なぜ生まれてきたのか
考えるために人は生まれてきたと
詩人は答えた
納得できない環境こそ
生きる燃料なのだ

でも
なぜ生まれてきたのか
考えて解ったら
その時点で死ぬのかも知れない ....
       髪の一本一本を
       毛穴の一つ一つを
       しわのあいだを
       襞の縫い目を
       歯の表を裏を
       すべてを磨く ....
富裕層も貧困層も
ギャンブルに
夢中になっている

働くことで
お金を得ることが
当たり前だった時代
街は輝いていた

人の笑顔も輝いていた
悲しみもまた
気持ちを希 ....
少女は ある年の四月からというもの バラードの中のヤマネだった
両親と同じ名ではなく ヤマネだった
冬眠のように まどろんで
春眠のような いつくしみで育てられ
ひかりが はねようが  ....
午後の曇を浴び
しなる枝
鉛に降る銀
径をふちどる滴と滴


水を歩む蝶の後ろに
投げ棄てられたように虹は来て
飛沫 飛沫
水紋と歩幅の間をつなぐ


路の脇の ....
人の背たけほどある
横長の宇宙船を縦にかかえ
横断歩道をわたり
洞窟に入った


なかには同じかたちの
巨きな宇宙船があり
底のほうにある継ぎ目を押すと
むかって左側 ....
空は青くて
当たり前だし
雲は白くて
当たり前だし

夕日は赤くて
当たり前だけど
月が赤いと
なんか不気味で

理屈を知って
賢くなって
なんか僕らは
小さくなった

 ....
質素の中の曼陀羅 血液の中は赤だけに止まらない
溢れ出す 吐き出す息に 染め上げる曼陀羅地図

 辿れよ硬直に不動の直感

木漏れ日の隙間 紫外線の害を圏外に寄せ
高級の煌きの蓄積される  ....
WBC の裏で
密かに行われる
異空間野球世界一決定戦

果たして栄冠を手にするのは
どのベイスターズか

あのベイスターズの三連覇か
このベイスターズの雪辱か
それとも
他のベイ ....
もうありったけの陰を踏んでしまった
気がつけば空はゆるゆるになっていて
気が狂いそうにやさしい
どのまどろみも平等だった
角のはえた恋人がわたしを映して割れていく
心中みたいなラメが散らばり ....
偽善の多くが
ひとにぎりの
懐を潤して
ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカは
世界の強者と豪語する
911はそれに対する
一つの答えだろう
本土を攻撃される怯えを
彼らは知って居な ....
            130305



名高い幻影城趾に佇んでは
古くさい携帯式の並四ラジオを鳴らしていた
城趾とは名ばかりの小高い丘は
松の疎林に囲まれて
がさごそと石ころを踏み ....
僕はいつでも敗戦投手

君のこころのミットにボールを投げ続ける

変化球はいらない
走らない直球だけが僕の武器だが

九回裏観客席のざわめきが鎮まる

打席にはイチローではなく
ど ....
営業途中のランチタイム
環状8号線沿いのラーメン屋で
こども警察から職務質問を受けた
好き嫌いはありますか?
無邪気な質問に対して
トマトが嫌いですと答えたら
ミニパトで本庁に連行された
 ....
あたくしは 残り物の 炒め物で
ごはん一杯 いただこうかしらん

茶碗に 一杯なのか
イッパイ!! なのか
それが 問題だ

キャベツと 豚肉が
アタシを 待ってる

フライパンの ....
もしもし
もしもし

住むところを
いくども変わったので
電話番号も
いくども変わった

電話番号をたずねられると
一瞬のとまどいがある
0でもなかったし9でもなかった
新しい番 ....
早く起きすぎちゃって
人並みじゃないことがはずかしくって
分針をいたずらして
ほら午前五時を過ぎた

人が生きている音が聞こえ始める
おはよう同じビルに住む人
おはよう見知らぬ人々
営 ....
        夕べ見た理不尽な夢を
        起きぬけのコーヒーに浮かべ
        スプーンでぐるぐるかきまわす
        寝起きの頭はぼさぼさで
     ....
言葉がカランコランと音を立てて
積み上がっていくと
そこには
ぼんやりとした、影が
カチコチに勃起しているよ

