エメラルドブルーと白銀の世界を僕は見ている。
この美しい光景に僕は戸惑う。
果たしてこの世界に踏み込んで良いものか。
良いと言われれば、今すぐにでもこの身を投じよう。
感情の襞を鎮め、 ....
あまい
ミルクは
きみが
くれた
あいに
にている
大木になりたいから大木になるよ
あなたに木陰をつくりたいから
それは宇宙いちの木陰だから
あたまのうしろで手を組んで
得意げに目をとじて
風の声や鳥の声
光のささや ....
遠のいた六歳の背丈からのまなざしはもう
わたしだけが知っていて
本当の潮風を忘れ
たやすく唄われる海の風景だけはいつまでも
地球はあおい星だから
その歌たちはたぶん続くのだと
確信して ....
坊主憎けりゃ寺を焼いてしまえばいい
遺影用の写真撮られている
下町のエジソンが思いつきで開いたカフェ
あれも面倒くさい
これも面倒くさい
できないできないと
自分を壊し続ける日日
体の泣く音が聞こえないから
心のままに壊し続けている
結果論だけれど、
からだ、ごめんね。
躓きに ....
具合悪くてリポビタンDを飲んだのだけど良くならない
と先生に言った電話越し
いまのあなたにはきつすぎる、胃にも腸にも
脳にも刺激が強すぎるから飲まないように
破って、飲んだ。さっき
具合 ....
1966年 ザ・マッコイズは
アメリカ中西部の街で「Come On, Let's Go」を歌った
飛行機事故で死んだメキシコ系アメリカンのロックン・ローラー
リッチー・ヴァレンスの曲のカヴァ ....
「違うんだ。僕が今まで過ごしてきた長く寂しい時間が、ある日ね、愛し愛される人を見つけたからってそれで全部
救われるっていうのはなんだか凄くもったいないことのように思うんだよ。春になったら溶けなくちゃ ....
%
それぞれが
それぞれの
それぞれを
それぞれに
もくもく と 浮かぶ雲で
空想も ふわふわ 膨らむので
さくさく と 音を立てながら
パンでも かじろうか
耳は どうしよう
もったいないから
隣の もふもふサンに
あげてみ ....
ハゲる前に一度
アフロにしておきたかったなあ
とお嘆きのあなたに朗報です
抜けても抜けても
生えてくる陰毛に着目し
その毛根を
細胞ごと
死んだ頭皮に
移植するという
画期的増毛法を ....
「あれは何ですか」
あれは、づ じょうに ある。
「あれは何ですか」
紙が丘のうえに たてた
高い高い柱の先を
ただ 黙々とのぼっていく 小僧の
姿が
眩しくて
....
株価はいま乱高下だが一時1万5千台に乗った
今年の大手企業の夏の賞与は去年よりアップするらしい
大阪の中心地の北区で28歳の母親と3歳のこどもが餓死した
そんなアベノミクスに浮かれる隙間で消 ....
翠の上にあなたと二人
心地よい風が私達を包む
二人の時間
漂う雲を見ながら
笑い合うあなたと二人
互いの温もり感じ
煌めく夢(あした)の話して
この瞬間(いま)の幸せ感じてる ....
街で見る小さい子供は心の底を流れるさみしさを感じる生きているのでしょう。
海が荒れているのに船の上では何も知らずにきっと笑うのでしょう。
いつも冷たい刃を持つ人にわざわざ向かっていかず、むしろ ....
白い舟
白い砂
触れに来る
見えない淵
白い波
白い音
常に来る
辺を探す
白い地平
白い弓
指で指をひらくように
空へ嫁ぐように歩いてゆく
....
光では消える
だから 灯りを
照らすという意志が欲しい
だから 灯りを
ともすという力が欲しい
だから 灯りを
暗いものが見えるだけでも
心の灯り
たきつけているのは ....
涙は乾くか 浸みこむか
空のみえない水無月を
二十の指で抱き込んで
いつか色づく紫陽花の
あわれな枝がしなしな切らる
寝がえりしなに打つ脈が
黒髪の海をゆらすとき
涙は乾くか 浸 ....
残雪の山脈遠く
天真の吐息深く
雲のむこう広く
忘れ去ることなし
今日も風に戦ぐ
雨上がり
カランと氷が泣いたなら
グラスの水滴なぞります
なにが足りずに欠けるのか
なにを足せば満ちるのか
欠けた夜空の三日月 ....
夜中に目が覚めて
屋上の鉄がさやさやと鳴り
滴りの下で
首を引っ掛けては結び
あやとりが永遠に
終わらないとしたら
どうする?
人かとも見える群れは腕を
どこまでも伸ばそうとして
川 ....
猫
ねこ
羊
まあるい
まあるい
まん丸い
ねこ
猫
ひつじ
まーるい
まーるい
まんまるい
ネコ
ネコ
ヒツジ
マルイ
マルイ
マンマルイ
泣きたい時に 思いっきり泣けたら
どれほど 人は救われるでしょうか
だけども 人は 泣きたい時に泣けずに
ぐっとこらえてしまうのです。
死にたい時に 死ぬことができたな ....
今日という日は、
僕をおいて何処かへ
行ってしまう
別れの言葉も告げずに
今日という日は、
記憶の一欠片へと変わり
僕の前を楽しさが通りすぎ
寂しさという軌跡だけ
今日とい ....
風に吹かれて空き缶が
ゆるい傾斜を上って行く
カンカラ転がり上っては
カラカラカラリと下りてくる
あの風が止んでしまえば
あとは 下りるだけ
底の底まで落ちぶれて
それ ....
浴槽の栓を抜く
しばらくは何事も変わらない水面
さざ波のそぶりさえない
今 渦中では
見えない引力に導かれ
出口へと
まさに水が
わあわあ殺到しているというのに
ことの始まりは
....
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