雨ですね
言葉がふえる季節
無口な人の傘が
はっとする色で驚く
傘がそのまま人の
数になり
忘れられるものもまたある
帰る頃には晴れて
笑顔になったり
いっそう激しくなっ ....
梅雨に入ってやっと国が心に添ってきた
木の葉にも花花にもしずくが
わたしの心と同じように
窓ガラスにもほら
頬に伝うのはこれは雨
なみだじゃないよとやっと言える
空のあなたにいまこそ笑 ....
踏切の横の空き地は草ぼうぼう
傾いた陽光が
影と日なたに草はらを分ける
通り抜けるものの風圧と
しつこい音の点滅にせかされ
ひとあし 踏み出そうとする
幼時の一瞬に接続しそうな時間の震 ....
。感謝謝。
病気でもなく正常でもなく
ただ答えに応えたく 生きに。感謝謝。
蒔いた魂の欠片は 涅槃の色合いをもらい 星を取り巻き銀漢を踊る河は煌く
。ありがとう。乗ってゆくよ 空を陸に ....
ギリギリ 覗き見 出来た景色が
全てだとは 思わないで欲しい と
君は言った
君の言った 言葉の意味を
直ぐに 理解 出来たならば
問題は 無かった
煮詰めたり 解き放した ....
愛が終わって
空がめくれる
耳のうしろに
白い針を刺すのが流行りだした
光のうしろで
てまねきをして
終らない回転をする蝶蝶
きみは
本をとじて
詩を書きはじめた
ちゃんとあなたの優しさが
伝わってるって届いてる?
みんなあなたの救難信号に
気付いてるって解ってる?
遠くやって来た風が吹いていた涙が流れた
言葉を失ってさまよっていた時は流れて君に会えない
僕は風の中の塵涙が流れる君は遠い思い出
世界は今日も廻ってゆく音もなくね
時間はなんのため ....
耳のなかに
あらぶる海波が音をたてて打ちよせる
波うちぎわがあって
すぐにきえる影をつくって
雲の列車がゆく
武器をにぎりしめている
ビルのうえには
どこにも ....
窒息する女性
孤立した母親は、子どもに手のかからない
母親側からの子どもの自立を願う
それは自然になされるように見えて
子どもは、家族のために、と自分の気持ちを殺す
泣きたい ....
それから、ぼくたちは
かくれんぼをした
十数えて目を開けて
探したけれどきみはいなくて
それなのに、例えば
ぼくの腰近くまで伸びた草だとか
時折何かがはねているせせらぎとか
どれ ....
相対愛対
おみやげの賞味期限切れてた
Aカップの拇印
手賀沼の畔
今、道の駅があるあたり
河童が一匹人を待つ
臆病河童の三太郎
道祖神の裏に隠れて人を待つ
手賀沼の畔
大きな椨(たぶのき)の影で
臆病河童の三太郎 ....
その大地に立った時、私達には理由があった
けれど、その理由はまるで仮初のような
良く言えば柔らかく、形のないものだった
ただ深く、ただ青いだけの私が乗る
ゆらゆらと揺れ ....
聡明であるからこそ
自分の浅はかさを知り
聡明であるからこそ
自分の非力さを知り
聡明であるからこそ
知らなくても良い事を知り
聡明であるか ....
しずかな つばさの抑揚に
呼吸を あわしながら歩きます
しろさの きわだつ蝶を
追うとき わたしの 肩甲骨も
空を感じてました
「おたんぽぽしてるの
ふうてん とばそ」
....
私は舞い降りた
そっと爪先で立ち
首筋と背筋を伸ばし
ふんわり舞い降りた
私は言の葉の妖精
誰かが私を呼ぶ声に
そおっとふんわり
舞い降りた
私は ....
猛り狂い 窓を叩く 真夜中の嵐に
恐る恐る 外の様子を伺おうと
少しだけ開いた窓に 風の爪かかりて
勢いよく開かれた窓に 飛び散るスリガラス
そこには 耳を劈く轟音と ただ闇し ....
どこまでもどこまでも
堕ちていくのが恋ならば
廻り続ける愛こそ望め
君との距離を保ちつつ
君の周りを廻ってた
君を優しく見守って
君の幸せ願ってた
何のきっかけだったろう
ほん ....
僕は知っている
そこには辿り着けないことを
あんなにもくっきり見えているのに
決して近づくことはない
無限と錯覚する時間
僕は何度も歩みを止めて
今いる場所を確かめる
僕は再 ....
あんパンを頬張る
午睡のなかでぼくは
とうめいな壁になっていた
どこか遠いところから
木魚の澄んだ響き
井戸の水に棲むたくさんの微生物
午睡から醒めてぼ ....
なんだかわからない(イチモツ)を持ち、
浮かない顔で、うす暗い町を漂っている。
病のような、玉のような、見えないもの―
コイツを断ち切れたら、どんなに{ルビ晴々晴々=せいせいはればれ}
....
俺は
俺以上でも
俺以下でも
無い
みじめな俺も、俺。
時折かっこイイ俺も、俺。
どちらも、俺。
ならば?
悩みの全ては外面上の(夢)であり
俺は俺として、俺を背負 ....
冬の蛇のように
ゆるやかなとぐろを巻き
光たちはもう、
眠りに落ちてしまったから
わたしは雨の音だけが
心を満たしていてほしい
歌をうたうくちびるのよう ....
いちごとたまごサンドの具
いちご1パックを買い
5、6個出してセロファンを戻し
3ドア冷蔵庫最下段の野菜室に入れた
2、3時間後
冷凍庫を挟んだ最上段の冷蔵室が
いちごの香りでいっぱ ....
目が、後ろから、僕を視ている。
空気に溶けた、透き通った目
の
声がする
(負けないで…)
なんでこんなにもじんわり
ハートに滲み入るのだろう
(どくり…どくり…どくり…) ....
風は雲を押し流す
雲の願いは
移動すること
あるいは変異
低い雲は
厚く
光を遮って
高度を増すにつれ
透けて
かすれて
雲は迷いだろうか
それとも
願い なの ....
深刻な悩みなんだろうけどね
若い女性のニキビに
ムラッとする男は
少なくないんすよ
この娘、なんかエロいな
と思って
よくよく考えると
ニキビがあったりしてね
ハッとすることあんのよ
....
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