勃起すると

サイコロみたいな言葉を
壊して 壊して 壊して

 ....
団地の三階から友人の父親が、不可知を投げ捨てるように
叫んだ。「お前ら二度と戻って来るなよ!」

ベランダで干されていた傘が、二月の光を
すくい取っていた。雨が降ったのは―

三日前か後に ....
失業者として歩く街は
頭をもたげるようだった
そんな僕を さげすむことなく抱きしめてくれる人を
探していた 池袋の あの子に
おにぎりをもらおうとして ビンタされ 新宿のあの子に
包んで ....
声帯とは何だったか、ドリス。
それは最初、産声のように
孤独を置き去りにして、
ひび割れた食器に投げ入れられた
硬貨のように
丸くはなく、
無数に穴があいている。

「見ろよ、血しぶき ....
三原色が消えた庭で
眠気を誘うバイアスをささやく
後知恵を仕込む月がほほえんで
ドキュメンタリーは終わり
と夜を拡げた
暗闇の中
階段を下っていく

下ろした足の先に
段があるのかさえ分からず
感覚だけを頼りに
下りていく

不安とか覚悟とか
感情は全て封印して
淡々と機械のように
一定の下げ幅一 ....
途中の駅で降りてふらり

美味しい匂いがする

ラーメンずるり

からころころりと転がる

空のペットボトル

私のこころもからころころり

世界がくるり

飴玉くるむ大き ....
前に進むことが前進なのではない

そんなのサヨナラみたいで寂しすぎる

ゴメンネなんて謝らないでほしい

そんな残酷なこと君にされた覚えがないから

それともそんな残酷なことを君はした ....
工場で 向上させたい 口上を


アゲアゲな 恒常は どうか
楽しい瞬間ならば 構わぬ と
DJは 語る

キュッキュコ キュッキュコ
小気味良さダケ 忘れた指が
トマトを つまむ
 ....
ぽっきり

折れた茎

水面

波紋

つらなる

どこに

つらなる

波紋

音のない

水面

ぽっきり

折れた茎
〜今を語る あるお姫様のお話〜

無言で奏でる 見えぬ所で互いを知る
その暮れた先で 未だに覚えている

「あなたは どうかしら」

夜に舞い
硝子玉には 汚物にしか映らぬ
鎖は縛る ....
さかのぼる 水晶のような 水滴が
高速バスは雨の中を走ると フロントガラスの水滴が
同じスピードで のぼってゆく
静かな行列が たゆまなく のぼってゆく
そんな様子を何時間 見続けてい ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
大人はすでに死んでいるイオン013/3/6 22:25
磨く石田とわ11*13/3/6 22:22
ギャンブル小川 葉613/3/6 22:00
幻影のバラード[group]るるりら16*13/3/6 20:50
ひかり まばたき木立 悟213/3/6 20:05
ノート(後悔)[group]513/3/6 20:02
感度カルメンオジ...1013/3/6 18:43
無玄色 色は色朝焼彩茜色813/3/6 17:52
ワールド・ベイスターズ・クラシック花形新次113/3/6 17:50
硝子篇平井容子813/3/6 17:39
アメリカ帝国に告ぐドクダミ五十...1*13/3/6 14:12
幻影のバラードあおば8*13/3/6 13:36
草球梅昆布茶813/3/6 11:56
おかあさん和田カマリ1*13/3/6 11:40
ここから10分藤鈴呼2*13/3/6 10:56
でんわばんごうyo-yo713/3/6 9:09
ニンゲン時間もっぷ613/3/6 6:22
最高の朝はほろ苦い石田とわ13*13/3/6 4:06
言葉が勃起した夜にはうめぜき013/3/6 3:44
[:amenプテラノドン013/3/6 2:41
東京放浪番田 313/3/6 0:12
誰か窓を開けろプテラノドン113/3/6 0:04
リジェクト113/3/5 23:52
階段を下る暗闇の中kauzak6*13/3/5 23:49
途中下車灰泥軽茶7*13/3/5 23:43
こころで感じる誰かのこころ吉岡ペペロ513/3/5 23:38
ならば 今は パーペキなんですか?藤鈴呼4*13/3/5 23:14
水面の茎2012113/3/5 22:52
箱庭 三晩目 〜色〜黒ヱ1*13/3/5 21:57
塩を 少々るるりら29*13/3/5 21:29

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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