朗らかに歌う若者よ
老獪な政治家に林檎をあげて
私は泣き続け
ここまで至り
そして気づいた事といえば
人生とは全く遊びであるという事だった
私の苦しみも誰かの喜び
私の ....
愛はアガペーである
慈悲とは些か異なる
淫蕩な行いを許すか
今宵も滔滔と灯心は
欲望の熱を放つてる
許すべくか否か読め
汝に禍いあれ
....
高校の学食で出ていた安上がり
めんつゆとたまねぎ
しょうがやにんにくをひとかけら
煮たせて
コロッケぐつぐつ
たまごをとじてできあがり
コロッケ丼
幸せを感じる
最後の一口まで夢中 ....
発光する
旅人
のような
まなうらに
堆積する
ちいさな花を
焼べながら
浮遊する
小鳥の声色で
女の子の群れが
葡萄水をまきちらし
りるりるりる
と
目のまえを
よこ ....
燦燦たる結露を薄くなぞり
私の生命について少し考える
父と母の愛撫で私は生まれ
還暦になる父にそっと 赤
それはねぎらいと希望の証
私は今日は給料を貰い
今月も頑張ろう ....
大器超晩成
生活超窮乏
人生有為転変
太極拳でもやるか
幾星霜艱難辛苦
大言壮語後の祭り
秩父の夜祭は冬だ
行田の火祭りはこれから
北本の菜の花祭 ....
みつめる
みつめる
じっとみつめる
そうすると
何かが
語りかけてくる
種を手放したあとの
たんぽぽが
茎に残された
小さな瞳で
私をじっとみつめる
世界には
なんと
....
三十を越えて旅するものは詩人
寒気に絶望を見出すもの
寂しさに震えているのだと
自分を騙して
三十を越えてまだ望んで愚かでいるものは詩人
雪降れば頭振り
雨落ちれば睫毛濡らし
人 ....
影法師影法師
あの人を返して
朝焼け宵闇夕間暮れ
あの人を連れて来て
雨星月風
あの人に伝えて
わたし待ってる
わたし待ってる
....
海岸には 誰もいません
本が落ちていました
文字も絵も無く
ただ幾重にも
波のかたちに濡れていました
銀河は
人々のなかに散ってしまいました
姉は最初からいません ....
トラウマ
”trauma”
心的外傷
夢とも
傷から滲む
エッセンス
覚めない
連続が
眠りを眠らせぬ
目覚めている様に
表皮と内奥に
....
湿った手のぬくもりや
かかを探して泣きだす姿
そんな幼子の始まりが
泣きたくなるほどいとしくて
この腕に抱きしめる
貴方は 誰ですか
きのこですか
かのこですか
傘の お化けが 返事する
からん からん
氷なのか 鼻緒の途切れた
ミイちゃんの 下駄なのか
もっと 可愛らしい 言い方 ....
ゆうきくんと
ゆうちゃん
だから
もし将来結婚して
子どもが生まれたら
「ゆう」のつく名前をつけてあげたいな
男の子ならゆうきくんの「悠」
女の子ならゆうちゃ ....
it is a pen
this is a pen
where is a food
where is a mouth
杉の木から 吹き降ろされた雪が
荒れる風に乗り 空気になだれる
開けた戸から数歩
白く 冷たく
散らされる雪と
ふらり 共に立つ
お迎えに参ります 春
背中にかぶさる重さも
....
子供の頃から、
僕の掌
逃げたくなった時
両方の瞼において
ぎゅっと
カラダを嘘のバリアで隠してきました
オトナすぎる今、
僕の掌
キミの頬において
ささやく声をBGMに
そ ....
ざらついた道にとまった
いっぴきの天道虫を
きみの足がよけた
たとえ空が青くても
心が翳る日はあるけれど
分厚い雲からこぼれた雨を
きみとい ....
弟が、壁に短い線を引いている。
それをくりかえしている。
何を書いているの、と訊ねる。
雨、と答える。
わたしは傘をさす。
テレビは激しい雨音。
大雨、洪水、注意報。
誰かが言った。 ....
頭にクッションをあてがい
横臥し
正面にある物を見る
それを目星とする
片眼をつむり正面を見る
反対側をつむり正面を見る
ゆっくり何度か交互につむる
(目星は上下に動き
鼻梁に遮 ....
あぜ道の草刈機の音
遠くに聞こえ 想像する
労働する人の尊い汗のしたたり
うなられた田んぼ そしてその へり
へりの必要美に心奪われる
水がはられた田んぼに思いをはせる
....
週休十日でボロ儲け
温泉のもとを御飯にかけたところで試合終了のホイッスルです
デフォルトで血を吐いている
緑しげる季節に
ぼくたちが出会うとき
そこへと水がながれ
そこへと水がたまり
そこから水がぬけた
だからだろうか
白昼よりたしかで
暗闇よりくるし ....
鼻からティッシュが離せなくなってしまったのか
哀れだな
もの かなしい
まるで親にはぐれた子像の泣き声
パオー パオー
これと言った朝の挨拶もなく適当に休憩室の椅子に座る面 ....
さくらなんて嫌いだ
あんな群れてるやつら嫌いだ
たとえ一人になったって
さくらみたいなことはしない
一人のさみしさを
狼みたいに乗り越えてやる
つぎはぎだらけの ....
――再び発つ、と書いて「再発」という――
*
「人間はふたたび起きあがるようにできているのさ」
いつも眼帯をしてる{ルビ達磨=だるま}診療所のヤブ医者は
片っぽうの目で ....
先の解散総選挙で
ぼくらは民主党の体たらくに失望し
再び自民党と公明党の連立政権を選んだ
その政権を掌握したのは安倍晋三氏だ
彼の推進するアベノミクスと呼ばれる
デフレ脱却戦略は経済界は ....
別に愛してなんかないけれど
いつも近くにあったの
セブンアンドアイ
季節を先取る 冷やし素麺のCM 戦略かしら
戦が好みなのかしら 経済も大事よね
バイパス沿いに またセブ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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