幼い娘が川沿いを歩きます
腰に下げた袋からぽとり
ぽとりと肝油ドロップが落ちます
絵に描いたような緑色の蛇が
蛇行しながら地面をなみ縫いし
ポップな模様を描き出します
幼子が歩くたびに ....
ちょっと暑いので
ちょっとだけ窓を開ける
そよそよ風が入ってくる
肌を撫でなんとも心地良く
ひんやり身体と
心を落ち着かせてくれる
そうちょっとだけでもいいんだから ....
思いが重く打ち沈む時
何かに縋りたくなる
へこんでいる時に
重力はさらに重なってくるようにも
気が沈むっって
ことさらに光が曲るようだ
あやかしの影に舞っても
身は続かない
....
基本
相手の合意がないと
ダメだし
ましてや
ちょっとでも
嫌だなって
顔されたら
ウンとも
スンとも
言わなくなる
ナイーブな人なので
プロ中のプロが
望みです
私は私の言葉に触れて
あなたはあなたの言葉に触れる
世界は世界の言葉を造る
それで、この現実は回っていく
※
ありきたりの言葉
傷ついた言葉
....
生きているだけで大したもんだろうか
生きてるのは死にたくないから
死にたくないのはだって 怖いでしょう
痛いしきっと苦しいし たぶん想像するよりずっと
障害は無意識に避けるでしょう
身体は頑 ....
頭を振ると からん
と音がしたので
自販機で詩を買った
歩きながらは行儀が悪いし
近くに落ち着けるベンチもないので
その場でぱらぱらと読んで
隣の既読入れに投げ入れた 百円
立ち ....
聴かれたから喋ったのではない
ただリグレットに問い詰められて
しわぶきさせられた だけなのだ
宗教書から学んだのではない
ただカルマにあやつられて
きょうまで生かされた だけなのだ
....
悲しいから嘘をつく
しばらくじっと
あなたの顔を見つめていたい
理由など聞かないで欲しい
悲しいと嘘をついてしまうから
気圧のせいかな
悲しい悲しい
気圧 ....
君の秘密を
僕のレンズで写しだそう
暴かれたくないものを
あらいざらい照らし出そう
泣いたって
わめいたって
許してやらない
眩しさに顔を歪めて
醜いものをみる目で
君の狡さ ....
はじめはきっと愛の色
愛おしくて儚くて
触れるのも躊躇うほどに
遠く見守る愛の色
いつしかそれは恋の色
狂おしくて激しくて
引き寄せて求めるほどに
熱く焦がれる恋の色
明けない ....
人間がかならず死ぬ というのとおなじくらいのたしかさで
あたしたちは一緒なんだと思っていた
なぜだろう
いまは
ひとりでうみへび座を眺めている
いやあね、なんて こどものときには 滑稽で
できなかった 世間話のあと。
誰にもないしょで
ふわふわと風に揺れ 儚げな 白地にうすみどり小花模様のスカートを
勇ましくひるがえし
木に登る ....
アナタの孤独のわけを
箇条書きにしてみなさい
ボクは焚火のそばで
ちょっとだけ眠るから
アナタが孤独のわけを
大体全部書き出したなら
ゆっくり頭上を見上げ
星の数を数えなさい
....
なんだか知らないけど子供四人と嫁さんがくるみたいだ
自分の子供ほどの歳だがまあいいか
なんとなくずるずると付き合っていた
あんまり恋愛感情も無かったしただ子供達が懐いてくれただけさ
まあい ....
悲しい事も
塞ぎたくなる事も
忘れない為にと言われ
覚えておかなきゃいけなくて
その度に僕は馬鹿だから
悲しくなって
塞ぎたくなって
不謹慎だとか
自粛 ....
あおい穂がよそぐ水の表を
(それは音楽)
ちいさな円が浮いては消える
(それは音楽)
見えない命がそこにある
(それは音楽)
おたまじゃくし ....
燐光のような蛍の光が激しく錯綜して
魂も混ざるように
交錯して仄かな灯火となりて漂う
十字架の丘で祈る者よ
忘れてはならない
たとえ食事を採る時も
たとえ眠りにつく時も ....
人知れず、希望の泉が湧いている。
それは思いのほか近くにあるかもしれないし、遥か彼方にあるかもしれない。
それでもあなたが生きている限り希望の泉が絶えることはない。
泉はいつまでもあなたを待 ....
天空の園にある高原で草を食む馬が一頭。
美しい黒褐色の毛並。謙虚な肢体、その気品と言ったら!
お前は人間に飼い慣らされるものではない。
そのたてがみに隠している翼で思い切り自由に飛んで行け。 ....
よく晴れた朝の林道を妻と歩く。
緑の香りに包まれて、小川のせせらぎに心が浮立ち、道端に咲く花たちは愛しい。
妻と二人、今にも心から溢れ出そうな幸せを静かに抑えて、少し離れてゆっくり歩く。
小 ....
そんなもの
いつの間に出来たのかな
自爆放置は
相手への敬意
そんな
あたり前の距離感でなく
いつの間に
きずな
うまれていたのだろう
自爆は当たり前に
しらん ....
あなたに嫉妬を感じるときは
わたしに嫉妬を感じてる
あなたと並んで立っている
理想のわたしが気に入らない
燃える理想を持たなけりゃ
苦しむこともないものを
たぎる野心を持たなけ ....
全部シモネタに聞こえている
笑いを咳でこらえる
尾ひれで突く
畑一面
麦の穂の
揺れるこがねの
波がしら
砂利道ごろごろ
足の裏
歩くリズムに
のるこころ
生きとし生ける
ものたちの
さざめきうごめき
満ちあふれ
青空 ....
帰り道
歌おうとした声が
切なくて
歌おうとした音が
次第に耳から遠ざかる
きっと酸素は心臓にまわっていない
故にハンドルを握る両の手指さえ
切ない
切 ....
いつもの道が
工場中の看板で通せんぼ
回り道は渋滞で
兎に角
太陽光を浴びている
今日は土曜日
私は私
回り道の見慣れぬ景色
眼下に広げた
沢山の屋根
....
道ぞいの用水路に
浮かぶ月影のうえ、
きみの冷えた笑いがはじける
おざなりな微熱もいま
ぼくの胸から消えてうせる
おわかれだね
おわかれだ
まるで ....
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