肺の中は毒が回り、血液はもっと忙しそうに体内を回る。
口の中の黄色い泥は、ペットボトルの水に流されて何処かへ消えていく。
ついこないだまで浅黒く煤けていたウッドデッキは、
いつ間にかとこ ....
反射熱は
あたたかい
風は
つめたい
風に
風に吹かれて
どこまでいくのだろう
あの人のもとへと
いそぐのだろうか
僕はまた
恋をするのだろうか
反射熱は
あたたかい
....
ことばよりさきに
脱ぎ去れない肉体を持って
取り乱す
見上げれば
木漏れ日が
からだを斑に染め
赤と緑に、網膜が灼ける
わたしは、うまれてしまったのだ
あかくふよふ ....
少しく眠っていた
ワインのほこりをはらうように
表紙もはがれはじめた
古ぼけた詩集を手にすれば,
あの時
あたしの詩集は、
日常という単語ばかりで
充たされていた
....
春が淡く咲き誇り
散りゆけば夏
終わり始まり
繋がる日々に
出逢いと別れが
繰り返すのなら
眩しい景色も
散火の咲く様
騰がる熱量
灼ける残像
燃えて焦がれる
なんて切な ....
約束をするのは苦手です。
守れないことも、守られないことも、
どちらも悪くないのに、
どちらも哀しすぎて、
涙も言葉の海に沈んでいきます。
生きることは寂しいです。
忘れることも、忘れられ ....
あんなに抱いたり
キスしたりしていた妻が
今は物体のようにそこにある
その物体も
私のそれと同じように
いつかどちらかが先に
物体ではなくなるのだろう
あんなに抱いた ....
人間たちのざわめきの中で
モスコミュールを一杯頼んだ
モニタの中では 野球試合
ナイター中継
誰もそこには目を向けないのに
白い娘に
お駄賃をあげた
心の中身のことはわからな ....
鳥はなぜ逃げない
足下に 跳ね回る
逃げないが 近寄らない
近寄らないのに 逃げもしない
小さな雀
鳥は なぜ逃げる
逃げるのに また舞 ....
四角い窓から明かりが差し込み
それはとても眩くて暖かくて
サッシ越しに季節が変わるその瞬間は
希望を見出してくれているようで
やっとのことで精神の崩壊が止まった気がした
貴女は貴女のまま ....
今は何時頃だろうか
空模様はケチャップと
ウナギやらサンマの
かば焼きの皮の色が混じったような
ギトギト目を逸らしてしまう
私の心模様も
なんだか不愉快なことやら不 ....
例え死臭漂う森でさえも軽々と駆け抜けられると信じて疑わない為の希望
お前の髪をほどいて、外に放り出したら
見たこともない世界が開かれる
小さな世界の中から抜け出せ
小さな世界の中から抜け出せ
メイン・ストリートの真ん中にあるジェラートの ....
息子が帰り支度をするのを見つめながら先生からきょうの息子の様子を聞いていた。
お礼を言って先生にぼくは微笑み保育園を出た。
ぼくは笑顔をよくほめられる。あるとき仲間に黒人であることの利点を ....
雪に埋もれたまま青く影を落とし
家々は俯き黙祷する
気まぐれにも陽が歩み寄れば
眩い反射が盲目への道標
抱擁されるまま
冷え切った頬が温もり
辺りに耳が開かれるころ
頭の後方 梢 ....
子供の頃さ
親の肩叩きやらされてさ
肩凝りってナニって
いまいちよく分かんねえで
マジ、めんどくせえとか
思ったんだけど
学生のとき
徹マでさ
チョー疲れて
すげえ気分悪くなって
....
古いデパートの舞台裏、
職員用通路の片隅に、
忘れられかけた物置がある。
狭く、薄暗いその部屋には、
用済みになった小道具が。
埃をかぶったハンガー、
古い ....
過去にとらわれた方は、遠い目をしてはります
未来にとらわれた方も、遠い目をしてはります
そして現在にとらわれた方は、白昼夢をみてはります
冬がひきこもっていた
クローゼットを開け放ち
ハンガーにヒヤシンス
春のドレスが花ひらくを待つ
頼りなげな薄手 ....
ぼくには、ない
その欠片すら、ない
それが不幸なのか
幸福なのかも分からない
あなたにはあるだろうか
なにかに殉じるものが
あなたにはあるだろうか
二人でガラスのコップに入って
誰かが水を入れるのを待っている
窮屈なのが
とても楽しかった
将来何になりたいか
お互いに言い合いっこをした
君は看護師になりたいと言った
僕は ....
赤飯は好きよ
餅米系大好きだから
でもね
キャンプで
赤飯って
おかしくね?
いやいや
めでたいとか
そういうの関係なしで
ぬるい雨
くらい新居
日曜祝日時間外
まあまあいいおもいで
"ジャックひとつしかついてないのに"
あまい
愛の色バブルの内側で、
あなたがたは不可解だろうが、
....
猫が転ぶとき
そこには道路と猫とわたしがあって
あたかもおのおの一番遠いもの同士のよう
二月にふる雪はぴらぴらとして細かく
手のひらにのせるまもなくとけ消えてしまう
ひとひらひとひら ....
咲きかけの花が
枯れてしまったよ
風に吹かれたか
人に摘まれたか
はたまた
養分が足りなかったか
僕にはわからないが
それでも
悲しくなるのは
僕も
咲きかけているからなの ....
何処よりも早く
咲く花を見たくて
何処よりも早く
鳴く鳥を見たくて
僕ののどちんこは
大陸から張り出して
しょっぱい声で
波を歌い続けている
賑やかな言葉は
トンネルの闇 ....
じぶんを打算で裏切るようなとき
きまっておまえは疲れて眠った
きのうのおまえもそんなだった
だから苦しくて自殺したんだろう
つめたい光が温かかった
水色のそらに雪が降 ....
幸せ について
語る
そうやろか
そうやろか
と 語る
わたしたちの姿が
幸せにうつればいい
雪のけしきにとけて
光る母の髪まぶしい
数えきれない星を見上げ
限りある鼓動に耳を澄ませる夜
この瞬間も
この宇宙では無数の命が微笑みを咲かせて
この瞬間も
この宇宙では無数の命が息を引き取って
....
プロペラの 形を したものが
冷たい アイスを
運んで くれると 言う
夢の中では
不思議な 人事異動
当たり前のように 増える 人口
密度が高いのは
眠る 布団が 暑いから
....
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