だれもが不公平を一度でも感じるなら
不公平も一種の公平ではないだろうか
Special Thanks to M
ディランの歌さ
ハモニカと爪弾きのギターに乗って
「くよくよすんなよ」
ガスリーの代弁者として
立派に歌ったじゃないか
あらゆる機会を捉えて
くよくよしない為に生きようじゃないか
準 ....
五月の雪の木曜日
あの子はステージで裸になった
次の日には祝いにまつわる詩を書いて
大絶賛を受けたあと欄干から足をすべらせて死んだ
ま新しい五月晴れの朝に
いつもより少しだけ多く ....
身体は
大人になるからね
危なっかしいよね
カールのかかった黒髪と
優しい指先
降りしきる雨
びしょ濡れになってね
身体は
大人になるからね
危なっかしいよね
....
うつ伏せはろくでもない夢をくれる
瓦礫の下の手を掴んで目が覚める
マントを引きちぎって
黒のペンキをぶちまけた
それを誰かがみていた
無二に焦がれて詩を贈る
ちぎれた紙切れ ....
目から睾丸を歌に答えなど
端から求めてはいない
止まない声で聞こえ潰える音のあめ
揃い揃った虚しい地面や
指を広げてつかめぬ雲の白さが微か
揃い揃った虚しき地面や
指を折ったつかまえられぬ呼吸の狭さや
詩はあまり書けないと
電車で帰り道に向かう時
それすらもわからないまま
パチンコを試すように
AKBを求める日々
銀座を行き交う人並み
上野にあふれる人並み
消費と生産とを繰り返す
....
新緑
けやきの葉は太陽の陽をとらえきれず あたりを染める
ゆっくりと濃くなり
また 薄く変わって
芽吹きの痛みは 遠い記憶
君よ
新緑の明日を 君の森を走って行け
踏み出した ....
大きくて、小さくて。
弱くて、強い。
前にいて、後ろにいる。
包んで、包まれて。
立ち止まり、走り出す。
....
投函口は窓に含まれますか?
かちかちと歯を鳴らす音で目が覚める
なにか美味しいものを食べていた
食べても食べても太らない
溢れる色の塊
輪郭はおぼろげだが
齧ると硬くて脆いその不思議な感覚が
....
完全な(完璧な)現実がどれほど人を蝕むのかを測る方法を知り得たなら
「この漫然とした日々から解放されるんじゃないか」って思ったんだ
未熟な(不全な)理想がどれほど人を蝕むのかを測る方法を知り得 ....
うん
この悲しみの部屋には
今も絶え間無く水が注がれ続けて
この部屋の体積を埋めていく
だのにきみは一向にドアを開けてはくれない
内開きのこのドアは
こちらから体当たりしてもそうやすやすとは開いて ....
あたしはね
メジャーなんて
認めませんから
松井が国民栄誉賞
貰うなんて
カツだ!(カーツ!)
カツ二枚ですよ
長嶋さんは
ミスタープロ野球ですからね
これもカツだ!(カーツ!) ....
なにも 間違えじゃあなかった
自転車とは 自分で ころぶから自転車
自転車の練習をして みごとに こけたのは わざと だよ
わざと 痛い目にあってみただけさ
新しく自転車を買って その ....
いろいろとくやしい
わかってもらえない
わからない
くやしい
せいいいっぱいくやしい
夢中でくやしがって夜になってしまった
だからこそ生きている
そんな気さえしてくる
だれかを ....
バベルの塔の話ばかり考えていた
{引用=「さあ、天まで届く塔のある町を建て、有名になろう。そして、全地に散らされないようにしよう」}
いまでもバベルの塔の話を考える
{引用=こういう ....
やっと気づいたか
俺の肥満が
そんじょそこいらの
肥満とは
違うってこと
ガチガチの
反戦思想が
生んだ賜物なのよ
デブ&ピースよ
ピースっ!
嘘を百回繰り返してみても
それは本当にはならない
醜い自分を
美しい言葉で飾ったところで
鏡に映る本質は変わらない
皮膚の下に埋まった弾丸を
取り出して ....
目玉焼きの黄身が箸から崩れ落ち
食卓からも外れて床に落ち
砕け散った
バラバラのきみを
拾い集めては捨て
床の汚れを拭い取る
そして再び橋に向い
目玉の白目だけを食べ終わると
味気ない ....
光があるところ、彼は進んだ
辺りには、暗闇が拡がっていた
彼の呼吸は闇を照らしていた
しかし、彼は気づく
なんたるや徒労であるか
彼の気づきは彼自身を苦しめ、
更に照らされた闇はまた辺りを ....
ねえ
みんなと今まで過ごしたことを覚えて、
うれしいこともさみしいこともずっと覚えてる
覚えていくから、
ねえ神様
僕の生きた証をこの地球に残してください
みんなの中で生かしてください ....
アメリカ帰りの若い女教師はあきれたように言った
「水族館の水槽を見ていた若いお母さんがね
幼稚園児くらいの子に言ったの
あのマグロ美味しそうだねって
「ぼくだって水槽の鯛や海老を旨そうだ ....
こんな自分でも
すきだって
大事だって
思ってくれる君がいて
不思議なぐらい
見続けてくれる
氷より冷たく
ガラスや鏡より
粉々に砕けて ....
おいらの青い春は五里霧中だった
教育勅語と戦陣訓の読誦で
おらの赤い夏はアワタダシカッタ
説教強盗ひとすじに血迷ったままで
おれの白い秋は酔客となっていた
悔恨と諦観で自虐して
....
紋白蝶と
紋黄蝶が
八の字を描いてとんでいる
互いの色など
関係ないよととんでいる
あのひとは嫌いでね
と会話する私たちの上を
白と黄色の蝶は
とんでいった
わらいながら
保育園でのびのび過ごす
自由意志でのびのび育てる
私の想い出の保育園が
今年度いっぱいでなくなる
少子化が原因らしい
よく遊んでいた遊具
広い砂場で遊んだ淡い記憶
ガランとし ....
後悔しない生きかたを選んで後悔している
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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