世界はわたしを愛してはくれなかった
わたしの愛は拡散して
ついに世界を愛するようになりました

世界はわたしをなぐさめなかった
わたしの中のかなしみは
がらんどうの宇宙にぽっかりと ....
あなたのほしいものは
手を伸ばしても
決して手に入らない

それでも
手を伸ばすという

それでも

簡単に
あなたはいう

そこに
決意なんてない

そこには
薄っ ....
この路線はもう天国へ連れていってくれないのだろうけど
わりとひらけた停留所で緑色の傘が落ちているのを見た
空き缶一つ見当たらない不自然な砦で
小銭の音が響いているだけ

七年ぶりにハチ公のた ....
ヨドバシカメラの中で
老人たちは 液晶テレビを見ている
だけど その映像は ブルーレイであれば可能かもしれない
自主放送の映像であっても 可能かもしれない
ただ 見るものといえば DVDな ....
アスファルトの歩道の隅から
コンクリートの無骨な電信柱が
びゅーんと垂直に伸びていて
アスファルトとコンクリの
わずかなすき間の土から
緑の草がどーんと伸びている

この伸び方は尋常でな ....
        「不用品なんでも買い取ります」
             
        そんな張り紙のある煤けた店で
        残っていたわずかなやさしさを売った
        音 ....
ドゥン

ドゥン
                   ドゥンドゥン

          ドゥー―――――――――――――――――――ん


振り子時計が
朝の
六時を

音 ....
ぶつからないように
ぶつかって


絡まないように
絡ませてしまう


濁らないように
やっぱり濁りの中に浸かり込んだ


傷つかないように
傷つき泣いて
傷つけないよ ....
溶けたプラスティックみたいな血が
身体の中をゆっくりと流れている
その血が見せる幻覚は加工物臭く
張りつめっぱなしのジャズ・ドラマーのカウントのように
軒先からの雨垂れが地面を ....
どちらが先かはわからない
あなたの手のひらにおさまるようなかたちだったか
あなたの手のひらのかたちにくぼんでいったのか
どちらが先かはわからない
どちらにせよあなたの手のひらのかた ....
あまいパンはやわらかい
やわらかい朝は白く
白い夜は夜

いつものように
ばかな嘘を見破って
空へ穴をあけてください

空へ穴をあけて
飛べなかった鳥が
最後の一羽まで
逃げ ....
バナナの皮をリンゴのように包丁でギュルギュルと剥いたら
きっと綺麗なひまわりの花が病室の床で咲くのだろう


酢豚へパイナップルの代わりにバナナを入れたら
あなた浮気したわねって
 ....
{画像=130128134754.jpg}



気楽なのです

しょせん死は

一つの潰えです

誰も泣かず

誰も泣かさない

手向けはどうぞ

孤独以外に

 ....
四角い団地が建ち並ぶ
その中には四角いドアが並んでいて
ドアの向こうには四角い部屋が連なっているのだが
暮らしているのは どこか
丸みを帯びた人間だ

四角い暮らしに疲れてくると
 人は ....
ときどきすごく
喉が渇いているとおもうときがある
言葉がのみこみにくかったり
うまくでてこなかったり
もういいやってあきらめたり
そんなとき喉はからからだ

あわてて喉をうるおすけれど
 ....
わが子が泣くので
わたしはそっと抱きあげる
生まれたばかりの
からだを包む

そして
なるべく平易な言葉をかけて
わが子の視線の先を見る


ときに
わが子は泣きやまない ....
王様はホーケイだ!

ば、馬鹿っ
王様に対して
何てことを言うんだ
いや、ちょっと待てよ
よく見てみろ
確かに
先端が巾着みたいになってるぞ
あれは皮じゃないのか
やっぱり、きみに ....
カラーリングの話をしていた
オシャレなセレクトではなくて

まるっきし 白髪染めですよ
なんて言いながら

うふふ と 笑える 淑女に なりたい
心だけでも

黒色を 手放した髪は
 ....
たゆたう春の輝きのなかにも
かの冬から
秋から
夏から続いてきた
いや 太古の昔より続いてきた
乙女の川くだり
老若問わずの乙女の川くだり
それは誰にも止められず
海を 目指す
女性 ....
冷たい布団に潜り込んで
悴んだ体を丸め
膝を抱えて
ゆっくり目を閉じる

