苦しくたって
腹苦しくたって
ポークの脂は
平気なの
滴る肉汁に
胸が弾むわ
しょうが焼き
トンカツ
ワンツー
ワンツー
おかわり
だけど
痛みがでちゃう
だ ....
ひし形の歪んだ街に産まれて
時々、綿菓子の匂いを嗅いで育った
弱視だった母は
右手の生命線をなぞっている間に
左耳から発車する列車に
乗り遅れてしまった
毎日、どこかで ....
左とか右とか
ほんとはよくわからない
私はどっち?
インテリ左派は
一度かぶれてアレルギー
はてさて
日本や日本人が好きと言ったら
右なのか?
戦争はもちろんいやだけど ....
耳が三角なだけで かわいい
縁あって飼い猫も 道端でひょっこり見つめる猫も
一方的な私の挨拶に 光速凝視永遠のシカトでも かわいい
時にトラなる事もあるけれど かわいい
内出血の私 ....
君なんか嫌いだよ
って顔をそむけても
君が笑ってるのは
私がほんとのこと言ってないのがわかるからなんでしょ
本気で嫌いだなんて
私には言えないって
君は私のこと
よく ....
行きたくないよ
つらいもん
行きたくないよ
「今から行くから待ってろ」って
君が言ってくれたらいいのに
いつもなら
君のこと考えると笑顔になるのに
今だけはつらい ....
//ランドセルに入って『ドラえもん』みたいにシンプルな町を眺めていました。ああ、全く町と呼ぶにふさわしい。八百屋の袋を持ったおばあちゃんの上を、煙突の煙がもくもくと////
いのち
食べ
....
たたみかける波のように
訪れる悲しいできごとを
わたしたちは
もう 不幸せとは呼べない
昼夜を問わず
ドアは開けられ
手渡される花束
拒むことはできず
両手いっぱいに受けとめながら ....
潰れたボーリング場の裏にある
公園のベンチでいちゃついていた
高校生のカップルを
ボコボコにしてやりました
男のほうは
口から血の泡を吹いて
小声でフガフガ言っていた
壊れたおもちゃ ....
眠れぬ夜がつづく
なぜに睡魔は訪れないか
こころに障ることもなく
日々は穏やかに流れつづける
それなのになぜ眠れぬ
それなのになぜ睡魔は訪れぬ
そのときにようやくに気づく
こ ....
その叫びは
のどもとを切り裂かれても
大地を揺るがしつづけた
橋の上の
絵巻の中の真理にも似て非なる
声を失った叫びよ
先端に棲みついた幻想が
路傍の杖を振りまわし
あらゆる影のかたち ....
夜の天幕はマグネット
キミが蹴ったつまらない石ころを
引き寄せて
星にすりかえる
朝が来るまで
せめて忘れたふりしてる
自分が永遠に満たされることのない
闇であることを
さみし ....
いつもなにか隠している
私のポケットは
私の手を隠してる
ほんとうのことって
だいたい残酷
綺麗な嘘でラッピングしても
すきまからみえてしまって
かえって傷をつける
不器用な人 ....
軍手の布地が手の水分を奪う
支給品は きゅと引けば地肌が見える粗悪品
レースの手袋じゃあ無いんだから
指紋の汚れを爪で掻き出そうとしても これは染み付いた汚れだ
あかぎれの ....
ヒツジが眠っている
先を越されてしまったので
きみはなかなか眠れない
ヒツジの夢を追いかける
かすかに指のさきが温かい
温もりはだんだん体じゅうにひろがり
いつもの草の道に迷いこむ ....
子供に絵を描いてみせるのは難しいよ
辛辣なんですよ子供って
でね
自分が子供だった時の
残酷なまでの無知と
まっさらな網膜の鋭敏をほんの少し
思い出したりするのです ....
終わったショーがぼくを呼んでる
一度目は朝焼けに
二度目は真夜中に
三度目はきみの声に引き戻されて
終わったショーがぼくを呼んでる
今度こそ逃がすまいと
ぼくの想いが世界の ....
自転車を走らせながら
夜空を眺める
近くて軽い
感触が迫っている
もう少しで届くよ
立ち上がり私は伸びていく
ビルよりも高く
今日食べたラーメン
箸です ....
雨降っていたけど
傘はいらない灰色の夕暮れ
窓越しに眺めていたが
なにかに恋い焦がれ
外には出たが
どこに行ける気もなく歩く
日当たりのよい植え込みと
車のあいだ抜けて
....
潔白な残雪をこそ愛さん、
残雪は陽に当たりて玉の如く輝く。
雪は清水を滲ませ具に燦めく肌整え、
芽吹きを助く恵みを与く、
涙の結氷種子を愛づ、
黒衣の無児、杖付き雪原踏み歩く、
傘を傾 ....
そういえば雨は降っていない
だから洗濯物を
取り込む必要もない
僕は寝ぼけた眼をこすり
猫が座っていた座布団の温かみを
確かめた
そういえば雨は降っていない
隣の庭の土は
乾い ....
ああ掌の石のつぶてをもって
君の正義を証明すればいいよ
さあ辛いことや気に入らないすべてを圧し拉いで
忘却すればいいよ
逃げ出す先があると過信する
長い坂道 降り出す雨がきっと
君 ....
は かなげな
じ ぶんの
め のなかの光が
ま だ、あると
し んじ
て
あの歌が気軽に歌われていたころ
あの歌のことはみんなが
わかっていた
あの歌が
気軽に歌われていたころ
あの歌は
線路の上で寝そべったって平気だった
あの歌は
いくらお酒を飲んでも
....
真昼の目覚め
白い光が降ってくる
氷りつく冬の正午
透き通るガラス窓の向こうに
陽が覗く
全てがかえる
(卵から)
私 − いや、独りで
(たち)
ゆっくりと生えてくる
伸びて ....
空の底の渦を見ていた
塩の海に降る
塩の陽を見ていた
岩から生まれる木を見ていた
息を吹き
声を吹き返される
上も下も
冷たい光の径
捕食の森の
....
爪は冬にのびやすい
良く水を飲み
多く分かれる
手のひらを埋める群集
白旗と痛みを今日も観に来る
耳もとに流れついたさまざまな木を
彫っても彫っても同じかたちにしかならないので
枕もとに置いたり
うなじにぶら下げたりしていたのだが
いつのまにかまた流れ去ってしまっていた
....
無量無辺のこのことを
寄る辺なき時代の卵白が包んでいる
さかさまつげを背にして眠る
わたしたちの
やさしい負けはいつの日も決まっていて
いつか必ず
だれの目にもとまらない場所で
....
さみしくたって
あいたくたってねぇ
きみのうたを
きいてたら
まるであした
あえるんじゃないかって
もしかしたら
もしかしたらって
ちょっと
ほーんの
ちょっと
だけ
うふふっ ....
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