電車賃をチャージし
改札を 抜ける
矛盾を感じながらも 人の波となり
僕も 流れる
明日は雨らしい
帰りは焼き鳥に どうにか
囓りつきたいものだ
無理だと思いながら まぶたに
....
夜を歩く
薄曇りに月はなく
ひとり話す
昨日の光を突き放す
牙を
とがった牙を
何度も何度も
突き立てたけど
口に広がるのは
凍った水の味
ひとり いのる
髪の長いひ ....
発展途上の国ほど
デブがモテることは
デブ以外には
あまり知られていない
単にデブに貧乏人はいないという
ある意味もっともな
しかし
日本では必ずしもそうとは言えない
理由で人気がある ....
ヒトは
どうしようもないことに出会ったとき
どうして無言になるんだろう
文字も言葉も
そりゃ知ってるし使えるし
だけどそうなの?
ちゃんと知ってる?
そんな確認も意味ないけど
....
丁寧に折りたたんだ紙のなかに
光る砂があるのを見つけました
最初はちらちらと
またふと
角度を変えると柔らかい閃光も時々見ることができます
これは思いの砂といい
神様
あるいは誰かの思い ....
冬の中のふゆあかりのひとつ立っている微妙な抵抗のふたつです
縞雪柄の冬の大六活計の角で頭を打ったかわいそうなくわいです
デスケル型の瞳のチリリです
覗き込む一種の炎のぬける曇り空の樹の消し炭色の ....
とても綺麗な青空だ
とても自分が
無価値な気がして
黒い塊が胸いっぱい
それでも
この花束を
君に この花束を
エッフェル塔に登 ....
児童公園に入っていくと、女の子がブランコに腰掛けていて、
「コイで」
と言った。
「ボートとか、自転車じゃないんだから、オシて、って言うんだよ」
そうは言ったが、コグとも言う気がして ....
軽はずみな言葉ほど
健全なものはないからね
自然な
なりゆきの
その背にわたしは乗るよ
いたわりと偽りは紙一重
無情と無償は紙一重
流され過ぎた挙げ句の空 ....
難しい言葉を並べるのだけが詩ではない
と陽だまりに抱かれたばあちゃんが言った
ちょうど春の終わり頃
小学校で書いた詩を先生に褒められたあとだった
知っている言葉をずらずらと
....
ひとりにして
誰の声もききたくない夜
子供のように声をあげて泣くことを忘れた夜
お母さんが言っていた
赤ちゃんが泣いている時に
母親が寝たまんまなんてことはないのよ
泣き声がきこえ ....
寂しいのって いやだよね
あたしも あんたの言いたいこと
わからないでもないのよ
でもそのために
自分を捨てちゃうんだったら
それこそホントに 寂しいことだよね
....
冷徹な天球
荘厳な調べを奏でながら
流れてゆく冬の大気
張りつめた感覚に
シナプスは痛みを反芻する
どこに繋がればよいのだろう
どこに繋がりたいのだろう
魂の ....
{画像=130205162833.jpg}
憧れる対象は神格化されて
そぞろ歩きの視点の先が
固く寒さを耐えて
一枚
また一枚と
開くを待つ蕾に
わたくし ....
胸焼けする位 食べちゃイケナイと思って
自制する瞬間と
胸焼けなんか する筈ない! と
本気で若ぶっている場合と
どちらが痛いかなぁ・・・
いずれにしても 痛いのは 胃の方だって?
....
元は「さかな」を保存する技だった
「さかな」と「うお」は等号で結べない
本来の「さかな」は
わたくしの馬鹿な脳では
さか・な
と
分解される
酒と菜であるとす ....
全てのものは
混沌としている
一秒だって止まることはない
絶え間なく
濁りつづけている
ぬかるみに
足をとられたとして
転んでひざをすりむいたとして
傷口がしくしくと傷んだと ....
ただいま凧が
ひっかかりましたので
取り除く作業のため電車が遅れております
掲示板の文字が流れた
お父さんとこどもかな
そうあってほしいような
別に怒る人もない昼日中
正月もすぎ ....
もう少ししたら
野焼きの季節になりますね
ふるさとの枯れ野に
火がつけられ
冬がおしまいになるでしょう
あなたには見えないけれど
焼け焦げた残骸の下には
根が生きているのです
春に ....
暗く長い道に咲く花が、かすかに見える。こちらにはなしかけてるの?と問いたくなる道しるべ一歩一歩と進む己と日沈む予告がない幻聴暗く響く己の時、眉から上の髪が禿げてゆく自尊、告張から出た作者自信の気持ちが ....
{画像=130101013812.jpg}
伝説の獣よ
憩うべきを
間違えたか
淫蕩な誘い
其れに折る
膝を持つか
われの問は
性愛なる欲
染まり ....
海の見える場所に
足を止めた
海岸線は弓なりに身をそらせ
波を抱えてふるえている
少女が砂に座っている
束ねられた長い髪
白い顎の輪郭が
背景の蒼を深めている
(うまくいってる ....
ひとは知らずに響きをのこしてゆく
希望の響きばかりではないが
きみが生きた証だと信じている
それは言葉の流星群となって
僕の夜に降り注ぐのだ
そして花火のように弾けて燃えつき去っ ....
凍てついた北風に
千切れそうな私の耳が
ちぢこまって 蝸牛
冬枯れた街には
緑も少なく 小鳥もいない
鉛のような 空が重たい
春がこないかなあ……
声に出したら
一歩だけ ....
傍にいてくれる「君」がいない僕にとって
この体を歩かせてくれるのはやっぱり歌でしかなくて
その歌を奏でてくれるあなたが「キミ」ならば
その答えは「歌であり、キミである」だろう
この途のその ....
新聞屋の女の子
お店の窓を拭く
前の車に営業マン
後ろの車はお父さん、その助手席の男の子
みんなまとめて
彼女の虜
一分三十秒のアイドル
サイレント映画、字幕無し
輝き ....
風に騒ぎ立てる木の葉の影を踏んで、はしゃぎまわる
子供たちを見ていた
庭先で香る金木犀を指して
あなたは今日も
幸せそうに、笑う
*
恥ずかしいものばかりを ....
何も知らない心で
生きていければ素敵だが
何かを望んでいる 僕は
金を持たない子供になりたい
いつも そう 思う
金を燃やすわけにもいかない
だらだらと 生きている
散歩を ....
ありがとうと
一日に一度は言いたい
ありがとうと
誰かに言ってもらうためでなく
ありがとうと
自然に言える自分でいたい
※
きみがいつもと違う顔で教室にきた ....
さよなら
東口にて
ひかりの複線は尾を散らし
僕を底知れぬやみへとおいてゆく
風つよく
背筋から心臓へ
夜更けにはきっと雪になるだろう
新月の雪だよ
青白いはかなさだ
照ら ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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