上空を通過する物音で目覚め カーテンを開ける
暗い夜景が流れ込む窓に 目を見開いた未来が
こちらを見ている

慌ててカーテンを閉じ 再びベッドの倒れ込む

 わたしの見たいものは薄くなった ....
去年のバーゲンセールを思い出す この時期は いつも
街は人気のない朝を迎えることが望ましいと思える
毎日のように目黒川から発散される吐き気のする匂い
ぼんやりと 女や子供に似た 不気味で 不 ....
愛してるという言葉で
何を伝えられるだろう
愛しているということの意味を
その響きに見失っていないか

回転する孤独の中で
君は息を吐いた
君が息を吸った

ありふれた未来のまがまが ....
いつからか
いつからなのか
延長戦に突入した
そのときを見過ごした
イルミネイション
唱えるたび
蒸気の純度が増してゆく
過剰にいきてる
いきすぎてる
その確信を
嗤うイルミネイシ ....
音楽は砕けて消えていく
声はいつまでも波にくるまれている
もし、いま言葉に頼るのなら
ぼくは、何を伝えただろうか

愛は不在通知の裏側で踊る
あなたへの距離をどうして消し去れる
音楽はい ....
言葉は盗品
また来て懐疑
カラスは低空飛行を
低空飛行はカラスを
やめようとしない西の空
西は西からやってきて
東へ去ることもないから
西が西で渋滞してる
僕は何かを捨てながら見てる
 ....
良い人は扱いやすさで軽んじられる
良い人は時に利用されて捨てられる
良い人はもてない分だけ深みが増す

男女交際において
良い人という呼称は決定的なダメージの象徴だが
良い人が好きだ

 ....
続いていたのかと思っていても
もう違うものに変わっていて
それは
変わってしまっている

(永遠なんて言わないけど)

ずっと

この、生きている時間でさえも

その位の ....
あしたも朝から会社だった

こころやからだを使う仕事だった

思考や感受性をフル回転させながら

自問自答や己の正当化をくりかえしながら

反省や確信を行ったり来たりしながら

お ....
エーゲ海の猫になりたい 君に飼われたい 貯金通帳振り回しても投句料出ない 金属の筒が
激しく回転している
曇の下に震えはひろがり
鳥は去り 雨が来る


一枚の羽 一枚の影
止まった時の重なりのなか
ひとつの声だけが声に到き
ひとつの滴の姿 ....
夫婦喧嘩しながら
酒を飲む

楽しい酒ではないけれど
つまみのイクラを
一粒一粒舌で潰しながら
時が過ぎていく

その一瞬にも
互いの言い分が述べられて
これは生きてい ....
生命線の短い人が
やたらはしゃいでると
少し悲しくなっちゃって
涙出ちゃうけれど
その一方で
きみはいくら頑張っても
そんなに長くは生きられないんだよと
教えたくてウズウズしている
悪 ....
悲しみって燃える塵なんだろうか
悲しみって燃えない塵なんだろうか

その分別さえできないほど
ぼくはきみのさようならに
打ち拉がれてしまっている
かわいそうなことに 
あなたには 出口がない

幸いなことに 
わたしには 出口がある

入り口だと思っているかもしれないけど
それは ほんとうは 出口なのよ
排出する
蠕動する
 ....
朝起きなさいと叩かれる畳
撒きあがるダニの死骸
目覚まし時計は横虐に喚く
 「それは布団から出る事とは違う」
 「ベルを黙らせれば済むことでもない」
   けれど彼らは毎朝毎夕起きら ....
気の抜けたコカコーラ
絡まった線が抜けていたヘッドフォン 
部屋から出られないわたし
扉よりも壁の向こうを気にして
耳澄ます
あなたの訪れをまつ
歌声だけでも

壁の凹みに大陸 ....
いまの楽しき日々を織りなして
夜の更けるほどに高まる二人の喜び。
終りを知らぬ二人の会話は
星の間を飛び交う電波。
そのまま夜明けを迎えて白む外
それも知らず、喜びは
行きつくとこ ....
誰にも見えない虹が
君には見えるのだろうか

