横になって感じるナンバーは ライオン
野生の猫の たてがみの美しさは 17
おきあがれない日
かなしい日
戦っていない日
子猫のように爪をといでいる子が大勢いて強さを誇っていても
気 ....
わたしは昔話を聞くように
湖のあなたの前にいざなわれた
しかしもう――
わたしもあなたもすっかり疲れきっていて
遠く近く反響しつづける音を
完璧に研がれた鎮魂歌を
たんなる耳鳴りとして ....
病気を拾ったわたくしは社会に適応するために
必死で明るい人間になろうとした
でも限界がきたから
少し降りて
作業所に通い出した
それからだろうか
「はたらけはたらけ ....
枝毛さがしは
手軽な気分転換だった
枝毛をみつけては
はさみで英語のプリントに
切り落とす
一本の毛が
まるで
仲違いでもするように
なぜ別々の道をいくのか
理由なんて知らな ....
日の出前
生命以前の静寂
ただ刻々
事実だけが降り積もり
上滑りしていく感情
淀んだ意識のまま
時間をやりくりし
このような自分だ
と凝視する朝
いちゃもんを
自分で自分に
つけ ....
本当のことがなくなって
何の味も感じない
これからどこへ行こうかな
そんなことを考えていた
いつでも空っぽな自分は
だからこそ必死にもがいて
何とかこの場を離れたくなくて
すべて ....
好むな、そして崇めよ、
崇めればこそ、語りかけるな。
語る者は一度沈黙するべきだ、
沈黙する者は一度歌うべきだ。
※
趣味であるな、職業であるな、
生活であ ....
一瞬だったような気がした
永い一瞬のはじまりはじまり
{ルビ鳩尾=みぞおち}に酷く重い鉛玉を撃ち込まれて
浅い呼吸で酸素を集め
二酸化炭素を深く吐き出す
この作業をここ数日ずっと ....
単調な、一方向だけのベクトルだって言われたけれど
そうであっても構わないと思っている。
だって、それが本当の思いなんだもの。
フィクション詩でなければの話だけれど
思い ....
じゅういち時 しめきったへや しめったかみ しんしんと陽ざし
つめたいはずの風 さびしげにまどをたたく
あるくひとはこごえて かれはがころがるほどう
空にてんてん くもはこまかい
ガラ ....
大義という主張と主張の狭間で
武器を持たないこどもがその親が
何の躊躇もなく銃弾で殺されていく
そしてその真実を世界に伝えようとする
ジャーナリストも標的にされる
その惨状をソファに座り ....
あー あー きこえますかー
こちら、地球です
地球です
けっきょく滅亡はしませんでした
とくにおっきな変化もありません
いつもの日常でしたー
....
それは、荒涼とした大地。
枯れ木が数本見える他は
土と岩がどこまでも続いている。
現実がシュールに横たわる。
死が隣合わせだからこそ、生がある。
優しさや ....
キャッチボールがヘタだから
うまく投げれなくて
うまく受けれなくて
届かなかったり
違う方向へいったりで
じれったくてたまらない
そういう時に限って
いつもかな
相手からは ....
犯人に告ぐ
おまえのお母さんの従姉の娘さんの
ご主人の母方の祖父の弟にあたる人
と昔付き合いのあった八百屋の常連さんの
山田さんの甥の二号さんから
おまえに話があるそうだ
よ ....
まちじゅう
きらきら
こぼれる
ことば
ぶきよう
きよう
とりどり
あかり
すきも
きらいも
ほしふる
こよい
えみも
なみだも
きらきら
こぼれ
ゆき ....
A(女)B(男)
Aうつならうつで
Bええじゃないか、ええじゃないか
Bボク、メンヘラーです
Aええじゃないか、ええじゃないか
A星間移動おもろいですか?
Bええじゃないか、 ....
メロディーは まばたきに似て
吐く息は 山をさまよう霧に変わり
心のきらめきは 星よりも激しく燃える
遠く町の灯火が やさしい
やがて静かな会話がはじまり
凍りつく 寒気 ....
雨が街を一斉に叩く音で目が覚める
億劫な、暗い灰色の朝に
独り、目をこすりながら時計を見た。
午前5時半。
雨が降ったって
雪が降ったって
強風に煽られて
....
はじめまして、と言って、町に住み始めたね。
日々、白い顔をした町を刻んでいくと、
黄やピンクや赤が顔を出してきて、
それとなく、そのまま、口にして、飲み込んで、喜んでいたね。
この町にどんな食 ....
気がつくと
このところずっと
背中を
壁につけていた気がする
壁は
崖なのかな
盾を
背負っているのかな
前への注意はしているけど
なんて考えていたら
壁からの
....
自分を慰める歌も
持ち合わせていないので
枕の上に
生贄のように
投げ出した腕
手のひらに
種が芽吹いて
止める間もなく
こぼれる
花
花
紫苑
私は後悔して ....
きみがねむるまで
うたをうたおう
このよのふあんは
すべてわたしがたべよう
やすらなここちのべっどで
きみはすくすくそだつだろう
それをみて
わたしもすくすくそだつだろう
ははとして
....
あの「時」は「空」を称賛していた が
その「空」は「時」を逆に軽蔑していた
それは青い春の話である・・・
あの「風」は「光」を醗酵させていた が
その「光」は「風 ....
何かあるはずだ
死角だけが欲しい 学習したものはいらないから
驚かせろ 貴殿の役目だろう
何かあるはずだ
首を傾げる阿呆な振る舞い 呼んでない
もの足りなさの 本当は満足 月に似 ....
海を 静かに 渡ろうとして
やっぱり 怖くて 恥ずかしくて 止めにして
そんなこと 繰り返して
繰り返してはならない 季節になっても 繰り返して、繰り返して
....
マヤによる境目 鏡合わせの日づけ
西暦の桁は押し出される様に増えてゆく
区切りが好きなようで渇を刻む 小波ほど さらさらな渇
対話の鏡合わせ 小波ほどのブレを埋めてゆく
西暦の桁を分野 ....
しゃれこうべは髑髏って書くんだ
たぶん死ぬまで書けないと思う
僕らはサイズ違いを一つずつ持っていて
ときどき皮膚の上から
指でもってお互いのかたちを
たどたどしく確かめてみるのが好きだ
....
梳る 黒髪は 細き肩 無でるよに
弱き陽の 冬の朝 逆光に 鮮やかし
過ぎし日よ 今も尚 忘れじの 君が影
流れ行く もの全て 掌に 握りたる
砂のよに 音も無く 喪われ ....
誰かが
だましているんだなと思う
ぽかぽかとして
冬なのにこんなにあたたかい日は
だから
あたしは
まーだだよと言う
あわてて
かえるが起きてこないように
誰かに
だまされ ....
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