陸にのぼったばかりのときには生えていた角を
すっかりかくしてしまったわたしは
無明のランプのともる道を
あやしげな気流に揉まれながら
こぼれたワインをぴちゃぴちゃと踏みしめつつ
そう、気がつ ....
日暮れが命を光らせる
うすい羽の滑空を
ぺらぺらぺらぺら遅らせる
何度もここで羽化をする
通り過ぎた残響を
鼻を湿らし数えてる
長い時間はプレパラートで
あたたかいのはたぶん届い ....
ある晴れた日に
君は洗濯物を吊していた
それは手に取ることができた
ベランダのところから
そんなふうに君を
追いかけることもなく
僕は歩いてきた気がする
ピンクの夢を見ていた ....
世界からわたしが消えたら
悲しむひとはいないだろう
そう口にすると
「親御さんが悲しむよ。」
必ず誰かが
醜い笑顔で鬼の首を取ったように言ってくれる
ナニモシラナイクセニ
母は生 ....
宝船から突き落とされる
閻魔様の舌を抜く
東スポで突く
深い深い海の底で
私たちは出会ったの
深い深い海の底で
私たちは恋をしたの
色も音も嘘も裏も
暗い闇の中に消えて
言葉よりも形よりも
確かなもの伝え合うの ....
白い雲は
太陽を
追いかけてた
届かないと解ってても
追いかけて
追いかけて‥
夕暮れ時‥
白い雲は
太陽が
山の向こうに隠れるまで
その柔和な光を ....
甘いキャラメルを
舐めながら
遠い未来を想像する
舌で蕩ける甘味が
想像を溶かしていく
未来なんてあるのだろうか
いまここ
見えているもの
味わっているもの
それは僕が感 ....
仕事を言い訳にして
僕は独りの時間を
楽しんでいた
嘘じゃなかったけれど
本当でもなかった
だから
...靴ずれが痛いの、って
君の呟きなんて
気にも留めてなかった ....
バイクで走っていると
その家は高野豆腐みたいな家
古くて四角くて緑がたくさん
黄土色の柔らかそうな壁こげ茶色の柱
赤いポストが錆びて擦れて鈍色に輝く
見た目は良くないけれ ....
心が選ぶ答えはいつだって頭とバラバラで、知ってるのに間違った道に進まされる
見える景色は白っぽいだけ
心を病むことなんて一切ないだろ?
のらりくらりとかわしながらあざ笑ってやるよ
何とか集めた ....
じゃんじゃん
じゃじゃじゃん
じゃん
じゃじゃじゃん♪
何を書こうと自由じゃない?
じゃんじゃん
じゃじゃじゃん
じゃん
じゃじゃじゃん♪
生きてる
あたし、いま、生き ....
人知れず
誰もが皆
哀しい背中を持つ
喧騒に背を向けて
明日に
愛に
夢に
破れて
人知れず
誰もが皆
闇底の住人
哀しい背中のそのままで
明日を
愛を
夢を
....
優しい娘にはなれなくて、
可愛い娘にもなれなくて、
それでもアナタ
我が儘でも愛してくれますか?
未完成でも求めてくれますか?
明るい娘にはなれなくて、
....
みんな迷っているとおもうけど
私はほんとうにいつも迷っている
次にだすのが
右か 左か
それすらもうろ覚えな気がしてしまう
確かめるすべはいつもない
後姿は遠すぎる
同じむきに歩 ....
僕はまだ
君のことをまだ
割り切って進めるような
弱い気持ちならいらないよ
僕はまだ
君のことをまだ
君のことはまだ
世界を変えたければ
自分を変えなくちゃならない
なんて面倒くさいんだ
そこには見方の問題がある
今夜
雨上がりの空を見上げる時
誰も同じ角度からは
....
最近6なことが無いよ、
と7が言うので
6が無ければ7も無いんだよ
と言うと
7は5になって
軒下で雨宿りをする
押し出された5は
黙って雨に打たれている
水にも溶けないか ....
今宵もそこいた猫と
今宵もそこで会釈する
怒りも悲哀も肩こりも
わたしは淡く溶けてゆく
何度か変えてもみたけれど
帰りに飲むのはこのお店
過ち、不条理、肌荒れも
わたしは淡く溶けてゆ ....
僕が落とした涙で揺れた
小さな波紋は途中で消えた
君に伝うこともなく
誰が拾うわけもなく
大量の雨粒弾けて跳んだ
雨のせいにしてごまかした
君に伝うこともなく
....
きょうもいちにちよく恨まれた
恨まれてることがいっぱい分かった
精一杯してきたことは
むこうにはあたりまえだった
むこうにとってこっちは
足りないか過剰だったのだろう
....
こんな風に 暑い一日 始まった
朝から 晩まで 汗っかきかな
未だ 分からないけれど
ツツーッと 伝う
それが 合図
それは アイス
それを 愛す
一瞬でも 冷たくなる 瞬間 ....
あっ! と、驚くだろうね
凄いでしょ
細い指のすきまから
見えるんだもん
子供の頃、口の中に砂が入った
無駄に美しい不快感
じゃり、じゃり、じゃり
その時の砂が
私の細い指のすきま ....
ソ連時代のウクライナで
実際に起こった
猟奇的連続殺人をモチーフに
秘密警察官の主人公が
事件の真相に迫る
本格ミステリー小説です
神奈川のブスを48人集めた
猟奇的アイドルグループでは ....
この街のいたるところに咲いてる花の名前を知っているか?
君は君の名前をいつだって忘れてる
僕のキスでそれを思い出させてあげよう
感情のパルス。信号。アンデルメイセン。電気。
路 ....
ときどき饂飩を無性に食べたくなる
とくに関西風のダシの効いた薄いいろのスープが好き
それにお揚げと葱をのせていただく
幸せな饂飩の世界に恋してしまう親父約一名
ときどき蕎麦も無性に食べ ....
世の人びとが
忘れ去る
ひとつの生を
受けている
何者でもない
宿命しょって
止むに止まれず
生きづらさ
すれ違う
路傍の人びと
石ころどうし
外す目線
見 ....
爺のモットーは清廉潔白公明正大
姫のモットーは人生は遊び女盛りを飲み尽くせ
そう姫は酒豪でもある
一升二升はお茶がわり
姫とサシで勝負して死にかけた男は数しれず
だからいまだに嫁の貰 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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