みぎの手で
みぎの乳房
ひきちぎり
この空が
とわでなくて
よかったと
ふかい ....
彼女の鼻に
愛に
梅が霞む
夜道に香が
迷い込む
呼吸するように
日本のこころが
きゅんと
夜道に香が
梅が霞む
愛に
彼女の鼻に
....
とあるマンションのこと
925号室の人魚は次第に身体が小さくなっていて夜には死んでいる
524号室は宝石を集めては食い散らかすモグラがわめいている
266号室の冷蔵庫は壊れていて ....
全裸スキップ
夜明けのハイウェイ
220km/h
藤色ポルシェが
ポコチンをかすめる
この刺激
爽快感
俺は
確実に
生きている
糸でんわは売ることができませんでした。#続けたいの
貝で占いしてみました。#YouTube貼れるようになって
弓を1ぽん。#引く
日を取られてしまいましたね。#これで最もらしい
女は兼ねてよ ....
明け方 白が街を縁取って
地面に這い蹲った存在証明に
目を細めておはようと言う
舞う色を数えもしないくせに
風に色を求めてる
なびいたマフラー(残像、その色を誤認してる)の先より
何よ ....
物語が終わったそうだ
大きな物語が終わったそうだ
政治も
経済も
文化も
確かに
見渡してみれば
「すばらしい」と
言われるすべてが既視感満載
物 ....
幽体を
こそこそと
なるべくみつかってはいけない
しらべはじめている
目をうごかすと
勘もはずれるから
注意ぶかく
"ねらうはてっぺん"
くろい森林を ....
事勿れに
もたれていれば
時は水よりも速く
流れていってしまう
大人の一年は
ジェットコースターの3回転
得意なのは
相槌のルーチン
言葉は水より滑らかに
受け流すに限る ....
カラフルに 動く 感情は
人間の 常だけど
鏡に映して
思わず 目を背けたくなる様な 心ばかりは
封印して しまいたい
ただ 閉まってしまえば
押入れの中に まとめて
「片付終 ....
地球の平和を守るんだ
隕石から
愛から
病気から
うまくいかないことから
他人の幸せから
地球の平和を守るんだ
学校の帰り道
うごかないものなんて
....
ポケット一杯に
詰め込んだなかから
僕に冷たくした
あなたに
ひとつプレゼントする
色とりどり
とっておき
一番お似合いの
ヒラヒラがついた
ピンクを
あなたに投下する
....
「いってきます」とあなたが私に告げてから
もうどのくらいの水が橋の下を流れたのでしょう
おんなの直感でしょうか
もうあなたは私の元へは帰らないと
私はそう想ってあなたを見送りました
....
いいことを数えようとする
いいことなんかないってこたえがでる
ふつうのことを数えてみる
ふつうのことばかりに気づけてくる
まいあさ
ふつうのことがはじまって
ふつうでない とおもっ ....
嫉妬なんかしてない
さびしくて
心配なだけだ
鼻血をだしたり
しつこくしたりするのは
隕石のせいかも知れない
氷川きよしの
新曲のせいかも知れない
....
でもよ
でもよ
いつもの店で
でもよが口癖のおじさんが また
でもよ とつぶやく
おじさんの
でもよ は
たまに逆接で
ほとんどが順接だ
あることを言うために
ほんの少しのためらい ....
子規は三十五で死に
二万句を書き
どれもが粒ぞろいだったという
病苦を記した散文を読むと
いたたまれなく 苦しく そして
生きる には濃度が 密度があり
濃淡があると思い知る
僕の思案は ....
冷たい雨に
凍えているシクラメンよ
東京の夕闇のなか
冬はまだここにいますか
今、暖かなる者の待つ家に
一心に帰りゆく君よ
今宵もまだなお
寒い都会の夜を
行かねばならぬ君よ
た ....
君よ
エセな聖書で
春を行け
今日のヘッセはご機嫌で
シルクハットでご登場
石畳広場に蝶を飛ばし
舟遊びに楽団引き連れ歩いては
ことごとく林檎酒に耽る
酔っ払ったなら
森の古 ....
期待はずれ。
面白くもなんともない映画を観た
その帰りに目的もなくコンビニに立ち寄り
週刊誌を気ままにめくっていたら
偶然、店内の有線放送から流れてきた音楽に
耳を傾けてしまうと
その音楽 ....
何もないところから生まれて
ふりそそぐ雪片
その結晶の
ひとつひとつを確かめたい
純粋で
静かな構成に
私は憧れる
かつて卵だったころ
なにも知らなかった
幸せも、不幸も
ただ ....
道ばたの石ころでした
春になるとかたらわに
青い花が咲きました
今も道ばたの石ころです
冷たく固く凍っています
....
住みなれた街で
何をしているのだろう
僕は生きていく目的がわからなかった
そして コーヒーを買った
そして 疲れた 僕はベンチで
詩を書いては 捨てるのは もう やめた
本を ....
僕の目の前に
ゴッホの「カラスのいる麦畑」の絵がある
それはまるで子供の描いた絵のように僕の前に掛かっているが
それは同時に子供には決して描けないものも含んでいる
....
雨で濡れた制服を物干しにかけると
お気に入りのセーターと
向かい合ってゆらゆらとダンスを踊った
優しい雨のなか
口ずさんだのはジーン・ケリーの“雨に唄えば”
これは何処からきた雨 ....
時間は私の手から愛おしいものをもぎ取っていく
しっかりと抱きかかえて大切にしていたものを
何食わぬ顔をしてすれ違いざまにむしり取っていく
いつか時間が癒してくれると
優しいあの人は教えてく ....
湿った砂の温度
掘るほどに水が滲んで
肌で感じて頬に触れる
潮風の温い感触
乾ききれない海草の匂い
思っていたよりも
生々しい身の回りのすべて
ひりひりと目に沁みるあれこれが
頭を取 ....
あなたの透明な
指先が
奏でる旋律
振動が
胸の奥の影に
伝わって、響く
知らないうちに
涙が溢れていた
信じられないくらい
震えていた
文房具店で
シャープペン ....
肩を叩かれた
振り返ってひとりきり
だれもが傘をさし
早足で家路にいそぐ
見上げれば顔に降りかかる雨
....
イケナイ小学校の裏門から
そっと忍び込む
百メートルの校舎裏
キライじゃなかった
左手は ずっとずっと校舎
でも
右手には給食調理 ....
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