僕は水色のグライダーではなく
鳥の中でも一番ありふれた
雀やカラスでもなくて
ひばりのように高く
カモメのように鮮やかに
はばたきたいと
願う
風に乗り
....
動けばプラスにもマイナスにも成る
マイナスをかき消す爪が欲しい
私が動けばプラスにもマイナスにも巻き込んでしまう
プラスを描く賢者の杖で 魔法をかけたいあの人に
味方になって欲しい さ ....
晴れた日はなるべく外に出るようにしている
昨日は心地よい快晴だったので
ベビーカーをことこと押して散歩に出かけた
布団を干してから、
何も変わらなかった
同じ道を同じように歩き
公 ....
130113
不法な暴力行為を直ちに止めるように命じましたが、全く聞き入れてくれなかったばかりか、凶器まで振りかざしたのでやむなく腕力で阻止しました。被疑者は ....
夜の太陽を照らしてあげる
睡眠時間えぐられている
パンドラの匣を開ける天才
ヨタヨタ ドッコイ フーラフラ
ノタノタ ドッコイ フーラフラ
トボトボ ドッコイ フーラフラ
見慣れて 歩き厭きた プロムナードで
でまかせの呪文を 呟きながら
(えび煎餅が焼かれるよ ....
書こうとしたことを忘れてしまって
空をノックした
誰も出てきてはくれなかった
書こうとしたことを忘れてしまって
目を擦った
視界がさらにぼやけて
手からしょっぱい匂いがした
書こ ....
舌なめずりする男のもとに
女が契約書を届けにゆく
女の望みがいくつか叶えられ
男はその女を所有する
凌辱する
思い知らせる
ストックホルムシンドロームにより
....
雨は校庭にアマゾン川をつくる
午後の授業は眠たい
窓越しに校庭を見下ろす
あれはきっとアフリカ大陸
あれはきっとオーストラリア
あの川にはピラニアが泳いでいる
友達がいないから
わざ ....
死後の地獄は知らないけれど
生き地獄なら知っている
そんな無力や痛みなど
誰もが経験するだろう
それでもここは辛いのだ
残酷かつ心細さの果てなのだ
一緒に見た広 ....
もう夢を見れないなら
忘れるべきだ
思わなければ
忘れてゆける
話し掛けなければいい
あいつに優しく愛撫されたり
あいつとくるまって眠ったり
あいつに励ま ....
ひかりをみつけたよ
人が踏みゆく
黒いアスファルトのなかに
埋まっている
埋まっていた
だけど
誰も
拾わない
拾えやしない
だいあもんどなんかより
き
れ
い
どこ ....
戦場へ赴く男たちの頬は
どれも蒼褪めて
眼だけが真っ赤な
獣のようにぎらぎらと燃えた
そして一様に
目指しているのだと言う
その先には
膨張しきった黒い太陽があった
女は男の眼 ....
鼻唄が出来ないから
小さな声で歌いながら
公園の横を通る
だれかより幸せだから
最悪じゃない
猫背の男が
植木につばを吐いた
鳥が飛んでいて
雲もその横で滲んでる
誰よりも幸せか ....
空を歌うのが鳥ならば
土を歌うのが土竜で
水を歌うのが魚ならば
炎を歌うのは薪でしょうか
私は何を歌うのだろう
生まれた時から音が満ちて
それは時に揺蕩う色彩の粒子
それは時に傷口か ....
星が星としてきらめく一瞬を
空の向こう側へ向けられた
望遠鏡のレンズに映し出し
それを君の心の中の一角に押し込めば
波打たぬ心臓にある二つの弁の内
閉ざされた方が開くかもしれない
....
うっかりすると 本人も見逃しそうな 直立だった
それは闇夜のできごとだった
神技(かみわざ)の域
幾重にも 青天の霹靂が重なった年がつづいた
ある新月の晩
カワウソが 岩の上 ....
黄唯色まであと少しの
三月の入り口で
ため息まじりに
切符ください
と言っている老婆がいる
本当にゆきたいのか
わからない
切符ください
まだ、佇んでいる駅舎の ....
丁字の実はクローブっていって
食べ過ぎちゃだめ
朝のうちに起きてることはいいことで
夜のうちに寝ているのもいいこと
猫の舌の上は
空虚な集合だ
爪に挟まってた髪の毛を
誰かのポケ ....
悲しみを噛みしめて
たたずんでいる、
僕は
未来に
川の流れを例えては、
思った
この先生きていても意味がない
どんな願いを
生きていくことは、
叶えてくれるというのだろう
....
思い上がれば月初め、
寝かしつけた二人の猫に
子守唄は要らない
朝の詩人と夜の詩人を繋ぐ
一条のペンのかげ
かすりもしない韻律を
丘の風に送って
レトリバーがおもちゃに飽くように
ニュ ....
のんのさまに 手をあわせて
のの字みたいに 背中をまるめて
ちいさな 座布団に ちゃんこして
みらしらぬ 古民家にまぬかれて ちゃんこする
ちいさい人の みこころは
のんのさまみた ....
「
穴という穴から火を吹いて!
発熱する小さなドラゴン、楽器の
でもこいつはドラゴンというよりよく出来た埴輪に近いヤツかもしれない
でもこいつはきっと無機物よりも動物に近い ....
空耳だったのかもしれないけれど
わたしはドアの鍵を開けたまま
外出した
帰宅すると少女が
ちゃぶ台のきちんと下の座に
膝っ小僧をそろえて少し眠たそうに
座っていた
よく知っている ....
拝啓
今はいつ頃だったか、暦を見なくなって久しく、曜日感覚も失くしてしまいました。俗世から切り離された場所に身を置いていると、今が何の時期なのかよくわからなくなってしまいます。身の回りの変化には ....
願い事叶うなら とりあえず抱きしめて
永遠は作れない そんなこと知っている
あなたとは 分かり合うつもりなど ありません
本当のことなのに どうしてそう悲しむの
もう一度抱きしめて ....
水さえ眠る凍てつく朝に
歩くもののいない歩道
寒さが静けさをより深く沈める
空が白んでいるのに
明るいままの街灯
信号機は気楽そうに青色を灯す
背の低い草叢に霜がおり
間接に照ら ....
白い雨に打たれてキミは
横断歩道に立ち止まる
奪われていく体温も
すべて時の比喩だった
ちいさい よわい やさしいものを
なんと名づけても正しくはない
キミの未来に光るものを
なんと ....
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