呼吸を整え心臓の鼓動に重ねると
間もなく私の意識は解き放たれ
私を形作っている六十兆の細胞の波間を
ゆらゆらと ....
雀の寝床をみつけても
太陽起こしちゃいけないよ
雀はぐっすり夢のなか
お米がいくらも食べ放題

雀を昼間にみかけても
天気は気にしちゃいないから
きょうの糧には何を得た
それだけ案じて ....
二月の鼻先で
くしゃみ
クスンと泣いたのはだあれ
三の日に人がいて
春になるって
知っていたかな
鬼は外
ウグイス豆頬張って
あはは
泣き虫も福笑い
春来る
ずっしりと垂れ下がる雲
光を覆い隠して、まるで
世界の終わり、みたいだ


窓ガラスに流れる水滴を数えてた
何度も間違えては
適当な数字からやり直してる
だから、でたらめ


そ ....
あなたの手に触れたとたん
恥ずかしくなって文字が滲んでしまったかも
読んでいただけましたか
言葉と言葉の間のためらいと
僕とあなたと間との小さな活断層
信じ合うためには強力な接着剤が必要 ....
 並べてしまったらなくなってしまう
 たいくつなゲームのことじゃない
 愛のささやきでもない
 そして、それをうまく動かす、ずるいことばでもない
 なくなってしまったら
 あなたにも分か ....
実家の二階にある寝室、家具の匂いが強い部屋で、幼かった私はしきりに咳をしていた。肺から何もかもを洗い出し絞り出すかのように激しい咳をして、掛布団を小刻みに揺らしていた。脳を巡る血液は熱く、著しく濁って .... 握るとあたたかい
いとしめやかな香りです

風の音のほか何もしない
草原を共に歩いていました

褐色の山々に向かい
下手な口笛を吹きました

あな、やわらかい、ふにゃふにゃして ....
毎日毎日、何で飯食ってるんだろう。
性懲りもなく、毎朝顔洗うのは何故なんだろう。
飽きもせず、季節を繰り返すのは何故なんだろう。

そうやって考えたら何だか可笑しくて笑ってしまったよ。

 ....
 夜夢見る前に見えるんだ
 溶けたチョコレートのような
 天井が頬に垂れて来るのが。
 ナメクジに両目を覆われて
 ふるい落とそうとする首が
 枕から頃げ落ちていき、
 床でゴム毬のように ....
汚れた心を
綺麗にしましょう
タワシで擦って
研磨剤でこすって

歪んだ心を
綺麗にしましょう
ヤスリで削って
金づちで殴って

凹んだ場所に合わせて
サンダーを掛けて
壊 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
世界佐藤伊織513/2/2 3:04
あなたのほしいもの113/2/2 2:52
あのバスはきっと僕だけを無視しているカマキリ813/2/2 2:24
DVDプレーヤー3000円番田 013/2/2 2:18
電信柱の陰からゴジラが顔を出したtomtom...313/2/2 2:12
半端もの石田とわ6*13/2/2 2:05
君は俺のことを許さなかった赤青黄2*13/2/2 1:07
こうなって芦沢 恵24*13/2/2 0:42
死神のメロディーホロウ・シカ...2*13/2/2 0:31
くぼみはるな213/2/2 0:23
見やぶる613/2/2 0:16
あなたはバナナを切り捨てる赤青黄1*13/2/2 0:10
美しくは無い花束はドクダミ五十...3*13/2/1 23:30
まるしかく人間論ただのみきや20*13/2/1 22:31
青い水朧月313/2/1 22:26
たとえちいさな光でも[group]千波 一也7*13/2/1 21:30
裸の王様花形新次013/2/1 18:53
赤い色を 忘れた風藤鈴呼4*13/2/1 18:43
乙女の川くだりもっぷ413/2/1 17:54
私は私に抱かれて眠る夏美かをる20*13/2/1 16:24
もっぷ713/2/1 15:42
二月乱太郎16*13/2/1 15:03
白が虹むところあ。5*13/2/1 14:52
手紙乱太郎17*13/2/1 14:09
らららOhatu113/2/1 13:50
風邪葉leaf413/2/1 13:34
羊の手まきしむ413/2/1 12:34
知らぬ間に忘れたことたまごボーロ5*13/2/1 12:10
NOXすみたに113/2/1 11:57
kireikirei竜門勇気113/2/1 11:44

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