青い空が水晶の塊となり浮かんでいる
難破した砕氷船が沈んで
水晶のクレヴァスに紡がれる物語
深い意識のどよめきを抱え
帰港すべき場所を探す
クレヴァスを突き抜け
漆黒の宇宙を見い出すとき
 ....
暑い暑いって
異常が
普通に
なっちゃった
人間社会もね


普通って

普通なんてあるの
普通というのは
普通ではない


無くて当然
あって有り難い
零を
思い ....
ぬるい常温のモンスター
たいへん甘くて
にんまり

夕飯のあと
これをちびりちびりと飲んで過ごす
特にピンクのものが好き

やんわりと機嫌よくなる
夜更かしして本を読める気がする
 ....
ばんあぱのクレ麺多いんがすきだ~


そんな気分だー
ソファーに転がって本気でだらだらする
見過ごした(溜まった)ドラマ、映画を一挙に消化する
いつ死ぬか分からない 生死をかけて観ている
続きを観ずに死んでもいいやと思わせたら作り手の敗北だ
缶詰 ....
坂を下りながら考える
答えの出せないあれこれ
ぼんやりと迫りくる YES/NO

一歩ずつせり上がる街
視界の隅に追いやられる空
さざめきが耳たぶを染める頃
わたしは街に均されている ....
太陽の下に立ち
自らの影を踏む
踏んでは離れ
太陽の下に立ち
また自らの影を踏み、

無数無限の直線 伸び交わり錯綜し
僕は蠢く蟻塚の中に堕ち昇り
燃える円 形創りながら眺めて

 ....
光と共に
踊る子どもたち
雨のなか
霧のなか
晴れ間の瞬間、
貴女のふっと微笑み

希望の欠片を見つけたよ
絶望の欠片を見つけたよ
ほら、ね
なんとも脆く儚い
在る永遠は
光と ....
人も街も変わる
変わらないのは
私の心の中で微笑んでいる君だけだ
君との思い出を
死ぬまで抱きしめていくんだろうな

また次の生
そしてまた次の生で
逢いましょう
人の心って
考えてわかるもんじゃない

考えれば考えるほど
不信がわいてくるものなのだ

結局
自分が信じるしかないのだ
わからなくても信じる
疑わしくても信じる

人の心って
 ....
炎天厳しい8月
森の木々はまっすぐと
燃える円球のような日へと
ごつごつした両手を伸ばす

枝が大事そうに抱える緑葉は
ああ 体に新しい力を抱いた
小さいお前そのものだ

それは決し ....
水の 
なか
に、
泳ぐ


記憶のなかを
 明滅する光
濾過されて
 蒸留する

西へ、
それから再び東へ
ゆく鳥は
籠を抜けて
飛び去った

 八月の日 ....
それならばこれで、
というお別れの仕方が
あまりによかったもので
それがそのまま
別れの挨拶になったというわけなのだ

そこには指示語が含まれている
指し示すのは
それまでのかかわりす ....
わたしはポールダンサー。
性の餌食になりがちな、
場末のストリップ劇場のダンサー。

わたしの踊りは、評判は良くない。
「もっと脱げ」などという、
罵詈雑言にさらされるのも幾度。

で ....
 暗いバーで
 黒い服がよく似合った女が
 しわがれた声で私の名をきいた
 煙草とウイスキーの琥珀によどんだ目で
 笑いもせず何故
 私を 見つめるのか

 フロアから這い上がっ ....
刻も戯れも心音も手招いて誘う
こころ あちらへ こちらへ
揺るがして手放す
なみだの群れは押し寄せて 弾き 引っ張る
しなだれる砂 きぬずれの脚
よるの はまゆう



 ....
光の中に在りながら闇を引き摺り、

眩めく暗い情動響かせ
粗くザラツキ激しく
その律動波打ち
赤ん坊のように安らか眠る
夜明け前に誰かが自殺し

光の中に在りながら闇を受け容れ、

 ....
それは、柔らかな貨幣だった

ともすれば解け崩れそうな輪郭を
丁寧な所作で一口大に切り分けては
どうとも表現のし難い、営みの味を転がして
手垢にまみれたそれを飲み下した

{引用=あなた ....
他者へと導く、
アリアドネの糸 切れ

この熱波の夏、
天空の青 広大に

うねり鳴り響くグルーヴ
己れを自らの手で救えと

(未だ肉の豊潤な黒髪掻き上げ)

