛び交う正論の中
まくらを盾に這って出る
ぎざぎざのネイルを施したおまえの搦手に
理論武装した猿がいく
信号の先の看板を見落としたのは
天使について考えていたわけではない
おまえ ....
あの頃約束した想いを守れませんでした
誠実なふりして格好つけていました
求めるばかり我が身のことばかりでした
傷付けない為と自分を偽り嘘つきました
最後の最後まで嘘をつきました ....
大地に降り頻る金色の毛はブロンド女の陰毛でそれを知らないから食べたりできるのだとチュパカブラがフェイクファーのマフラーを抱き締めながら言った。そいつのしているのもやはり金色でおれはゴールデンバットを吸 ....
とある日に
みんなうまれてきたというのに
今日はとくべつな日だった
それだけで
ほんとにうれしくてやさしくて
めいわくかけてありがとう
もどかしい
まちが ....
だれにでも好きな位置がある
それは例えば常連のBarの席や
馴染みの喫茶店で座る席
Raceだったそうだ
先頭を走るのが好きなひとも
中段のなかで揉まれるひとも
最高尾から前をいく ....
騙したり
騙されたりが
あることは聞いていたけれど
本当は何も
知らなかったのかもしれない
何故なら
わたしは
幸せに育ち過ぎたから
幸せに気付かないくらい
幸せに
という言葉 ....
猫飯
帰ってきたのは、夜が明ける頃
雲が右から左へ
流れてゆきます
とかげがしゅっと
石の裏へ隠れると
パンダがあくびをもらし
孔雀が羽を広げます
体を温めるため
やかんに水を ....
犬がワンワン吠えるので外を見たら 月がキレイだった
宇宙が素足で降りてくる
あなたの笑顔に金メダル
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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