木立が異様な緑なす春の4時
知られてはいけない言葉を
書いてしまった
たった一言で
世界が崩壊する
君が好き
夜のうちにパンケーキの生地を作る
明日の朝焼くだけで食べられるように
小麦粉 たまご 牛乳 砂糖を掻き混ぜて
いつからパンケーキと呼ぶようになったのか
昔はホットケーキだったはずなんだけど ....
「大きな船に乗りたかった」
横須賀の波止場で
元、特攻兵の声を聞いた
「ねえ?おとうさん。それじゃあ死んじゃうよ」
悲しい瞳で答えたと思う
「遠い所に来てしま ....
アベノミクスの
あっあ ああ
庶民の首を
締め上げる
昨日百円
今日百五十
誰だこいつに
票入れた
貧困ビジネスは
一般市民 ....
雨は
大丈夫だから
たぶん
このまま
*
きみと 花の咲くおとを
ききたいな
ふたりで
おだやかな骨格をもつ
春の日だまりに なりたいな
ささやかな い ....
蝶を呑んだものの肌に
蝶が現われ
真昼の終わりまで
話しつづけている
小さな音の
まわりだけの冬
鳥は追う
羽を忘れる
石の径の影
曇のなかの声
....
冬の枝
モズの一羽の
声のあり
鋭く響く
空気を破り
彼が梅の先端の
鋭さに
食う事も無く刺した
蛙
あわれあわれと ....
正確に言うと
学校専門なんですけどね
世間的には
こっちの方が
通りがいいもんで
女子更衣室荒らしにも
いろいろありまして
企業専門とか
プール専門
プールでも市民プールと
ジ ....
気ままなアンドロゲン
気軽にお尻も触れないアンドロイド
世界は滑り台を見上げるように潤滑油を欲しがっているわ
みた夢はすべて真実だったのね
わたしはひとりからだから離れてゆくわ
....
蹴飛ばすものは
そこらじゅうにあって
移動をはじめたものたちは
移動をやめようとしない
僕は
小学生であり
中学生であり
高校生であった僕を
この国と同じくらいには
愛していたけど
....
おい 人よ
食われる身にもなれ
こちとら別に食われる為に
お前らの身体になるために
生まれてきたんじゃない
食物連鎖のてっぺんに居るやつには
分からんだろうよ
こっちは本 ....
わたしは失格者
子供の頃は子供として失格
いまは大人として失格だ
夫として
父親として
男として失格なのだ
当然女としても
地獄に堕ちる者として失格
天国に入る者として失格
社会人と ....
ただぼんやり笑って生きています
心から笑うことのないまま
ねこ、かぶって生きています
本音も言わない日々は少し息苦しい
言いたいこと言わないのが
大人だよって
我慢するのが ....
射抜かれるような鋭い{ルビ西陽=にしび}が
僕の皮膚を透明にしたのは
あの日の午後のことでした
僕には魚のような{ルビ鱗=ウロコ}の鎧は在りません
鰐のような硬い皮も
犬のような ....
お父さんの部屋は半分おなんどで
机の横にさびたバス停がありました
お父さんが3年前
会社の近くのがらくた市で買って来ました
私と妹は大喜びしました
お母さんは
「何考えてるのよ、こんな ....
恐怖の大王まだですか
いつも満点なので効果がわかりません
またのど飴噛んでしまってストレス
日雇いのアルバイトで一日中駅前の交差点で
新築マンションの案内プラカードを持つ仕事をしたことがある
蛍光色のジャンパーを着て
太陽の光と影の動きを肌で感じ
人の流れをじっと眺める退屈なバイトだ ....
i can not go anywhere
if i was american, what should i be
blue of plant in the park
i can not t ....
よく切れるナイフを手に取り
一粒の砂に 切りつけようとしたが
どうしてもできない
手の平は血まみれになり
その上に置いた砂は
無傷のまま 涼しい顔で
寝息を立てている ....
あなたのスカートの砂浜で
ずいぶんとうたた寝をしていたみたい
つまさきがもう貝殻のかたち
水平線の両端がせりあがり
網になって太陽をとらえる
その瞬間を見ていたかったの
サンドウィ ....
プロレススーパースター列伝で
すべては
事実と正反対の意味に読み取れること
つまり、言葉の両義性について
あたしは一騎に教えられた
人間発電所の首をへし折った
スタン・ハンセンの回を
....
▽
につめられてたのがさっきまで
ちゃんとパックされておいてたのに
チューブの構造とりきんだこぶしの関係性で
もうどうにもとまらないみたい
泣くのはからだにいいんだよってちょっとなげやりな医 ....
籠はとても鋭くて脆い。だけれどその一部分しか見えない場所にいるわたしの考えてはいけないことかもしれない
街中で自然と探す目は過去。在る(
探さない方に現在があるといった謎かけ。
時差をまた少しだけ
ほんの少しめくってきました
受信と発信の違いをすでに失って
なんねん だろう?
ニモツノコウソクカイテン
(埋れたくなかった
瞬き ひとちがい
とても綺麗なもの
....
春の日
下り坂で
防波堤を拾った
アメリカと
日本の反対側に
それを置いておいたら
それだけで戦争になってしまった
悔やんだぼくは
左手首に▼の
入れ墨をいれたかったが断 ....
父は執念深く、母の敵の妖怪変化を追っていた
けもの道も途切れ、茨に裂かれながらも、なお小高い山を登っていた
いつの間にか、ボロボロのシャツは血だらけになっていた
上りきると峠には家族 ....
薔薇の蕾をなぞる指先で
あなたは
わたしの静脈の中の
青い花びらを
一枚一枚
ていねいに燃やす
薄く伸ばされた
午後のページをめくる
白い重なりは
丸みを帯びた雨の切っ先 ....
浮遊する
幾つもの
所有物
空から
流れたのは
何
失くしてしまった
証拠など ないのに
寂しく 呟いては
涙 流した
倒れた 瞬間に
投げられた タオルも
ぐっし ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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