私は懐かしい私と一 ....
夜が釣り糸垂らして
月を釣っているよ
風の仕掛けは巧妙で
ぼくの前から消えちゃった
あの日あの娘のサヨナラみたいな
トゲトゲした疑似餌のようだよ
ちょうど煙草屋の屋根の上に
月が昇ったそ ....
○「心おだやかに」
年寄りは
心おだやかに暮らしていくのが
一番である
他人の非難など百害あって一利なし
そんな暇があるなら
自分のことに集中することである
こうしなければいけない
あ ....
計算されたあなたのことばは
きっと0と1からできていて
でも私たちの連座に
きっと馴染む

挨拶はできるわけだから
挨拶したら昼寝しててもいい
なんか好きな本を
こっそりと朗読してもい ....
髪の後れ毛が
もやしのひげのように
蒸れた風とけっ託して
汗と貼りつく

ぽにーているならぬ
わたしのひとつ結びは
ねこのしっぽでありたい
脊髄のさきにあるまでの、感情

あな ....
お腹がすいたら
食べるものがある
飲むものがある
申し訳ない気もちになる

お腹がすいても
食べたくなければ
食べないことがある
申し訳ない気もちになる

食の欲深さ
満 ....
 月の夜だった。欠けるところのない、うつくしい月が、雲ひとつない空に、きらきらと輝いていた。また来てしまった。また、ぼくは、ここに来てしまった。もう、よそう、もう、よしてしまおう、と、何度も思ったのだ .... ああ 満月、真っ正面に輝いて
カーテン開け窓辺に佇めば
白く白く白銀に生き在り、
そして遥か昔から
言祝ぐように
向かいの家に灯った橙の明かり

観てる私は誰?

思考停止し詩想する ....
 
まどろみの午後、鼻毛を抜いていた

また白いのが一本

何事もなかったように、また鼻毛を抜くことにした



鼻毛
まどろみの午後、鼻毛を抜いていた
おや、白いのが一本
ち ....
キンタマが二つあるのは
何故なのか?
考え出すと
夜も寝られなくなっちゃうんですよ
バランスの問題でしょうか?

世界にひとつだけのキンタマ
一人一人違う種を持つ

この歳になると
 ....
宙空を見つめていると
無音の内ざわめき刻まれ
意識の奥行き、浮遊する声
沸き立つ力動が私を捕らえる

均衡は保たれ静かさ充ちるこの時、
私はこの力動に導かれ私の内に沈み込む

意識の奥 ....
臨終の時が迫ってきていた

母と娘で長年過ごした
平屋のあばらやで
床に臥せっていた母は娘に言った
今まで苦労を掛けてごめんね
一生貧乏な暮らしで終わった
自分の人生に付き合わせた娘に
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
水晶の空(改訂)ひだかたけし323/8/2 16:40
※五行歌 四首「無くて当然 あって有り難い」こしごえ3*23/8/2 16:07
モンスター日朗歩野3*23/8/2 15:27
めもうし023/8/1 20:52
人生の彩空丸723/8/1 19:46
夏井椋也6*23/8/1 18:37
THRAK 3ひだかたけし523/8/1 17:39
Fog(改訂)523/8/1 16:02
恋しい人へ渡辺亘123/8/1 15:05
不信地獄zenyam...3*23/8/1 11:21
緑葉Giovan...11*23/8/1 11:18
八月の幻影ryinx11*23/8/1 11:16
さようならやまうちあつ...1*23/8/1 8:20
ダンサーの夜朧月夜1*23/8/1 6:33
黒い波リリー9*23/8/1 5:16
潮夜唐草フウ10*23/8/1 4:16
穏やかな飛翔2ひだかたけし323/7/31 18:14
前借[group]3*23/7/31 17:42
THRAK 2ひだかたけし323/7/31 15:13
夜風/よるかぜちぇりこ。7*23/7/31 14:33
独り言7.31zenyam...2*23/7/31 11:21
2053年のソネット佐々宝砂1*23/7/31 10:41
夏のしっぽ唐草フウ12*23/7/31 7:57
食考シホ.N123/7/31 0:53
陽の埋葬田中宏輔13*23/7/31 0:01
夜想70ひだかたけし423/7/30 20:50
鼻毛 それから殿上 童223/7/30 20:30
キンタマがひとつなら花形新次023/7/30 18:21
THRAKひだかたけし323/7/30 17:46
天使  (群馬県館林市にて)ばんざわ く...123/7/30 17:30

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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