僕は何十年もかかって
ようやくおのれの目の中の
黒い雲達の正体が
おぼろげに
見えてきたばかりだというのに

僕の言葉は
発音した瞬間 ....
「私は小さな一人の国家」

自分にそう言い聞かせよう

大きな力に蔑ろにされ

翻弄されても

心の奥深くにある自分の正義を信じよう

期待しても浮かばれることなく
 ....
大きく部屋をすいこんでいても あつく灯りをすいこんでいても
同じ壁をみている うわの空の涎が恋しい 壁が恋しい

どくの厚い 雨の冷たい 刺さる一瞬が
よこにいる声に積もるように
生きる権利がある国では
生きる義務が存在しない

生きる義務のある国では
死ぬ義務も存在する

生きる術を持たぬ者だけが
生きる意味を知っている
別に と
どっちでも
とだけ言っていた頃は
どこからみても子供だったけど
今よりずっとなんでも見えていた

待ちの姿勢のまま
何時間でも耐えることができていた

ともだちという言葉で ....
いい人なんて目指してない
どうせなれないってわかってるから

なのに
嫌われたくないなんて
どういうことなんだろ

空気みたいに
って
いい意味?
悪い意味?

ほんとうにズル ....
その金曜日の午後
いつものように黄色いスクールバスから降りてきた
娘達の笑顔を確認してから
思い切り抱き締める
「ねえ、ねえ、今日学校でこれを描いたんだよ」
私の腕を振り切る勢いで バックパ ....
ひらがな、が落ちてくるように
迷いながら雪が降ってくる
日本にちりぢりになった
あ、い
どれだけのあいの組み合わせが
あるのだろう

やがて
あ、と、い、は
溶け合って境界線をなくす ....
空気みたいな奴だな
ほっといたらどっか行きそうで
広がっていなくなってしまいそうで


空気みたいな奴だな
見えないし触れない
いなきゃ困る 意識しなくてもいいくらい


空気み ....
青い空が続いていた
僕は一人で長い間バスを待っていた気がする
疲れていた
一人で考えることの全てが虚しい


波の音を聴いた
そこへ緑の山の匂いが漂っていた
きっと もう訪れること ....
生きのびるための愛なら
いらない

いらない
絶望を孕まない幸福なんて

いらない
あれも
それも

いらないよ
夜を裏切らない朝も
朝を待ち侘びない夜も

いらない
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夢に見るのは過去だけだイナエ3*12/12/21 9:10
受けいれた暴力番田 212/12/21 2:20
純粋な絶望瀬崎 虎彦012/12/21 1:32
イルミネイション三田九郎2*12/12/21 1:21
甘すぎる幻想瀬崎 虎彦112/12/21 1:04
西の空めー612/12/21 0:45
良い人梅昆布茶19*12/12/21 0:35
幸せなんてほんの一瞬まきちぇり012/12/21 0:33
いつか分かる日が吉岡ペペロ612/12/21 0:30
エーゲ海の猫になりたい 君に飼われたい北大路京介11*12/12/21 0:00
貯金通帳振り回しても投句料出ない212/12/20 23:59
午後と双雨木立 悟412/12/20 23:52
夫婦喧嘩小川 葉1212/12/20 23:45
大船の母花形新次212/12/20 22:59
分別HAL4*12/12/20 22:18
出口のあるからだ月音212/12/20 21:45
朝からすみたに312/12/20 19:16
廻らない風ぐるま4*12/12/20 19:15
電話をかける1*12/12/20 19:13
誰にも見えない虹Lucy8*12/12/20 19:02
私は小さな一人の国家蒲生万寿3*12/12/20 17:44
携帯電話十二支蝶012/12/20 16:33
人生一 二612/12/20 13:31
あの頃朧月212/12/20 10:17
ずるい言葉212/12/20 9:31
アメリカという国の学校という場所夏美かをる36+*12/12/20 9:00
ひらがなそらの珊瑚28*12/12/20 8:35
空気みたいな奴だな千三212/12/20 6:11
虚しさを食べる番田 512/12/20 2:40
はるな312/12/20 1:02

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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