住宅街の静かな通りで
前方からこっちへ
歩いて来る
じいさんに向かって
全速力で突進して
ウエスタンラリアットを
食らわそうとしたが
すんでのところで
かわされて
しかも振り向いた瞬 ....
私は自然と対話する
好きなものが好き
身体性
小さな幸せ
ささやかな愛
これらは
すべて
人間の機械化への道である
おんなじことを
昔
機械達が喋ってた
万国博覧会が ....
降りしきる雪
積雪してゆく雪
夜がもう一回りしてきたように空はくらがり
冬の沈黙がぼくたちの町のうえに
いくえにもみえない層となって積みかさなっている
雪は不断に降りつづき
町は白の純 ....
親はいないのか
捨てられたのか
たかいのか
ふかいのか
風がきつい
まぶしい
今日の空
ひとのかたちで
風に捨てられて
おまえは
なんていう名の雲か
太郎か、次郎か
花子か、雪 ....
階段の踊り場にカレーの匂いがした
あたりを見回す
と階下の喫茶で
ビジネスマンがカレーを食べていた
カレーの匂い
ここまで届いていた
正義をふりかざして
....
ざぶとんにのせた言葉がいききする
母との旅行
ゆきが
遠慮なしにふりつける
にたような二人に
季節外れの
散りゆく花弁
ひらり静かな
波紋を拡げ
ただ柔らかに
注ぐ木漏れ日
風も優しく
佇む意識
悠久と云う
流れの中で
僅か出逢えた
時の隙間で
揺らぐ水面に ....
真実思っていることを
と願ってもやはり
愛されるにはと計算も
あり
明かせないことばかりの
真昼の闇
真夜の夢と祈り
流れ星のように
経ってしまえば良いのに
消えてしまえ望み ....
しあわせか
ふしあわせなのかなんて
かんたんにけつろんづけないでほしい
ふゆが
とうめいなしっとをかかえて
こいがしたいなんてまだいえない
だれかがきみに
らしさをのぞんでいるよ ....
僕は夢を見ているのかもしれなかった
オーディオの雑誌を ぼんやりとめくり続けながら
自分の持つべきオーディオシステムの構成について思いめぐらす
そうしている 僕自身は 凡人なのだが
理想と ....
あなたは愛さないひと
愛せないのではなくて
にているけれどちがう
すると愛のいみもかな
ちがうのでしょうか?
わたしは知りたくない
知らな ....
あなたの胸に、耳をつける。
はらはらと
降りつもる、ゆき。
さいげんなく現れる、ぶあつい雪片。
あなたにふれた手のひらが、やはらかく折り重なり
何層にもなってゐる。
ぼくのも、知らないひと ....
母とはいる温泉
縫い代のような
オーラ感じる湯けむり
ははは はは
なのに
おんなへんで並ぶ肩
なにごとかもとけだして
白いゆげ
母と娘の二人旅
彼女にハズイことさせて
興奮していたのを
ちょいSだからだと
思い込み
よく分析して
いなかったことを反省し
三日間滝に打たれて
自分を見つめ直したところ
こんなハズイことされて
感 ....
相場は
笑いだ
上を向けば染みとおるような青が
涙を誘う
けれども
白旗は
まだ上げられない
君がスクイズバントをする
僕は必死に走って
無人のホームに帰ってくる
振り返ると
一塁線上を走っていたはずの君は
どこにもいない
野球に譬えるとそんな感じだ
見えない君の ....
すげえ腹が減っていたので
トンカツ屋に入って
ロースカツ定食を注文して
先ず一切れで
ご飯一膳かきこんで
すいませんおかわり下さいって
おばちゃんに頼んだら
ライス追加50円ですって
....
もう充分だと言うのは
きっと身勝手なんでしょうね
でもその気持ちが消えないんです
良くないことだとは分かっていますが
やはりこうして日々を
何とかうっちゃっていると
いつも最初 ....
僕ばかり君が好きで腹たててゴメン
月が満ちて満ちて音楽がこぼれる
チョコレートパフェに愛妻が隠れている
0次元
面積を持たない点は哀しくて
あられのようにパラパラと降りそそぐだろう
なんのうえに
1次元
線虫となった哀しみはのたうちまわって
それでも面積を持てない
2次元
....
ねぇおじさん。
どうして人は孤独になるの?
それは、孤独を感じるほどの、
ぬくもりを知ってしまったからさ。
どうして人に孤独があるの?
それは、き ....
遮光カーテンの向こう側に目を細める
変形した足 破れた皮膚
珈琲一杯
二杯目で手帳を開いた
洗濯機の回る音はリズミカルでB5ノートの白銀を走るペンも軽い、
ペンの走る音は ....
死んだ魚の隣で
ビニールの袋の中で
スケルトンな体をくねらせて
白魚は泳ぐ
その臓器の あまやかなピンク色は
ゆるされている時間の刹那を泳ぐ
なにやら虚無からの出立や ....
ごすいって
ひすいに似たような
石
たおやかに
睡り続ける
午後
もくもくと
宝石になる練習をしよう
纏足の爪先から
あたたかな成分が溶け出していく
あらがえない{ルビ麻薬=レ ....
国家 ってさあ
メカニズムだって思わない?
駆動の為の個々人にはさあ
罪がないらしいんだって
性善説って云うらしいよ
だけどさあ
動き出すと全体として
どうに ....
のどが痛かった。激痛レベルだった。痛いところがあると身動きのとれなくなる自分がいた。
ベッドで薄暗くからだを丸めながらのどの痛くなかったころの自分を思い浮かべた。
英雄色を好む、あのころ自 ....
やだと言えない
じぶんが悔しい
やだと言っても
どうどうめぐり
日常があなたを
くるしめるのが
長生きしてくれ
元気でいてくれ
傷つくことより
....
爪の下の皮を 前歯で齧り取り
それを ぷっと 吹き捨てて落下
オレンジ色のペンで 黒い文字の下をなぞる
音とリズムに逃げれば 集中が途切れるだろう
意味はあるかな どうだろうか
有利 ....
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