笛吹きケットルが壊れて
笛吹かずケットルになってしまった
笛を吹かない笛吹きケットルは使い難くて仕様がない
ケットルを買い変えようと思った矢先のこと
突然 笛吹かずケットルが言った
....
しょくぶつえんで待ってるねってトモヒロくんにメールしてから、リップクリームをいじくって遊んでた、半透明の、わたしこんなことばかりしてる、ゼリー状の、誰にも真似されたくなくて、真似しちゃったりぼんのむす ....
{引用=
到来は 雨月の{ルビ小夜時雨=さよしぐれ}
遠くに{ルビ鳴神=なるかみ}もあらぶるよう
昔は今 豊葦原の中つ国、その奥山に御霊がたずねる湯屋がございます
姫垣のむこう ....
白いおまもりのはいったふうとうのふうを
ひとつひとつほどいていったひろさの中で
ひだり目は茶色みぎ目は薄緑のわかくさ色の
スカートの正座の少女の音読はささやきのさざなみの
ひざがしらからはじま ....
錆び付きもよい、と金を払う。
あたかも世界を描いている。
見ている人は見ているけれど、額が学とは限らずに、リズムが言葉の旋律となる。
夜空に染みゆく、夜空の詩には、ザアザア流れる ....
あなたの首もとにぶらさがる銀の鎖
使いがってのよさそうな長い舌
うるおしたい
うるおしたい
月の柔い灯り……
嗚呼、
小石の影。
....
死にたくないのは痛そうだから?
痛くなかったら死ぬの?
痛くても生きたいの?
からだもこころも
ぜんぶ弁慶の泣き所
だからけんかしないんだ
だから生きてゆけるんだ
....
何にも手につかない昼下がり
いたずらに伸びた髪をくくって
裸の目には世界は曖昧にしか見えない
外から支配する微熱が
指先から内側へ忍び込んで
たまらなく逃げ出したくなるから
足元で丸くなる ....
『彼は宗教上の理由で○×できない。』
という例文は
非常に素敵なものである。
神の威を借ることで
彼らはたやすく自らの主張を貫ける。
{引用=リピートアフタミー}
....
わたしの心臓を
あなたがもちさってしまったから
うごけないの、
たすけて
カブキーは
毎晩盛大な
パーティーを開いて
色んな人々を
招待していた
それもこれも
湖の対岸に住む
あの人と再会するために
どんちゃん騒ぎを
聞き付けて
あの人が
この ....
しろいおんなの
しろい足のうら
しろをつきつめると
結局しろでおもしろくなく
かるくおんなをついてみると
けっかんがすけてくる
くもがひろがる
芝生は養生中
入らないでね
あじさいの ....
あたしの場合
オスだけのプレイは
気持ち悪くて
よう見られんのですが
そこに
メスのプレイが
加わると
俄然興味が湧いて来るんですね
もっと言いますと
メスだけのプレイは
雑味が無 ....
もう乳に触りたい以外夢もなし
部屋の隅に座り外を見やる
網戸に絡まる虫の群れ
諸行無常の響きあり
もう乳に触りたい以外夢もなし
今宵の月は魔物。
天空の漆黒はその臓腑を抉られうっすらと白い血を流す。
私は憤然としてそいつに立ち向かおうとするのだが
姿すら現さないなんて卑怯ではないか。
今宵の月は魔物。
愛すべ ....
赤とんぼ 無数に浮かぶ 夕まぐれ
あの石切り場 遊び呆けて つまづいて
ちょっとこころをおいてきた
指切り忘れて ふりかえる
鼻水垂らしたあいつやら しょんべんちびったあいつやら
みんな ....
老人は青年に諭すように言った。
「中国の長城のように長い人生にも、終着点はある。生は死に対して一瞬である」
青年は答えた。
「死は生に対し、一瞬である。あまり一過性の死に囚われすぎないこ ....
遺言聴いてないことにしてる
クリオネの真似ではごまかせない
海のない街に錨を下ろす
日曜の朝 僕は生きていた 相変わらず
美術館に行こう そう思った とても縁遠い生活だ
生活もできていないかもしれない
僕のなかには整理されきちんとしたものなんて何も無かった 歴史さえも
ア ....
「もう誰も住んでないわよ」
「転居先は?」
「知らない」
もういちどドアを叩いてみる
「無駄だって」
階段の女が言う
男は手すりに酒瓶を置く
「じゃあきみにやるよ」
「禁酒中なの」 ....
#
さびしさが一輪咲いて
ほら風にそよいでいるよ
きのうも、
あしたもあさっても
♭
いつかのうたが立ち去りがたく
苦いの我慢してお薬飲んでる
#
か ....
六月の曇天のむぎばたけをななめに歩いていく
にせぼうずと
うすみどりのワンピースの生物学者のむすめ
向かい風の中のふしぎな生き物である
腋のほくろがかゆいわ
いつからだ
男はたばこをとりだ ....
泡が弾けては増えていく
一口泡髭踊らし拭い青い空
目を閉じて喉を鳴らす
苦みが鎖骨のあたりの張りを和らげる
顔が華やぐ
夏が来るよ
でもまだもう少しと
きゅう ....
静かな 絡まらない 単調に打つ 更ける思考回路
夜は 静かな 深呼吸を海水が触った砂浜を歩く時間
明日も仕事 明日は明日のこと
今宵は 物思いを 白線に直し 明日またスタートさせよ ....
高層ビルの屋上から
ロープに吊り下げられた
ゴンドラに乗り
清掃員は10階の窓を拭く
(決して、下を見てはならない)
気紛れな北風に
ゆさぶられ
風の刃は頬に冷たい ....
この胸にぽつん、と備わっている
暗闇のメトロノームは
絶え間なく、高鳴ってゆく――
もし、緑の台の上に
停まっている、黄色い玉が
あなたなら
男が狙いを定めた、棒の先に
打とうとしている
あなたの{ルビ運命=さだめ}は
一体何処へ転がるだろう?
黄 ....
決して揶揄の意は込めずこの国は平和だと想う
ただAKB48にぼくは興味はない
安倍政権の外務大臣は興味がお在りになるようだが
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