この一撃の
あなたの形容
(かかわり、受胎、伸びやかな意思)
(あなたのオリエントが、運河を手繰りよせる)
鞭をつれ
あくなき質を崇める欲求の
黒いヒステリックが
あなたに覆いかぶさる
....
痛みも何も無いのなら
右腕も左腕も
ちぎり飛ばしてもらおう
シンプルになった僕は
初めて貴方に会いに行ける
だから 両の脚は残しておいて
そのとき貴方は一人ぼっちで
不自然な ....
ちゃいろい
いぬいろ
しろいのは
ねこいろ
やつらは
しろいし
押して駄目なら引いてみる
荒んだ心を晒してみる
思い切って日本の冬に
剥き出しの神経を晒してみる
ひりひりとして
顔が歪み
泣きそうになっても
晒し続ける
木々の重なりまでくっ ....
どうしたら生きていけるの?
君の瞳(め)が死にたそうに言う
どうしたいの生きてていいの?
泣いているのに僕は心の奥で
いつもの帰り道君は
右へ曲がるのを左へ曲がって
いつも渡らない歩道 ....
病んだパスタ巻いている
音声で表示されていく地図たち
がひろがって
信号待ちから
動き始めた列を追っかけて
くろくながくブレーキのながく
のびながら
するするまっすぐ
中央分離帯にむかってく痕をのみこんで
わ ....
冥王星が冷たい冬だ
寒くなってから思いついた怪談
いちご
私は舌を疑う
包まれたいちご 瑞々しく 飲み物いらずの 片手にいちご
甘さの加減のきいた されど棘のない 巧み搗かれた
小さな雪だるまたち
いちご
私は舌を ....
月は 水底から仰ぐ小舟
雲の向こうをかろやかに滑り
だが本当は流されているのは雲の方
月は自分の道を行くだけだ
きみは 月のように生きるのか
風に流されることもなく
....
マイナス30度樅の木裂けます
わたしいぬになります
でんし透明になって天使
お ぶってわたしを
おなかすいているので蜜いりりんごたべさせてください
「太陽はまさか断行する ....
誰を護るか鬼子母神
いつからなった鬼子母神
子供を喰らうか鬼子母神
ああ鬼子母神
とても淋しい名前
執着することでかろうじて神である貴方は
とても愛しい何かを喰らいながら
生きる ....
気泡が足下から
ひとつ またひとつ
空は青く 高く
吐息は湯気に消え
あれも
これも
思うに任せず
思案は
湯船に溶け
答えなんか出ないまま
日付だけが変わっていく ....
人の不幸の上には幸せは成り立たないこと
ガツガツしているといつもカスばかりつかんでしまうこと
しまいにはまわりも巻き込んでしまうこと
快楽は苦しみの原料であること
子供のためと ....
例えば
月や遠い惑星にもいのちがあったとして
確かにその存在を知っていたとして
僕らは孤独を分かち合えただろうか
会いたいあまりに
今よりも何倍ものスピードで
世の ....
喜望峰なら何度も通った
あの岬までともかく行けば
回った先には
ひとつの道があると聞いた
懸命に漕いださ
まだ何も見えないが
すでに良い海路を進んでいるんだ
きっと空も晴れるさ
波 ....
あなたは
とても綺麗に微笑みながら
水のような滑らかさで話をつなぐ
わたしは
そんなあなたに見惚れながら
あなたの綻びを探してしまう
あなたは
笑っていないほうの目でわたしの ....
言葉なく花の上を彷徨うものは何か
言葉より上等なものとは何か
君の髪の煌めきとは何か
人々の哄笑にふと射す
あの影とは何か
君がキスの時、赤らめる頬とは何か
僕の厚 ....
感情が 動く夜には
自らの 血液を 見詰める
動く姿を
直接 眺められないのが
とても残念と
カテーテルの細さと
赤い糸の 丈夫さを
ゆっくりと 比べたりなんかして
見上げるの ....
潮だまりに
奇っ怪な紫色の物体をみつけた
グロテスクな
おせじにも美しいとは思えない
そいつから
私は目を離せずにいた
素通りできない塊に
捉えられてしまった
学名 アプリシア ....
女は最後は開き直るいきものであること
不細工さや子供はときに油断をさそうこと
詐欺師は必ずしも独り身の美人とは限らない
子供はときに同情という囮に使われる
詐欺は慇懃無礼の最上 ....
愛を語ってもいいじゃない
知ったふりしてもいいじゃない
修羅場をくぐって
書物に浸って
山の禅寺で胡坐をかいて
ひとかどの人になりました
そんな振りしてもいいじゃない
たまに ....
砂丘のてっぺんに立ち尽くして歌う
君のソプラノ
俺は君の足元で震える
一掴みの雑草
音の滴を全身に浴びて
枯れかけた葉を再び広げる
歌ってくれ 思いのままに
君が自由をつかむ ....
からだを波のようになびかせて
白いあわだちをむかえる
いくつもの永遠が閉じこめられる
かつて少女だったすべての女性たち
かなしみを取り込んだなめらかな体に
くちづけをするとき
....
昼には昼の顔をして
月など知らない振る舞いを
夜には夜の服を着て
海にさからう泳ぎかた
明日には明日の「今日」が来て
なかったことなど無いように
青々とした朝が降る
道を歩いていて嫌になるのは
いつも いつも 枝分かれしていくこと
その中から ひとつを選ばなきゃならない
一番素敵な景色を見せてくれるのが
どの一本かも わからないのに
僕はそれに疲 ....
マイケルジャクソンの青空
アスファルトの上で街は目覚め始める
排気ガスとパンとコーヒーの匂い
新聞配達夫の帰り道には
怪物のような建築現場がある
鉄骨の群れが ....
別れ話
蜜のかおる若々しい花を燃やしている少年の手は
今からはじまる喪失の時から汚れはじめる
ありもしない空を鳥が飛ぶから
銃声はなるのだ
何故と問いかけてはいけないと
い ....
ジプシー
海は
いつも 素肌だ
情熱の心をひろげ
ジプシーを愛する
だから
誰もが鴎になりたがる
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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