夕暮れを見た
新宿でパンツを買った
その色は何ともいえず
優しくはない街だ
英語をあきらめ
日本語の教科書を
川から放り投げる時
自分を見つけたい
希望とは明るい絶望のことです
不安げに明るい道を歩いて
渦の中の待合室
そして本当は夜だった
六十分で世界が変わると信じたんだよ
行為に名前をつけなかった
大人は不都合から目をそらすから
美化される予備軍たちの ....
真っ白な空に飛び込むと
記憶がだんだん失われていき
気がつくと白い部屋にいる
外を眺めるとレモン色の月が輝いている
手を伸ばすとすっぽりと明かりが降りてきて包まれる
目をうっすら開け ....
老齢の愛犬のお散歩も
寒さの和らぎで
幾分面倒な気分が薄らいで
そんな私の心持ちなんて構わずに
草花はより色濃く鮮やかで
老齢の愛犬も
いままで入ろうとしなかった
....
毒がない花
目を閉じて
匂いを嗅ぐ
頭にまでは毒がまわらない
さすがにそこまではいかない
女子は毒を好む
毒に蝕まれた身体で山を登る
残りの酸素を調整する
毒がない花
棘 ....
さっきまで声をはっていた
街角のサンプリングアルバイトの女は
帰りの電車で蝋人形のように固まっている
何かに疲れて
心が怯えている
簡単で
単純で
気兼ねのない言葉で
明日の予定を ....
断片と
断片が
断片的に
向き合う
すれ違う
がち がち
肩のぶつかる音
舌打ち
一瞬の敵意
も
あっちと
あっちに
立ち去っていく
断片
断片
仕上がる ....
私は梅雨空の
とある山の稜線に花となって咲いてみる
霧が、風にのって、私の鼻先について
それがおびただしく集まって、やがて
ポトリ、と土の上に落ちるのを見ていた
私はみずからの、芳香に目を綴 ....
チェッ、どうして今やるかな
せっかくの挑発行為が
印象薄れるじゃん
また一からやり直しかよ
面倒くせえな
えーっと
我が国は既に核戦争の準備が
できている、と
そんでもって
え〜、ア ....
出来事の奇妙さに
不気味さに無機質さに
呪術に
気付いた時には
ザカリーは森の中
追いやられたと証明は出来ないけれど
優先順位を崩してまで
秩序から外れた
ザカリー
追い立て ....
短い枕の中で
魚が溺れている
手紙を
食べ過ぎてしまったから
夏の道路を整備する
乾いた犬の
音が聞こえる
気持ちだけはいつも
敷地みたいに眠たい
ノートの中に
....
俺の言うことを
聞かないと
この鍋で
おまえの嫌いな
豚足を
骨まで柔らかくなるぐらい
煮込んでやることになるが
それでもいいのか!
これは脅しではないぞ
やると言ったら
やるから ....
何もなくてもいい
今が続けばいい
そう 思ってた
気がつけば
トモダチ
という
いちばん遠いところに
あなたは行ってしまった
ごめん
不自然な顔で笑ってるね
久しぶりだった ....
「こんな時代だからこそ」
こんな時代だからこそ
海を山を川を星を
森を鳥を虫を獣を
おもいっきりうたおう
そして君を
愛する君をうたおう
そして空を
大空を私の胸に抱いて
生きていこ ....
Green tea.
友人の父親が死んだ。脳腫瘍だった。はじめは、ドカタの、現場仕事をしていて足場から落下したのだと。そこで彼は鎖骨を折り、CTだか、MRIだかの診断画像からその腫瘍は発見され ....
ちびまる子ちゃんを観てても
ちっとも平和にならないことも
平和通りとかも
ちっとも平和にならないことも
はぐれても
助けてもらえないことも
あれやこれやが歪みでも
ヒステリックになっては ....
違う衣装を纏っていても白い花がよく似合う。
場所がどこであれ、香りが君の輪郭を形作る。
その傍、墓標のようにボトルが並び―
行き来するヒールの群れに
何万回も踏んづけられた吸殻を敷きつめること ....
つるりとした
おんなでいたい
煮干しのように出汁がでても
干からびるにはまだちとはやい
やっこのように
醤 ....
努力は人を裏切る
努力は人を麻痺させる
努力とは
麻薬だ
努力したことに
陶酔して
努力のための
努力を求め
気づけば
残っていたものは何一つない
憎しみは人を強くする ....
i went to barber to cut my hair in ten minute. it was always very speedy. it was like ad of sign boa ....
つぼめて 槍のように立つ
咲いたら 雪にとらわれ
爪の先 包み乞う 花びら
紫 赤 黄色のスクリュー
破る葉と土 ほどけた傾斜
雪の香りに 身をひめる
....
雨がたくさん降って来て
空も窓も塞いでしまうから
わたし達
砂漠の夢を見ていましょうよ
と女は言い
男と一緒に目を閉じます
でも、雨の音がするね
男が言いました
わたしはもう流砂 ....
人気のない坂を上がっていくと
ひっそりと神社が出迎えてくれる
気持ちがすっと抜けていく
石段を一歩づつ上がっていくと
太陽の光りに照らされ風に揺れるそれは
シンクロナイズ ....
頑張れたことを
まず自分で褒めて上げられる
そんなゆとりが戻るまで
休みましょう
本当に辛く苦しみの内にいる間は
どんな励ましも名言も
心には染み入らない
言葉に力 ....
粘りついている私
張り付いて剥がれない
経験なんてなんだろう
一回性の事実
誰も愛せなくて
こころ焼き付いて
悲鳴はいまさらあげないが
次のことを思うんだ ....
王様は絵画の中に
閉じ込められた
もうその存在も感情も
何もない
そしてピエロは解放された
ああもう貴方の為に
わたしは
....
雨の日曜日
その午前のひかり
冷えた大気がまだ
あらゆる空間に存在している
すべての音は軽やかな音楽だ
うしろから突かれる
指紋は溶け合うことはないのに
ちび ....
桜が咲いている……らしい
でもまだ私の手のひらには
桜の花びらは舞い降りてこない
桜が咲いている……みたい
たぶんあの人の住む場所では
見上げるほどの美しさで
....
ちょっとしたことですれ違っていく 君の思いと僕の感情
「分かってよ」 お互いに思ってるんだろう
本当は心から愛してるのにどうして素直になれないんだろう?
「ごめんね。」 君の気持ちに気付けなかっ ....
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