微妙に丸く円形保ち
輝く白銀、月か陽か
熱のもんわり夜に流れ溢れ、
私は窓辺に響きの感触 聴き取り
眠る未来の意志に霊性 納める
白蝋病の脳下垂体が午睡の最中に揺蕩う夢は、可視光線の乱舞の中の血の華、難消化性デキストリンが渇いた腸を掻き回す、グリアジンの気紛れな呪詛、五臓六腑で踊り出す、偽造通貨が廃棄物処理場で網膜に焼き付け ....
私は最強の召喚士
DPSだって
史上最高値を叩き出し
バハムートを召喚し
大地を火の海にすれば
オーディンが
お前の首を刎ねる
エンジェルがウィンクして
フレイアが愛を語ると
....
草を刈る
草を刈る
草を憎しと
草を刈る
草を刈る
草を刈る
作物を愛しと
草を刈る
どちらでも力はでるし
同じ作業だ
でも
全然ちがう
身体に蓄積する
疲れが違 ....
ぽっかりひろがる
無限の手触り
虹の根元を逃げていき
あの世と繋がり
あの世に入って
平坦になった魂、
もわんとゆれつつむ
夏の熱気に曝され
夢見がちに目覚め
自らの輪郭整え
....
駄々をこねて
手に入れたものは
すべて行方知れず
罪の数と罰の数が
同じでないと知ったのは
ずいぶん後になってから
誰かのために摘んだ
花の毒に侵されて
薬指を枯らした
....
自作詩「これでいい」
朝は暑くて出勤するのイヤだし
仕事始まったら始まったで酷暑でキツいし
若干気持ち悪くなるし
昼休みなんかもう早退しちゃおうかと思ってた
でも簡単に逃げちゃうのもシャ ....
球
球と私
私は球の上に乗っている
球は宙に浮いている
浮いてぐるぐる回っている
回りながら周回している
私の顔の周りを
うるさくってしようがない
私の乗った球が私の顔の周りを回っ ....
○「人間関係」
先走り、深読み、一人考えは
空回りのもと
○「再び河童橋へ」
五年ぶりに河童橋に立つことができた
実は去年の秋4年ぶりにここに立つ計画を立てていたが
当日の朝いつも ....
夜明けのあほんだら
わたしが眠れるまで待ってほしかった
死んだものたちの魂が集まって/ひとつの声となる/わたしは神を吐き出した/神は罅割れた指先で/日割れた地面を引っ掻いた/川原の石で頭を叩き潰された小魚たち/小魚たち/シジミも/ツブも/死んだものたちの魂 ....
「お前が慌てたとて、何が進展するわけでもあるまい、グーリガン」
「王よ、イリアスはこの度の戦争には関わりありません。
わたしが救い出さなくてはいけないのです」
「それは先ほども聞いた。それが、 ....
しかし、戦いとは根本的に個人の問題なのかもしれない。
盗賊ヨランは、世の中の巡り合わせは、本来人そのものの
生き方によって左右されるものだと思っていた。
ここにアイソニアの騎士がいる、それ以上の ....
アイソニアの騎士は、ヨランを伴って、
アースランテの首都ハンザガルテに次元跳躍をした。
「また再びこの国へと戻ってきたか……。俺はよほど、
この土地にがんじがらめであるらしい」
そんなア ....
夕涼み
風がささやく
お疲れさまと
甘い昏睡の繭から醒めれば屍の劃に降り積む雪か蛆か
咀嚼する顎の蠕動が廻す円舞曲を踊れよ捕食者は腐りゆく
蟲の王侯と生贄の聲、黒松の梢に荒縄を掛け共産主義者の畸形児を
指折り数える歪む竪琴の従軍詩 ....
無音の
白い小部屋に
太陽の昇り、
どす黒く萎びた
紫陽花と
みんみん蝉の
執拗な鳴き声と
燃える夏の熱気に
憂鬱な梅雨蒸発し
無音の
白い小部屋
白いまま
昇 ....
道に迷った鳥たちが憩う屋上庭園は
都市に仕掛けられた田舎風の罠
たまには人間も立ち寄る
ネクタイなんか弛めて
汚穢なんて言われるが
ほんとうに心地よい斜められた大気
....
ここほれ!
と背中がつたえてくる
今のお前の生き方
じじばばに見せてやると
個体発生は系統発生をたどって
夕陽があらぬところに射し込むと
....
○「他生の縁」
登山道で
交わすあいさつも
他生の縁
山小屋で
同室になるも
他生の縁
洋式トイレで
尻つけ合うも
他生の縁
○「下山途中」
冷たい雨に降られて
飛び込んだ ....
あなたの胸は広い
悲しさと 悩みにひしがれていても
あなたの顔をみると
何も言わない内にふと軽くなるのだ
わたしの心は小さい
豊かに 楽しい時でも
あなたの顔に ....
{引用=まなざし}
鉄鋼団地公園の横
線路に突き当たる一本路で車を止めた
遠く路幅いっぱいに電車が駆け抜ける
一枚の幕 昔の映画のフィルムみたいに
時間について考えた
わたしは今という ....
わたしは箸を置いた
箸はわたしを置いた
わたしと箸は同じ置かれたもの同士
夏休みの端に腰掛けて
初めての話をした
眠たい話をした
存在に挨拶をする
挨拶は水のように沈黙する
や ....
降る雨の音の彼方
何か物憂いささやきがある
降る雨の
或る古い影が
街頭へ彷徨い出て
騒音の中で狂い始めた
一心に 鎮めようと
声をかけたが
空を跳ね ....
あらたに開通された高速道路と道の駅にとって替わられたとても広いパーキングの、そのとても強い潮風にさらされた。元直売所の窓ガラスはいくつも破れはて、そこにはオニグモが何匹も巣を張りめぐらし、その赤茶けた ....
我は燃え盛る火の玉
より良い人生を送りたいという願望の権化
願望が強いほど 不安や緊張は大きくなるが
それらをいじくらず あるがままに感じつつ
突き動かされるように 努力前進
怠けること ....
ぽかんと浮いてるじゃん
ぽかんと輝いてるじゃん
不思議な太陽、
一つの恒星、
絶対の否定のその後にも
墓碑銘刻んだその跡にも
うっすらと時を生き抜き
信じられない過去の堆積
....
潮騒の浜辺に無数の小蟹の赤々と横走り
懐かしい原初の磯の香に包まれ、
聖なるもの 降って来る
異様なもの 降って来る
独りの人 思い出の予感に打ち震え
記憶の奥から取り出され ....
後悔しても
後悔を味わう
今
未来の今に
今を生きるために
その人のその時を
私が生きることは出来ないので
私は私の今を生きる
誰のものでもない
私の人生を生きる
....
その影は
駐輪場で談笑しているオバチャンを
横目で捉え
建設中のマンションの傍を行き
細道抜けて
一軒の 美容院へ向かいます
二時間後
チリリン!
ガラス扉が開 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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