泥を沈めた水田が
澄んで
さかさまに写す
熊笹
イタドリ
蕗
ヒメジョオン
ミズナラ
ブナ
岳樺
胡桃
落葉松
槐
ヤチダモ
山はまだ若い緑で
ふんわりと盛り上がって ....
だいたい、おかしいと思うんですよ
市販されてるレシピ本なんか見ると、粉とか全部10グラム単位じゃないですか
本当にそれで大丈夫なのか、と
厳密に言 ....
「夏の空気が
彼の似姿になって
見えるものよりも
見えないものを覗かせる
夏は
懐かしいことも
哀しいことも
それから
思い出したいことも
呼んで来てくれる
彼と見 ....
その天使は
ふと忘れた頃に
清らかな翼で
僕を包んでくれる
この度は
辛くて仕方のない時に
やって来てくれたので
僕は一息つくことが出来たよ
けど
きたない僕に
その清らか ....
樹木のおそらく八割のみどりの葉と
そこの葉緑素もみかたしている影は
マチュピチュナスカシラクサといった
昔話にしか出てこないまちの
まひるの火事のようにじぐざぐしていて
彼女はきょくりょく手 ....
きょうはいちめんのくもり空に
名付けようもなく座っている
こんどこそきちんと
この世界から手を離そう
ぶらんこ乗りたちが出会いを繰りかえすように
最近CFを観ているとすべてとは言わないが
腹が立つ以上にむかつきを覚える
理由はアイディアのひと雫もないからだ
そうかなと想うひと一度CFをじっくり
ご覧になって下さいませんか
殆どが駄 ....
「ロケ地が このビルなんてさ」
ドラマのロケ地で実際に働く 女性は女優ではない
朝6時入室 入室ご蛍光灯スイッチをすべてON
17時 続々と「おつかれ」とか言い合い
ド ....
君の声を
聞かなくなっていつかぶり
いつまで経っても
いつだって待っても
本当の事は癒えないままで
世界の声が
君だらけになって灰かぶり
いつでも待っても ....
ペン回しで入学できねーかなー
ゆで卵じゃなかった
左手から花が出るはずでした
視界の開けた農道の十字路で
車同士が衝突する死亡事故が
今年二件も起きた
屋根の上の仕事師は言う
屋根の上が安全です
棟は細くておっかないって?
歩く足の幅が有れば十分 ....
このまま埋まりたい
地中の奥の奥の奥まで
落ちて落ちて落ちて
そのまま羽根が生えるのをまって
それからゆっくりゆっくり地上にでて
時間が立ってしまったみたこと ....
その憤りは私が引き受ける、と靴が言った。
ただ恋を占うために
花弁を毟られた花だって
きっと種を抱(いだ)いてみたかった、にちがいない
なんて思う
のは、身勝手!
わたしは花じゃないので
花の ....
昨日が終わり
君はパイプオルガンの鍵盤のように
その時代を弾いてるんだね
でもさ
四角いプールが水をこぼすほどの
雨が降らない
だから、あたし聴いてるよ
カート・コバーンみたいに打ち抜け ....
舟を漕ぐ。
昏い水面。
舳先の灯りに、身をよじるさざ波。
ぐっと櫂を引くと、私とおなじ力で、圧し帰してくる
水の確かな、手応え。
立ちこめるミルクの霧を透かしても
目指す岸辺がどこ ....
130610
普段着のまま尻端折る
本のページの隅を折る
この次に出会ったときには
もっとイケメンになっているはずだ
....
こんにちは、皆さん。
今日は「選択」の話をしよう。
みなさんは、僕がいつもこのタートルネックにジーンズ姿なのは知ってるよね。
それを見て、まさか皆さんは僕が服を買う金が無いだとか、没個性な男だと ....
青い雨が降る惑星で
ディーラーの投げる裏表のないコイン
表に賭け、表だと告げる
なあ、あんたなら
この星が買えるまで稼げるぜ
女たちが歌う
誰も外を見ようとしない
....
顔も知らない
データだけの
“知り合い”
孤独じゃない
――フリをしていた
ずっと
ずっと
隣で笑ってくれる
人など
いませんでした ....
ゴリゴリと命を削り生きてみる
飛び散るのは、魂の欠片
それが言葉だろ、詩だろ
私は頑固です
そして、
純情です
あなたは私を噛み切ります
私はあなたの言葉を噛み砕きます
あなたの熱情が私を殺します
私はあなたを殺します
あなたが生きているのは、
私の情け ....
心此処に非ずだった僕は
いつも遠くを見てばかり
遠くて近い未来を探して
近くて実はとても遠すぎ
心此処に非ずだった私は
いつも未来を夢見ていた
いつかは夢が叶うと信じ
時はい ....
季節の企みはいつも残酷で
美しい踊り子達が咲き競う
真夏の舞台に素裸で引き出され
お前も踊れと囃されている
毒で相手をとり殺す化け物と
囃されている
あるいは
冬枯れて朽ちた安穏と
....
冷蔵庫から
冷えた頭蓋骨をとりだすとき
ふしぎにこころは温かかった
聞いたおぼえのある歌、
見たおぼえのある映画、
読んだおぼえのある物語、
それらがいっせいに再生され
頭蓋骨を割っ ....
白いときは過ぎて
テーブルのうえに飾られた造花
死んだ動物の肉と
赤い靴下
カレンダーのしるしが
ぴらぴらと減っていく
みんな行ってしまった
ほそい煙草が
長方形のまま燃えつきてゆ ....
さようなら、もう二度と会わない
それがふたりの歴史だけど
終わった物語のつづきを
独りつむぎはじめる夜がある
行き場のない言葉、
知られることのない感情
ランプの下にならべて、もて ....
生きている
だからそうして息してる
息してる
だからこうして生きている
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