異常
ひ と り
でいること
…話し声がする
私はそんなに
不気味だろうか
私はそんなに
嫌な奴だろうか
或いは私のことなんて
記憶にない人のほうが
....
「おはよう」
といってきょうにうまれたひ
「はじめまして」
ひとはわらった
「さようなら」
さみしがった
「いただきます」
ひとはい ....
久しく ベランダの左側に 世界に満たされた月を見た
琥珀色に濁る黄金の鏡
少し大人のように穏やかに ベランダの左側に佇む私達を満たす月
生き物に違いないシンプルなループ
光の物質を黄金 ....
どうしようもない
雨が降ったら外に出よう
あなたの影
探さなくてすむだろう
めざめれば
ひとりぼっち
暑さのあまり肌よりも
わたしにこころよいシーツ
からだを起こす気力を
か ....
睫毛は視界の檻
目蓋を綴じれば微かな光と闇
眼底に残る光景は
遠くへ置き去りにした記憶
思い出の温もりを反芻させ
失った後の冷たい指で
搾り零れ堕ちた雫を
受け止めるだけ
何故 ....
朝露が木の葉から滴り、大地へと馴染んでゆく。
朝日を受けて輝く緑も鮮やかな林の中で、僕は貴方に出会った。
貴方は純白のワンピース姿で、はにかみながら大きな木陰に身を引いた。
大きな麦わら帽子 ....
銀色に輝くあまたの星達に囲まれて、ぼんやりと我等を照らす満月よ。
あなたのその和的に美しい光にどれくらい僕自身救われたろう。
けっして裏切らないあなたの光の帯が、窓から僕の枕元を照らす時、
....
「内緒だよ」って
なのに話をしてしまうのは
誰かに知って欲しいから
目の前を幾億もの水玉が通過しては跳ね返り
おろしたての長靴を汚していく
僕は無意味な傘をさしながら
カタツムリが枝を這うのを見ていた
君は雨を喜んでいるの?
どこに向 ....
はじめましてさようなら
それがいちばん素晴らしい
はじめましてさようなら
それがいちばん清々しい
はじめましてさようなら
それがいちばん美しい
何も知らず、何も語ら ....
生きてりゃ
色んなことがあるよねぇ。
割合的にはね、嫌なことの方が
若干多いような気もするけれど
僕らは、そういった嫌なことに遭遇する度に
“リセットボ ....
満六年から十日が経った
書き始めた頃あなたはまだいた
くれた言葉を覚えてる
詩は説明してはいけない
書き始めてから満六年過ぎ
ほどほどからは遠のいて
手足をすっかり突っ込みすぎて
も ....
泣いてしまうほどのこの孤独の起点は
いつの頃のもの
のこされるということは
その後を一人で視るということだった
あなたもあの仔ももう
写真のなかでしか笑わない
音声の無い
笑顔、笑顔 ....
何度も似たような 同じような 空への恋心
自律神経のバランスのとれたような 有り難い 普通に感謝し
今日も過ごす 涼しげな水色の季語を探しながら
近所の犬のお喋り
うちの猫はお水を飲 ....
最後ですから百本を
断られて三十本
あなたを送る白薔薇たちは
一週間後に燃えました
木箱のなかのあなたには
みえましたか
ちゃんと香りましたか
それとも
壺の入ったさらにまた木 ....
だせばふつうな
おいらのよわさ
ちちんぷいぷい
ちちんぷいぷい
あまえたいけど
そんなことしたら
だせばふつうな
おいらのよわさ
ちちんぷいぷい ....
極端に厳しいものに対し「鬼の様だ」という言い方をよくするね。
ならば、人間社会はまさに鬼の様だ。
社会は、鬼ごっこやかくれんぼの鬼のように
おもに若い者を毎年大量に捕えようと動く。
捕まった者 ....
僕はたぶん君の代わりに生きているんだ
体や心が多少違ったってかつて君は僕で僕は君だったんだもの
僕は君のすべては知らなかった君も僕のすべては知らないだろう
でもいいんだそういう緩い連関でみんな生 ....
130525
窓の外と内とは温度が違う
風の強さも性質もまるで異なる
海と陸との比熱の関係だというが
それを証明するのはどうし ....
「ママ、なんでみどりなのに、あおっていうの?」
信号を指さして
そう問う
まだ乳くさい我が子を
天才だ! と思った遠い日
わたしは
なんと答えたのだろう
仮に
みどり、と名づけ ....
吐き出したんじゃない
じぶんの声が聞きたかった
誰にもあやまらなくていい
じぶんの声を取り戻したかった
あなたで
僕は毎日怒られます
どんどんガミガミ
びくびくしょぼん
僕は本当によく怒られます(´・_・`)
でもそんなのたいした問題か?
世の中いろんなことが本当にたくさんあります
....
有名だからこれを着る
皆が知ってるから価値がある
値段が高いから当たり前に
着てない人はありえない
高い価値を着てるから格好いい
人気者
一番
....
やわらかな声
その声を聞きながら
今日も無事か?
ぼくは死んでしまうことばかり考えていた
どうなってもよかった
悲しいわけではない
声にださずに
いとしいいと ....
この幼い文字には記憶がある
漢字を覚えられない少年はそれだけで言葉を文字にする事が許されず
間違いばかりを指さされては 心を深く胸に隠すしかなかった
開け放なたれた部屋の小窓
文字 ....
開けた跡地の看板に軽く絶望を唱える
お会いしなかったのは全くもってこちらの都合であり
ノスタルジックの甘みと苦みに浸されるのもこちらの都合であり
好きになったのもこちらの都合である
何を生 ....
大量殺戮は
エネルギー使うから
すんごい腹減るけど
さすがに
血の滴るステーキは
キツいので
そりゃ、食えたら
相当な大物かも知れませんが
あたしゃ
ごく普通の
どこにでもいる
....
守護霊が質流れしている
守護霊同士は仲良し
守護霊は身元引受人にはなりません
2186 2187 2188 2189 2190 2191 2192 2193 2194 2195 2196 2197 2198 2199 2200 2201 2202 2203 2204 2205 2206 2207 2208 2209 2210 2211 2212 2213 2214 2215 2216 2217 2218 2219 2220 2221 2222 2223 2224 2225 2226
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